Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

【最新ドラマin台湾】Netflix台湾ランキング1位「ふたりの私」、キャストらのコメント公開<ややネタバレあり>

ニュース提供元:Netflix

   
Netflix

華語サスペンスドラマ「ふたりの私(原題:她和她的她)」が、配信1週間足らずでNetflix台湾のランキングトップに急上昇、8日連続で首位の座をキープするほか、Netflix香港でも5日間ランキング首位など大きな注目を浴びている。

「ふたりの私」は、学校や職場でのハラスメント、ドメスティック・バイオレンス、ネットいじめ、PTSDなどさまざまな問題をサスペンス的手法で引き出し、心的外傷後とその傷を癒やす過程が描かれている。

現実と虚構の世界を行き来する林晨曦役のアン ・シュー(許瑋甯)は、本作での精神崩壊や解離の演技が高く評価された。アン ・シューは、まだ脚本を読み込む前、プロットにあった双子の弟(ジェイク・スー/徐鈞浩)のセリフ「自分が1分前に生まれていたら、君を守れたのに」の一言に泣かされ、出演を決めたという。


Netflix

恐怖の同僚ダニー役の怪演で話題のウー・カンレン(呉慷仁)は、「最初はあまり笑わないようにしようと思っていたのですが、監督から『晨曦を呼ぶとき、たまに笑顔を見せるのがいい』と言われました。そのとおり演じてみたら、本当に変態っぽくなって」と、監督のチュオ・リー(卓立)と役作りについて話し合ったことを明かした。チュオ・リーは、「ウー・カンレンは自分の考えやアイデアを持ち、どんないかれた役でもこなせるプロです。ダニーは、編集作業をしながら思わず彼に悪態をついたほど不快なキャラクターですが、こんなにイケメンな演技派俳優が多くのことに挑んでくれたことに感謝しています。アンやアリッサ・チア(賈靜雯)とは劇中対立しますが、彼との共演シーンでは二人ともリラックスしていました」と、ウー・カンレンを絶賛した。


Netflix

一方、視聴者から人気があったキャラクターは、トビー・リー(李程彬)が演じた李皓明と小劉。この二人を通して、異なる時空に跨る林晨曦の心の断片が表現されている。現実世界の彼女は周囲に壁を作り、恋人の李皓明に自分の過去を明かすことを恐れているが、解離世界では無邪気で純粋。そして中学生のときに出会った優しい刑事を小劉に反映し、自分への理解と信頼を渇望している。ネット上では「李皓明はギフト、小劉はサプライズ。どちらのトビーも欲しい」、「この作品で彼のファンになった」、「カッコよくて演技がうまい」など好評価が相次いだ。トビー・リーは、「私の母も小劉が好きです。皆さんが今回の役を気に入ってくださり嬉しいです。ぜひ二度視聴して、超癒やし系男子の皓明も好きになってください。もしもっとご覧になりたい場合は、男性版『ふたりの私』のリクエストも大歓迎です」とファンにメッセージをおくった。

「二人の私」はNetflixで全世界配信中。


Netflix

<あらすじ>
ビジネス誌で「成功した女性10人」に選ばれた林晨曦(アン・シュー)は、ある日交通事故に遭う。目覚めると、そこは宜蘭の実家。異なる時空に迷い込んだのか、付き合いのないはずの母親と、他界したはずの父親と暮らしていた。元の世界で恋人だった李皓明は、刑事の小劉(トビー・リー)として高校の化学教師・謝志忠(チェン・イーウェン)の殺人事件を捜査中。高校の先輩・顔聖華(アリッサ・チア)は重要参考人になっていた。林晨曦は欠けた記憶をつなぎ合わせていくうちに、自分の記憶と家族や親友の記憶との間に多くの齟齬があることに気づく。殺人事件の真相に迫るにつれ、思い出したくない過去も明らかになっていき……。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP