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【最新映画in台湾】ビビアン・スーとクー・チェンドン『ママボーイ(原題:初戀慢半拍)』で恋人役に初挑戦

ニュース提供元:甲上娯楽

 クー・チェンドン
甲上娯楽

ビビアン・スー(徐若瑄)とクー・チェンドン(柯震東)が、スクリーンで初めて恋人同士を演じる『ママボーイ(原題:初戀慢半拍)』が、今夏台湾で上映される見込みだ。本作の監督はアーヴィン・チェン(陳駿霖)。『台北の朝、僕は恋をする』以来、12年ぶりに心を揺さぶる「もう一つの台北」のラブストーリーを紡ぐ。

主人公は、水族館で働く29歳の小洪(クー・チェンドン)。共に助け合ってきた母の美玲(ユー・ズーユー/于子育)から、こよなく大切にされている。穏やかな性格でルックスもいい小洪だが、女性との交際経験はなく、ホテルの副支配人・楽楽(ビビアン・スー)と出会い、初めて恋というものを知る。

一方、一見強い女性に見える楽楽は、息子の偉傑(フェンディ・ファン/范少勳)との接し方がわからないことに悩んでいた。やがて小洪は、楽楽にとって日常の悩みをしばし忘れる心の拠り所となっていく。しかし現実には、年上女性との恋愛を進展させるのは容易ではなく、多くのハプニングが起こり……。

ビビアン・スーとクー・チェンドン
甲上娯楽

『ママボーイ』は、是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』、パク・チャヌク監督の新作『別れる決心』とともに、香港のフィルムマーケットの「期待のアジア映画トップ10」に選出されたほか、ヨーロッパ最大のアジア映画祭ウーディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門に出品されるなど、国際映画界で大きな期待を集めている。4月25日(月)には、イタリア時間夜7時10分よりワールドプレミア上映される予定だ。

これまで、ヴェネツィア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門ノミネートの『再見瓦城(原題)』、カンヌ国際映画祭のある視点部門ノミネートの『金銭男孩(原題)』などに主演してきたクー・チェンドンは、すでに国際映画祭の常連だが、今作でさらに実績を積み上げたといえよう。一方、恋人役を演じるビビアン・スーは、台北アリーナでのコンサート「VIVILAND」を目前に控え、近頃は歌のレッスンとプロモーション活動に専念中だが、主演映画の朗報は、さらにファンを喜ばせたようだ。

『ママボーイ』の撮影は、すべて台湾で行われた。プロデューサーのリー・ヤオホワ(李耀華)のほか、『The Soul: 繋がれる魂』で金馬奨最優秀美術デザイン受賞のホアン・メイチン(黃美清)、Netflixドラマ「次の被害者」の編集を担当したジアン・イーニン(江翊寧)、『捜査官X』で香港電影金像奨の最優秀撮影賞受賞のジェイク・ポロックなど、さまざまな受賞歴がある実力派メンバーが集結し、キャスト・スタッフともに強力な布陣を誇る。『ママボーイ』は、2022年夏休みシーズンに台湾上映予定。

翻訳:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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