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【最新ドラマin台湾】リー・ミンシュン、ティエン・シン、アーロン、シー・チーティエンほか豪華キャスト登場! SFドラマ「Q18(原題)」が本格始動

ニュース提供元:結果娯楽

「Q18(原題)」記者発表会1  
金禾創意

台湾のオリジナルSFドラマ「Q18(原題)」のクランクインにあたり、8月6日、台中市のソフトウェアパークにある大里芸術広場 (Dali Art Plaza)で式事および初の記者発表会が行われた。監督のゼロ・チョウ(周美玲)のほか、リー・ミンシュン(李銘順)、ティエン・シン(天心)、アーロン(炎亜綸)、シー・チーティエン(石知田)、ジン・シージエ(金士傑)、リー・シュエン(李璇)らキャストは、それぞれ劇中のスタイルで出席した。

「Q18」は、Foxconn(フォックスコン)のブランド名で知られる鴻海(ホンハイ)精密工業がプロデュース、金禾創意が製作を手掛ける。テクノロジー業界とタッグを組んだ、台湾ドラマ史上初の作品となる。

フォックスコン・テクノロジー・グループの劉揚偉董事長は「次は量子時代が到来します。台湾もその流れに追いつかなければなりません。フォックスコンは、テクノロジーを人々の心に深く根付かせるため、台湾オリジナルのドラマや映画をサポートします。監督と何度も話し合いを重ね、この量子ドラマに興味が湧きました。量子はテクノロジー教育において非常に意義があります。ドラマを通じて、量子テクノロジーへの理解を深める未来動向をお伝えし、より多くの方に量子の魅力を感じていただければと思います」と話した。

リー・ミンシュン演じる量子物理学者の柯博士は、世界で初めて意識を持つ量子AI(人工知能)の「黒子」と「白子」を作り出す。重病の子どもに付き添い、本人の代わりに人生を体験することが目的だ。

リー・ミンシュン(李銘順)
金禾創意

ティエン・シンが演じる博士の妻・高明明は、一見クールだが心優しいキャリアウーマンで、一人息子を生かすためだけに、夫と共に各種量子製品を開発する。9年ぶりに夫婦役を演じる二人は、「シュンさんとの再共演は、今回もストレートフラッシュのように息ぴったりです」「彼女と共演した日数は多くないですが、お互い9年前の呼吸をすぐに取り戻し、新たな化学反応を生むような演技ができます」と、順調な撮影ぶりを明かした。

リー・ミンシュン(李銘順)、ティエン・シン(天心)
金禾創意

黒子役のアーロンと白子役のシー・チーティンは、量子コンピュータ・アルゴリズム機能と自動学習・進化能力を備え、意識を持つAI(人工知能)の役に挑戦する。アーロンは役作りの上で、体型だけでなく顔の完成度も維持し、いわゆる量子の概念の中で生きることを理解する必要があるとし、「決して冷たいロボットではなく、人間に興味を持ちながらも、思考パターンや表情は常に計算されているというのが、AI役の一番大変な点です」と話した。

アーロン(炎亜綸)
金禾創意

初めて相棒役を演じるアーロンとシー・チーティエンは、すぐに意気投合したという。黒子と白子は一心同体の関係のため、二人は一緒にジムに通い、阿吽の呼吸を培ったそう。チーティエンは「ジムでトレーニングしたことで、より理解が深まりました。退屈しがちな長時間の有酸素運動も、おしゃべりをしながらだと退屈に感じませんでした」と話した。また「量子の概念は、まだ一般には浸透していないので、多くの情報を伝えると同時に、理解しやすいよう表現するのは難しいです」と、せりふについても苦労していることを明かした。

シー・チーティエン(石知田)
金禾創意

リー・ミンシュンは「私と黒子、白子との共演シーンは面白いです。AIだと見なさなければならないけれど、進化してもはや本物の人間みたいでもあるので、変な感じです。時にはロボットに対するように、また時には人間に接するように演じなければなりません」と話した。

一方、アーロンに天候について尋ねたところ「とても正確に予想したので、本当に感心しました」と、ロケ中の印象深い出来事を明かすティエン・シンに、アーロンは「冗談のつもりだったのに、9割の確率で当たるとは思いもよりませんでした」と笑って答えた。

「Q18(原題)」キャスト集合写真
金禾創意

ジン・シージエとリー・シュエンは、129歳と128歳のカップルを演じる。ジン・シージエは「監督と会ったとき、哲学科の彼女がドラマを通して量子テクノロジーを伝えるというのがかわいらしく、また感心したのをよく覚えています。真面目な学問のテーマで、どう視聴者を引きつけるのか興味が湧きましたが、台本をいただいて何度も読み返したら素晴らしい出来でした」と、オファーを受けた動機を話した。一方、ジン・シージエと初共演のリー・シュエンは、「ジンさんとの共演をずっと夢見ていたので、今回夢が叶いました。また監督や優秀な若手俳優の皆さんと共演できて本当に光栄です」と喜びを表した。

ジン・シージエ(金士傑)、リー・シュエン(李璇)
金禾創意

タイトル「Q18」のQは英語のQuantum(量子)、18は台湾語の骰子(サイコロ)を表す。脚本チームは、台湾の量子物理学者と協力して各ユニットのテーマを決め、科学的な知識をエピソードの中にどう応用させるか議論を重ねたという。現在、本格的な撮影に入った「Q18」は、量子の世界や未来の文明を描くほか、人類とテクノロジーの哲学的な境界線も掘り下げる。量子サイコロの出目は、人類と世界に何をもたらすのか? 5部構成全10話。2023年に放送開始予定。

「Q18(原題)」記者発表会2
金禾創意

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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