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【最新エンタメin台湾】台湾で『千と千尋の神隠し』が再上映! 世界唯一のジブリ公認サイトと台湾限定ポスターが話題に

ニュース提供元:甲上娯楽

   台湾版『千と千尋の神隠し』ポスター 
甲上娯楽

19年にわたり日本歴代興行収入1位を記録したほか、アカデミー長編アニメ映画賞、ベルリン国際映画祭グランプリの金熊賞を受賞するなど世界を席巻した神作品『千と千尋の神隠し』のデジタルリマスター版が、9月8日より台湾全域で上映される。台湾上映21周年を祝し、著名なポスターデザイナーのジョー・ファン(方序中)と、鮮やかな画風で知られるイラストレーターのドン・シーハン(董十行)がタッグを組み、台湾限定版のポスタービジュアルを制作。これにより二人は、スタジオジブリが認定する初の台湾人アーティストとなった。

『千と千尋の神隠し』場面写真

また、台湾限定ポスターのさらなるビジュアル展開として、幻想的で得体の知れない「油屋」のシーンを再現した、世界唯一のジブリ公認サイトを開設。サイト上で湯婆婆と契約を交わせば、千尋の同僚として奪われた自分の名前を探す体験ができる。公認サイトでの第一次契約登録(名前とメールアドレスを入力)の締め切りは9月7日まで。上映期間中、台湾の主な映画館で記念電子チケットを販売するほか、サイト登録時に保存したスクリーンショットを提示すると、先着5000枚限定で「海原電鉄切符のブックマーク」をプレゼント。
ジブリ公認サイト:https://reurl.cc/Zby9pQ

9月8日から9月18日受付の第二次登録では、抽選で「『千と千尋の神隠し』名前を取り戻すプレゼントセット」が10組に当たるほか、上映開始から4日間のチケットを購入した人には、先着でA3サイズのコレクターズポスターをプレゼント。この非売品ポスターには通し番号が印刷されており、その数わずか2万21枚。ジブリファンにとって貴重なポスターを手に入れられるチャンスだけに、俳優のモン・ガンルー(孟耿如)やワン・ジン(王浄)をも魅了。二人は特別サイズのポスターを先取り開梱し話題を呼んだ。

台湾版『千と千尋の神隠し』ポスターとワン・ジン

また数日前には、映画『ミッション・インポッシブル』シリーズに出演したハリウッド俳優のサイモン・ペッグも、新作映画のプロモーションの際に宮崎駿の大ファンであることを公言。腕には『千と千尋の神隠し』と『もののけ姫』のタトゥーを入れており、その魅力は多くのクリエイターに影響を与えたと話すなど、国を超え世代を超えてファンを魅了し続けている。

そして、デザイナーのジョー・ファンもその一人。「『千と千尋の神隠し』は、子ども時代で最も印象に残っているアニメ作品の一つです。この作品の良さは、特定の時代区分に止まらないこと。時代ごとの背景に対応しているため、すべての世代を魅了します。ポスターの千尋とハクが単に上下の投影だけでないのと同じように、人々はその中に自分自身を見出すのです」と述べた。

ハク、カオナシ、湯婆婆、銭婆などの重要なキャラクターが一堂に会し、溶けるような淡い色合いの中、視覚的に穏やかで安定したポスタービジュアルは、作品をもう一度見たときのような、懐かしさと優しさを感じさせる。そしてヒロインの千尋は今までとは違い、少し大人びて勇敢に前に進もうとする姿が魅力的だ。時間の変化のコントラストが鏡面反射としてデザインされ、逆さまにもできるポスターは、相互に因果関係のある2つの輪廻転生の心の状態とそのプロセスを象徴するもの。

台湾版『千と千尋の神隠し』ポスター2
甲上娯楽

ジョー・ファンは、20周年時から温めていたアイデアで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により公開スケジュールが遅れたが、細部を詰める十分な時間ができたと語る。また「20年後、トンネルを抜けた千尋は大人になりましたが、私たちの心の中には小さな千尋がずっと存在しています」と説明した。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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