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最新台湾映画|エディソン・ソン&シア・タンホン主演、台北版ウエスト・サイド物語『環南時候』が劇場公開!

ニュース提供元: CATCHPLAY

エディソン・ソン

パブリックアートとして制作された初の長編フィクション『環南時候(原題)』(※)が、5月31日から台湾の劇場で一般公開される。萬華(艋舺)の「環南市場」を舞台にした『環南時候』は、恋愛や友情、青春を描く一方で、90年代と現代が交錯するシュールレアリスム的な要素を組み合わせた、複雑で緻密なストーリー。

※註釈:来年のリニューアルオープンに向けた「環南市場パブリックアート計画」の一つ。「公共空間に設置される作品」というパブリックアート従来の概念を覆し、環南市場を舞台に制作された映画。

監督は、金鐘奨受賞ドラマ「雲頂天很藍(原題)」のリー・ディン(李鼎)。キャストは、「あすなろ白書〜Brave to Love〜」、「HIStory 離れて、離さないで」のエディソン・ソン(宋柏緯)、「模倣犯」のシア・タンホン(夏騰宏)、「課外授業~Lesson in Love〜」のワン・ユーピン(王渝屏)ら金鐘奨ノミネート俳優をはじめ、「歩道橋の魔術師」のチュー・モンシュエン(初孟軒)ら実力派俳優が集結。そのほか、ジン・ユー(余晉)、ワン・ティンユン(王庭勻)、シャン・チョンジュー(單承矩)、チェン・ジーウェイ(鄭志偉)、リウ・リャンズオ(劉亮佐)といった、ファンお墨付きのベテラン俳優も名を連ねる。

シア・タンホン

監督のリー・ディンは、「いわばウエスト・サイド物語です。萬華(艋舺)に生きる多様な人々、出来事、物の美しさをスクリーンに映し出し、台湾の皆さんに捧げたい」と語った。

『環南時候』が上映された昨年の高雄映画祭では会場は満席。日本や韓国から駆けつけたファンも見られた。「映像とラグビーの試合が印象的。特に男性5人の感情表現がエモい」、「チュー・モンシュエンの胸筋を見るために一般上映したら3回は見なきゃ」、「ワン・ユーピンの情感豊かな演技が感染力エグい」など客席の反響は熱く、エディソン・ソンとチュー・モンシュエンのカップリングも大きな話題を呼び、一般上映が切望されていた。


今回の上映にあたり、主要キャストがコメントを発表。エディソン・ソンは「今年も観客の皆さんにスクリーンでお会いできることをとても嬉しく思います。これまでの概念を覆すような演技の数々をお見逃しなく!」と胸を張った。チュー・モンシュエンは「本作に出演できたことは、非常に特別な経験です。共演の皆さんの演技を現場で見るのが一つの楽しみでした」、時空を超え過去にタイムスリップする役を演じたシア・タンホンは、「もともと仲のいいみんなと一緒に作品を完成させたのは今回が初めてです。互いを隔てる壁は皆無で息もぴったり合いました。皆さんが劇場でご覧になっていただけることを楽しみにしています」、メインキャラクター唯一の女性であるワン・ユーピンは「皆さん一人一人の演技が素晴らしかったので、撮影を存分に楽しみました。劇場で、観客の皆さんが環南4人衆と一緒に1991 年にタイプスリップできますように」と、劇場公開の喜びをそれぞれに語った。

チュー・モンシュエン

ワン・ユーピン

『環南時候(原題)』あらすじ

淡水河と新店渓が交わる三角州に位置した艋舺には、「環南」と呼ばれる開設55年を誇る伝統市場がある。人のいるところ必ず人生あり。1991 年、「環南4人衆」として兄弟の契りを交わす、3人の男と1人の女がいた。彼らの愛は、市場の食材ほどに多様で、かつ生々しく秘密に満ちている。 しかし、4人衆の一人が2022 年から来た者だと知る人は誰もいなかった……。


翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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