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【最新映画in中国】東野圭吾原作・中国映画『回廊亭(原題)』が3/10より中国で公開

引用元:wechat Century UU 公式アカウント「世紀優優」
記事タイトル:「优优护航|悬疑电影《回廊亭》重磅来袭,共同探讨人性深渊」


『回廊亭』ポスタービジュアル1

日本の人気作家、東野圭吾の推理小説『回廊亭殺人事件』を原作とした中国映画『回廊亭(原題)』が、3月10日より中国で公開された。公開から3日間で約7000万元の興行成績とも報じられ、 3月という映画市場のオフシーズンでありながらも、順調なスタートとなったようだ。

『回廊亭』は、2022年にチャン・シンチョン(張新成)主演のドラマ「回廊亭」が公開されており、韓国で放送権が購入されたことでも知られている。今回上映となった映画版は、女性視点を中心に描かれた“女たちの復讐挽歌”とも称され、レン・スーシー(任素汐)、リウ・ミンタオ(劉敏涛)、フー・コー(胡可)、タン・ミン(湯敏)、ミン・シン(明星)といった豪華キャストが主要キャストを演じ、近年では数少ないオール女性主演のサスペンス映画となっている。物語は、回廊亭で起こった計画殺人として発生した火災から始まり、そこから愛と復讐、欲望が絡んだ紛争が描かれていく。

『回廊亭』ポスタービジュアル2

ある富豪の実業家が亡くなり、彼の親戚が回廊亭に集まる。巨額な遺産の分配を巡り、集まった人それぞれが、心に悪巧みを抱く中で、弁護士の周揚が遺言状と謎の日記を持ってやって来る。そこから、1年前にこの回廊亭で発生した火事で死んだのは、富豪の私生児で、遺産相続順位の第一位にあたる続柄だったことが明らかになる。そしてその殺人の真犯人は、今ここに集まった人間の中に潜んでいるということになり……。

この映画は、愛と復讐がテーマとなっており、復讐の緊張感と刺激を感じさせるだけでなく、多くの女性の観客に向けて、“自分らしく生きる”というパワーを与える作品となっている。

『回廊亭』ポスタービジュアル3

周揚(レン・スーシー)、林珍惠(リウ・ミンタオ)、季冬梅(フー・コー)、程萱(タン・ミン)、葉彤(ミン・シン)という、回廊亭に介した身分も立場も違う5人の女性たちが、それぞれに直面する問題――自我の喪失、結婚の罠、家庭内暴力などといった困難な環境や問題は、現在の女性の人生を描いたポートレートのようでもあり、多くの女性に共感を与える。そして、回廊亭での出来事や、女性キャラクターたちの身の上などを通して、暗闇に別れを告げ、前進する暖かい力を伝えてくれる。映画『回廊亭』は、心温まる映画であり、静かに人間の欲望の幕を開く作品でもある、と報じられている。

翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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