引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「剧周报37|《云之羽》持续领跑，《异人之下》挺进头部，爱奇艺供给热情高涨」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、2023年第37週（9/11-17）のドラマ景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップ！(以下ドラマ表記名は全て原題)

「雲之羽」が依然としてトップの座に！

市場上位は、ユー・シューシン（虞書欣）とジャン・リンホー（張凌赫）主演の時代劇「雲之羽」が依然としてトップの座を堅持しており、ファンタジードラマのポン・ユーチャン（彭昱暢）、ホウ・ミンハオ （侯明昊）、ワン・インルー（王影璐）らが出演する「異人之下」がアツいストーリー展開で人気を大きく伸ばし、わずかの差で2位にランクイン。同ジャンルのニー・ニー（倪妮）、バイ・ユー（白宇）主演の「西出玉門」が首位獲得のチャンスを窺う。シャオ・ジャン（肖戦）＆バイ・バイホー（白百何）の現代ドラマ「驕陽伴我」は安定感のある力を発揮している。

チョン・イー「南風知我意」や台湾ドラマ「有生之年」などがスタート

今週公開された新作は先週より3本多い10本と、数も種類もかなり充実している。

現代ドラマではチョン・イー（成毅）、チャン・ユーシー（張予曦）、フー・シンボー（付辛博）、リー・シンゾー（李欣澤）といった豪華キャストが注目を集めた現代ドラマ「南風知我意」のほか、ルビー・リン（林心如）プロデュース、ウー・カンレン（呉慷仁）やジョセフ・チェン（鄭元暢）らが出演する家族の物語を描いた新作台湾ドラマ「有生之年」、時代劇ではウー・チェン（呉倩）、リー・ジアハン（李佳航）、チャオ・ジェンユー（喬振宇）、フー・イーシュエン（胡意旋）らが出演する時代劇「九義人」で、登場人物たちの復讐をテーマにした斬新なサスペンスに。青春ドラマではチャオ・ジンマイ（趙今麦）、バイ・ユーファン（白宇帆）、ウー・ジアカイ（鄔家楷）の「那些回不去的年少時光」が若い視聴者から一定の反響を呼んでいる。さらに、年代劇ではホウ・ジンジェン（侯京健）が毛沢東を演じる革命歴史テーマの「大道薪火」と、ガオ・ジーティン（高至霆）、ワン・セン（王森）らが出演するスパイものの「宿命之敵」もリリースされ、市場の嗜好を豊かにしている。

「好事成双」「他从火光中走来」が、まもなくスタート予定

来週は現時点で5つの作品の放送開始が予定されており、現代ドラマではチャン・シャオフェイ（張小斐）、ホアン・シャオミン（黄暁明）らが主演の「好事成双」と、チャン・ハンユー（張涵予）、ラン・インイン（藍盈瑩）の「流光之下」、ホアン・ジンユー（黄景瑜）＆チャン・ジンイー（張婧儀）主演の消防士の活動を描いたドラマ「他从火光中走来」、農村劇の「愛在青山緑水間」、ハンギョン（ハン・グン/韓庚）、ウェイ・ダーシュン（魏大勋）、リー・イートン（李一桐）らが出演するサスペンス「特工任務」の5作品が公開予定となっている。

この中でも、「好事成双」と「他从火光中走来」は市場で大きな注目を集めており、現在放送中のドラマにも一定の影響を与える可能性があると分析されている。

ジャンル別の状況は？ 

今週は現代ドラマの供給が好調で、本数の増加で業績が急回復した。最近では「南風知我意」、「有生之年」の他にも‎リウ・ター（劉特）出演の「錦鯉是个技術活」、ウェイ・ジャーミン（魏哲鳴）の「金牌客服董董恩」などがリリースされており、競争は熾烈だ。

時代劇は「雲之羽」が引き続きトップを走るが、ティエン・シーウェイ（田曦薇）の「花轎喜事」、ジン・ティエン（景甜）＆ウィリアム・フォン（馮紹峰）の「灼灼風流」の終了後は人気がやや低迷したが、新スタートの「九義人」の登場でジャンルのパフォーマンスを安定させた。

年代劇「父輩的榮耀」が最終回を迎えて人気を博し、新たなドラマ「大道薪火」と「宿命之敵」がジャンル市場の競争に加わった。

ファンタジードラマでは、「異人之下」「西出玉門」のいずれも一定の制作規模を有し、現代ファンタジー市場を争う作品に。

青春ドラマ「那些回不去的年少時光」は、比較的製作規模が大きいが配信開始からの時間が短く、分析には今後の動きを見る必要があるようだ。

カテゴリー別ヒットドラマTOP３

―現代ドラマ―
第1位　「驕陽伴我」
第2位　「南風知我意」
第３位　「装腔啓示録」

―時代劇―
第1位「雲之羽」
第2位「九義人」
第３位「花轎喜事」

—年代劇―
第１位「父輩的榮耀」
第2位「蜂巢」
第３位「前夜」

今週の注目作品！「装腔啓示録」の作品分析

現代ドラマ「装腔啓示録」は総合ランキング9位、ドラマジャンルランキング3位にランクインしたが、ドラマの更新リズムでこの市場パフォーマンスを維持するのは容易ではない。

このドラマの最大のセールスポイントとなっているユニークな点は、遊び心と陽気でオーバーな演出を使用して、実際の職場生活における人間関係の複雑さを明らかにしていること。コメディタッチで面白いだけでなく、現実的なプレッシャーなども描くことで、都市部で働くビジネスパーソンからの共感を獲得できている。

また、登場人物の厳密な特徴付けによって、以前の法律事務所のエリートのイメージの現実離れした認識を取り除き、より多くの人々の反響や賞賛を呼び起こした。また、主人公の男女の極めて曖昧な大人の愛も、観客の感情的ニーズを満たしている。以上のような要因により、市場で一定の人気を獲得することができた、と分析されている。

＼いままでの最新中国ドラマ情報はこちら／

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。