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「餌【ミッキ】」PDキム・ヒョンジュさん来日、古家正亨さんとトークショーに出演

「餌」トークショーの登壇者

韓流20周年を迎え、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)と駐日韓国文化院の主催により日本各地で開催中の「韓流20周年記念 韓国ドラマセレクション」では、新旧様々な人気ドラマの特別上映とミニライブ、豪華なゲストを迎えてのトークショーが好評を得ている。

9月13日、東京の韓国文化院・ハンマダンホールでは屈指の話題作「餌【ミッキ】」の1話を上映。ドラマOST歌手として活躍するSanhaさんがミニライブを披露した後、同作の制作会社CREAHUBのプロデューサー(PD)であるキム・ヒョンジュさんが登壇。MCの古家正亨さんによる進行で「餌【ミッキ】」のトークショーが行われた。

キムPDは「夏の香り」のほか、チャン・グンソク出演作である「ファン・ジニ」と「快刀ホン・ギルドン」も手掛けていると紹介されると、会場からは大きな反応が。古家さんから、脚本は「ミストレス~愛に惑う女たち~」のキム・ジヌク、演出は「ボイス~112の奇跡~」のキム・ホンソン監督という豪華な組み合わせが実現した経緯について質問。「このドラマは単なる殺人事件をモチーフにしたのではなく、脚本家の知人が実際に経験した事件から着想を得たそう。 そして監督はとても推理小説がお好きで、過去に起きた詐欺事件や殺人事件などに興味があり、各自でいろいろ調べていた結果、接点を持つことになり、本作が作られた」と語った。

「餌」チャン・グンソク1
© 2023 Coupang Play All Rights Reserved

「キムPDからお二方に要求したことは?」との質問には、「実際にドラマのように事件で傷を負った方々がいるので、その方々をさらに傷つける内容にならないよう、単なる商業作品ではなく、皆さんの癒やしになるようなドラマにしてほしい」とお願いした回答。「単純なエンターテイメントに終わっていないわけがわかった」と古家さんも大いに納得していた。

ここで話題はチャン・グンソクへ。「彼の主演ありきだったのか、それとも作品ありきだったのか?」との質問に、キムPDは「グンソクさんは愛する俳優ですし、ここは日本なので、私も“グンちゃん”と呼ばせていただきますね」とにこやかに前置きして、キャスティングの経緯を明かした。それによると「『ファン・ジニ』の時、子役から大人へと成長する過程を見ることができました。しばらくドラマに出ていませんでしたが、グンちゃんがいい俳優であることはよくわかっていたので、復帰作でまた一緒にできたらという思いがありました。台本は彼のために書かれたものではないですが、読んでみてグンちゃんにとって、イメージチェンジの大きなきっかけになるのではと思いオファーしました」とのことだった。

「餌」チャン・グンソク2
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この答えに観客は大きな拍手で喜びを表現。熱い反応を受けて、古家さんはさらに「グンちゃんと役作りについて話し合ったか」と質問。「演出チームを交えていろいろ打ち合わせをしました。ワイルドな姿をどうしたら自然に見せられるかとグンちゃんは相当悩んでいたようです。彼は『心に深い傷を負った刑事が、果たして足を伸ばしてぐっすり寝られるだろうか』と考えたそうです。それで撮影の6ヶ月間、彼は寝る時間を削って、肌も荒れるに任せて本物の刑事のように過ごしていたと聞きました」という、とっておきの裏話に「役者魂ですね!」と感心する古家さん。会場はより盛大な拍手で応え同感を表した。

無精ひげについては「ずっとイケメンイメージがついて回っていて、本人もそれを打破したいという気持ちがあったと思う。監督と話し合う中で、年数を経て人間的に深みを増したこともあり、ひげを生やしてもいいだろうと。もちろん、皆さんが色白できれいなイケメンイメージを持っていることは本人も私たちも知っています。無精ひげのグンちゃんを見慣れないと感じるかもしれませんが、彼が俳優として成長する過程だと考えてもらえれば」と理解を求めた。そして、現場での様子を聞かれ「特にセリフが多く、それも普段使うことがない専門用語ばかりで大変だったはずだが、それを完全に消化したプロとしての姿が印象的だった」という感想に加え、「ドラマはダークでもグンちゃんのあふれるエネルギーによって現場がいつも明るかった。国内外のファンがたくさん送ってくれるフードトラックにみんなが喜んで、まるでお祭りのような現場だった」と教えてくれた。

「餌」チャン・グンソク3
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「今後は愛の力がどれほど素晴らしいかを伝える、見る人にいい影響を与えられるような作品を作りたい」と述べるキムPD。事故で大けがを負い、病院に長期入院する姉を世話していたある日、患者たちがドラマを見て楽しそうに笑う姿を見て決心したとのこと。また「AIが書いて演じる時代も来るかもしれないが、ドラマを作る人も見る人も思いは変わらない」とも語った。それを受けた古家さんの「これからも私たちを楽しませてくれるドラマを作ってください。 まずは『餌【ミッキ】』を最終話まで見ましょう!」という言葉に、観客は大きくうなずきながら拍手で応えた。


「餌【ミッキ】」
「餌【ミッキ】」キービジュアル

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