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「インディアンムービーウィーク2022リターンズ」 キネカ大森にて9月開催

「インディアンムービーウィーク2022リターンズ」チラシ          

インド映画の特集上映「インディアンムービーウィーク2022リターンズ」が、9月9日(金)より4週間にわたり、東京・キネカ大森にて開催されることが決定。インドで批評家からの評価が高い2作品の日本初上映に加え、過去の人気作品を「リターンズ」としてアンコール上映される。

国語が存在せず、地域ごとに公用語が並立する多言語大国インド。その映画産業もまた、言語ごとに幾つにも分かれ、それぞれが独自の映画的風土をもち、各言語を母語とする観衆から厚い支持を得ている。この“映画大国インド”で、近年特に勢いがあり、ヒットを量産している南インドの話題作を集め、「インディアンムービーウィーク2020リターンズ」として、キネカ大森にて10作品を上映。

今回は、インドでの公開時に高い評価を受けたドラマ『至高の奉仕』、低予算作品ながら驚異のヒットとなったコメディ『途中のページが抜けている』の2作品を初上映。このほか、人気スターのヴィジャイとヴィジャイ・セードゥパティの出演作、テルグ語映画の歴史的名作のデジタル・リマスター版(タミル語吹き替え)など、過去の人気上映作品もお楽しみください。

『至高の奉仕』(原題: Aramm)※日本初上映

『至高の奉仕』(原題: Aramm)

タミルナードゥ州北端の僻地の村。その村に住む被差別階級の人々は慢性的な水不足に悩まされていた。乾ききった大地には井戸掘削を試みて成果が得られず放置された掘削孔がところどころに残る。ある日、4歳の女児ダンシカがそうした穴の一つに誤って落ちてしまう。子供の体程度の直径しかない穴の11メートルの深さに落ちた彼女の救助は難航する。子供の両親の悲嘆、政治家による妨害、マスコミの狂奔、群衆の騒擾の中で、陣頭指揮に立つ若い女性の行政長官の奮闘と苦悩を描く。多くの映画賞をさらった一作。

監督:ゴーピ・ナイナール
出演:ナヤンターラ(『ビギル 勝利のホイッスル』『ジョンとレジナの物語』)、ラーマチャンドラ・ドゥライラージ(『ジガルタンダ』)、スヌ・ラクシュミ、キッティ
音楽:ジブラーン
2017年 / タミル語/ 120分
映倫申請中(インドでの区分はG相当)
原語題:அறம்
©KJR Studios


『途中のページが抜けている』(原題:Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom)※日本初上映

『途中のページが抜けている』(原題:Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom)

プレーム、バグス、サラス、バッジは仲のいい4人組。プレームの結婚式の前日に、暇つぶしに草クリケットで遊んでいたところ、プレームは転倒して頭を打ち、一時的な記憶喪失になってしまう。プレームと恋人のダナは、懐疑的な親族を粘り強く説得して縁組を認めさせ、苦労の末にやっと式を挙げるところまで来ていたのだが、彼はダナのことすら覚えていない。プレームの症状を明かせば結婚自体がお流れになってしまうかもしれない危機に、3人の友人たちは知恵を絞って式を挙行しようとする。低予算ながらも、驚異的なヒットとなった作品。

監督:バーラージ・ダラニダラン
出演:ヴィジャイ・セードゥパティ(『ピザ 死霊館へのデリバリー』『キケンな誘拐』『俺だって極道さ』)、ガーヤトリ、バガヴァティ・ペルマール、ラージクマール、ヴィグネーシュワラン・パラニサーミ
音楽:ヴェード・シャンカル
2012年 / タミル語/161分
映倫申請中(インドでの区分はG相当)
原語題:நடுவுல கொஞ்சம் பக்கத்த காணோம்
©Leo Vision


『シャンカラーバラナム 不滅のメロディ』(原題:Sankarabharanam)

『シャンカラーバラナム 不滅のメロディ』(原題:Sankarabharanam)

南インド古典声楽の巨匠シャンカラ・シャーストリと、彼を崇めるトゥラシ。娼家に生まれたトゥラシは神前の巫女のようにシャンカラに仕えたいと望んでいたが、残酷な運命はそれを許さない。二つの純粋な魂の彷徨の道筋を彩る古典音楽と古典舞踊の饗宴。求道と信仰が一つになる圧巻のクライマックス。インド映画の「芸道もの」の金字塔。「IMW2022パート1」上映の人気作品。
※2015年にデジタルリマスターされたタミル語吹替版。

監督:K・ヴィシュワナート
キャスト:J・V・ソーマヤージュル、マンジュ・バールガヴィ、トゥラシ・シヴァマニ
音楽:K・V・マハーデーヴァン
1979年(2015年リマスター版)/ タミル語/136分
映倫区分:G
原語題:சங்கராபரணம்
©️Poornodaya Art Creations


『マドラス 我らが街』(原題:Madras)

『マドラス 我らが街』(原題:Madras)

タミルナードゥ州の州都、かつてマドラスと呼ばれていたチェンナイ。その北部のヴィヤーサルパーディという地区は、公団団地が林立し、ダリト(被差別カースト)を始めとする低層階級の住むコロニー。このコロニーは対立する政党によって二分されていた。ここに生まれ育ったカーリは、ホワイトカラー職に就き、余暇にはサッカーに熱中し、毎日を楽しく暮らしていた。政治活動に熱心な親友のアンブに引きずられて、彼は派閥抗争に巻き込まれていく。パー・ランジット監督は本作で大きな注目を集め、多くの映画賞を受賞しただけでなく、大スター、ラジニカーント主演作品を手掛けるチャンスを得た。カールティ(『囚人ディリ』)主演。「IMW2022パート1」上映の人気作品。

監督:パー・ランジット(『カーラ 黒い砦の闘い』)
キャスト:カールティ(『囚人ディリ』)、キャサリン・トリーサ、カライヤラサン
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(『カーラ 黒い砦の闘い』『僕の名はパリエルム・ペルマール』)
2014 年/ タミル語/ 150分
映倫区分:G
原語題:மெட்ராஸ்
©️Studio Green


『ピザ 死霊館へのデリバリー』(原題:Pizza)

『ピザ 死霊館へのデリバリー』(原題:Pizza)

ピザ配達員のマイケルは幼馴染のアヌと同棲中。都会の片隅でささやかな暮らしを営んでいた。ある夜マイケルがピザを届けにとある豪邸に赴くと、受取人の女性が途中で消え、不可思議な出来事が立て続けに起こり、彼はそこから逃れられなくなってしまう。その館では過去に何が起こったのか。一方、少し前に、ピザ店のオーナー宅では、少女への憑依現象が起こっていた。二つの怪異の間には関係があるのか。2000年代後半のタミル語映画界に興こった「タミル・ニューウェーブ」の潮流から生まれた作品の中で、本作はホラー作品としては突出した高評価を得た。他の言語にもリメイクされたカルト的な一作。「IMW2022パート1」上映の人気作品。

監督:カールティク・スッバラージ(『ジガルタンダ』『女神たちよ』)
キャスト:ヴィジャイ・セードゥパティ(『キケンな誘拐』『俺だって極道さ』)、ラミャ・ナンビーサン、カルナーカラン(『キケンな誘拐』)
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(『カーラ 黒い砦の闘い』『僕の名はパリエルム・ペルマール』)
2012年 / タミル語/128分
映倫区分:G
原語題:பிட்சா
©️Thirukumaran Entertainment


『ジッラ 修羅のシマ』(原題:Jilla)

『ジッラ 修羅のシマ』(原題:Jilla)

マドゥライを支配するマフィアの首領シヴァンに育てられ、その右腕として地域を仕切るシャクティのあだ名はジッラ(縄張り)。ある時シヴァンは、新しく着任した警視総監から犯罪集団の取り締まり強化を宣言される。危機感を感じたシヴァンは嫌がるシャクティを、介入抑止のため警察官にさせる。だがそれは、親子断絶の始まりだった。タミル語映画界の人気俳優、ヴィジャイ(ビギル 勝利のホイッスル)と、〝完璧俳優〟と称されるマラヤーラム語映画界の大スター、モーハンラール(ザ・デュオ)が共演。ギャングものでありながら、コメディ満載、ダンスもあり、家族のドラマにほろりとする。京都や鳥取で撮影されたソングシーンが含まれる。「IMW2020リターンズ」上映の人気作品。

監督:R. T. ネーサン
出演:モーハンラール(『ザ・デュオ』)、ヴィジャイ(『サルカール 1票の革命』『マジック』)、カージャル・アグルワール(『バードシャー テルグの皇帝』)
音楽:D・イマーン
ジャンル ドラマ / コメディ / アクション
2014年/ タミル語/ 176分
映倫区分:PG12(暴力シーンあり)
原語題:ஜில்லா
©️Supergood Films


『サルカール 1票の革命』(原題:Sarkar)

『サルカール 1票の革命』(原題:Sarkar)

米国在住の大富豪スンダルは、タミルナードゥ州議会選挙への投票のため一時帰国でチェンナイを訪れる。投票所で彼が知ったのは、何者かが彼に成りすまして既に投票を終えていたということだった。スンダルは司法に訴えて再投票の権利を勝ち取るが、その過程で既存の政治家たちの腐敗を目の当たりにして、さらなる行動に打って出る。「1票の重み」のテーマから始まり、現実世界の既成政党への批判を縦横に繰り広げたため、現地での封切り時には物議をかもした。強面なヴァララクシュミ・サラトクマールの迫力ある悪役ぶりも大いに注目された。IMW2019上映の人気作品。

監督:A・R・ムルガダース(『ダルバール 復讐人』)
出演:ヴィジャイ(『ジッラ 修羅のシマ』『マジック』)、キールティ・スレーシュ(『伝説の女優 サーヴィトリ』)、ヴァララクシュミ・サラトクマール、ラーダー・ラヴィ(『キケンな誘拐』)
音楽:A・R・ラフマーン(『ムトゥ 踊るマハラジャ』)
ジャンル:ポリティカル・スリラー / アクション
2018年 / タミル語 / 162分
映倫区分PG12(焼身自殺のシーンあり)
原語題:சர்கார்
©️ Sun Pictures


『マジック』(原題:Mersal)

『マジック』(原題:Mersal)

チェンナイの低所得者層地域で開業するマーラン医師は、低額で患者を診る人徳者で、国際会議でも表彰される。しかしその周りで医療関係者の不審死が起こり、警察は彼を拘束して尋問する。そこで浮かび上がったのは、ヴェトリという名の彼と瓜二つの奇術師だった。V・ヴィジャエーンドラ・プラサード(『バジュランギおじさんと、小さな迷子』)が脚本に加わり、娯楽性がある社会派スリラーに仕上がっている。インディアン・シネマ・ウィーク2018上映の人気作品。

監督:アトリ(『ビギル 勝利のホイッスル』『ジョンとレジナの物語』)
脚本:アトリ、V・ヴィジャエーンドラ・プラサード、ラマナギリーヴァーサン
出演: ヴィジャイ(『サルカール 1票の革命』『ジッラ 修羅のシマ』)、サマンタ(『マッキー』)、カージャル・アグルワール(『バードシャー テルグの皇帝』)、ニティヤ・メーノーン(『ウスタード・ホテル』)、S・J・スーリヤー(『女神たちよ』)、サティヤラージ(『バーフバリ』シリーズ) 音楽:A・R・ラフマーン(『ムトゥ 踊るマハラジャ』)
ジャンル:スリラー / アクション
2017年 / タミル語 / 169分
映倫区分:R15+(肉体損壊の場面あり)
原語題:மெர்சல்
© Sony Music India, © Sri Thenandal Films


『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』(原題: Imaikkaa Nodigal)

『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』(原題: Imaikkaa Nodigal)

バンガロールを震撼させる連続誘拐殺人事件。富裕層の子弟が誘拐され、身代金が払われるにもかかわらず惨殺されるのだ。捜査に当たる中央捜査局のアンジャリは、犯人を自称するルドラという男に肉薄しながらも取り逃がしてしまう。犯人、警察、中央捜査局が三つ巴となっての息詰まる追跡劇。映画監督アヌラーグ・カシャップの怪演が印象的。「IMW2021」上映の人気作品。

監督:R・アジャイ・ニャーナムットゥ
出演: ナヤンターラ(『至高の奉仕』『ビギル 勝利のホイッスル』)、アタルヴァー・ムラリ、アヌラーグ・カシャップ、ラーシー・カンナー/ヴィジャイ・セードゥパティ(特別出演)
音楽:ヒップホップ・タミラー
ジャンル:クライム・スリラー
2018年/タミル語/168分
映倫区分:PG12(暴力シーンあり)
原語題:இமைக்கா நொடிகள்
©Cameo Films India, ©Drumsticks Productions


『双璧のアリバイ』(原題:Thadam)

『双璧のアリバイ』(原題:Thadam)

大雨の夜に静かな住宅街の一軒で起こった殺人事件。犯人を特定できる遺留物は見つからず、被害者の交遊関係にも怪しい人物は見当たらなかった。しかし、同じ夜に隣家の住人が偶然撮影したセルフィーの片隅に、不審な人影が映り込んでいた。土木技師のエリルはその人影と同一人物であるとして拘束される。法の抜け穴をきわどく攻める犯罪スリラー。「IMW2021」上映の人気作品。

監督:マギル・ティルメーニ
出演: アルン・ヴィジャイ(『サーホー』)、タニヤー・ホープ、スムルティ・ヴェンカト、ヨーギ・バーブ(『僕の名はパリエルム・ペルマール』)、ジョージ・マリヤーン(『囚人ディリ』)、ヴィディヤ・プラディープ、ソニヤ・アグルワール
音楽:アルン・ラージ
ジャンル:クライム・スリラー
2019年/ タミル語/131分
映倫区分:G
原語題:தடம்
©Redhan The Cinema People


インディアンムービーウィーク(IMW)とは
インディアンムービーウィークロゴ
インド映画に特化した映画配給会社SPACEBOXがセレクトした作品を、日本語字幕付きで上映する特集企画です。映画大国として知られるインドから日本未公開作品を中心に紹介し、インド映画の多様性を味わえる企画を組んでいます。2019年に第1回を開催し、各年、10作品前後を紹介してきました。2022年は6月に「IMW2022パート1」を開催しました。
他方、コロナ禍により劇場に足を運べない方々に向け、配信サービス「インディアンムービーオンライン(https://www.im-o.net/)」にて過去の上映作品を有料配信するほか、上映作品のDVDも販売しています。

【開催日程・上映劇場】
2022年9月9日(金)〜 10月6日(木)
東京:キネカ大森

【チケット料金】1,900円(税込)均一
【主催】SPACEBOX
【公式サイト】https://imwjapan.com/
【SNSアカウント】Twitter: @ImwJapan

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