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最新中国ドラマ|ウー・ジンイエン×シュー・カイ主演の時代劇「尚食」が人気ドラマの柱に

引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧周报9|《尚食》《相逢时节》成在播热剧顶梁柱,都市婚姻题材同类竞争激烈」


中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、2022年第9週(02.26-03.04)のドラマ景気指数TOP10にランキングしたドラマを、ピックアップ!第9週の調査で人気を獲得したドラマカテゴリーは、1位現代ドラマ、2位時代劇、3位年代劇という結果に(以下表記のドラマタイトルはすべて原題)。

  

前週に多くのドラマが最終回を迎え、9週では21のドラマがスタート。2月と3月の交代期となった本週は、テレビドラマ市場は繁栄から衰退の傾向を示し、放送テーマの多様性も減少。こうした市場の動向をみると、都市ドラマ(現代ドラマ)放送の機会の利点が、より顕著に。

「人世間」は3月1日の最終回も、デイリー景気指数で非常に高い数値を獲得。放送中も常に高い指数パフォーマンスで安定していた。この人気は、旧正月向けの家族作品だったということ以外にも、世代を超えた価値観や情感描写が視聴者の心をとらえ、作品のクオリティが商業的にも非常に優れていたことが挙げられる。

新スタートのウー・ジンイエン(呉謹言)とシュー・カイ(許凱)主演の時代劇「尚食」、レイ・ジアイン(雷佳音)とヨランダ・ユアン(袁泉)の現代ドラマ「相逢時節」は、今後人気ドラマの柱となるだろう。

その後に続いているのが、「我们的婚姻(邦題:神様の赤い糸)」「陪你一起好好吃飯」「婚姻的两种猜想」といったアーバン現代ドラマ。いずれも結婚がテーマの作品が集中しており、視聴者も安定した作品を好む層が多く見られる。この中では、若年層向けの「陪你一起好好吃飯」の人気が一歩リード。

人気ドラマ「不会恋愛的我们」「假日暖洋洋2」の2作品が今週最終回を迎えた。その他、新作は「平行恋愛時差」「我的愛与星辰」「医聖」「姻緣大人請留步」が放送スタートとなったが、現状特に大きな動きはないようだ。


今週のジャンル別市場の概要

今週は、「尚食」の傑出したパフォーマンスにより上昇を続けた時代劇を除いて、他のテーマの伸びは大幅に低下。これは主に、多数の人気ドラマの終了の影響が考えられる。現代ドラマのジャンルでは人気のあるドラマがまだたくさん放送されており、落ち込みは比較的小さい。「流光之城」と「人世間」の終了が、3位の年代劇のジャンルには大きな影響となった。サスペンス、青春、ファンタジーで現在放送されているドラマは「骨語2」「我要和你做兄弟」「惹不起的千歲大人」の各1本ずつとなっている。

―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP1:現代ドラマ―
第1位 「不会恋愛的我们」
第2位 「相逢時節」
第3位 「假日暖洋洋2」

「相逢時節」は正午陽光プロデュース作品で、品質、商業面共に期待が寄せられ、注目度も高かったのだが、人気は若干スロースタート気味に。最初に放映されたときの口コミによる影響も受けたが、現状では幅広い年代の視聴者をカバーしている。商戦、仇家との争いなど、民国ドラマを彷彿とさせる“お決まりパターン”を入れつつも、大人世代の「ロミオとジュリエット」を描いていくという作りは現代ドラマでは非常に少なく、年代劇の“激情”と現代ドラマの“情感”のどちらも併せ持つ作品といえそう。

―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP2:時代劇―
第1位 「尚食」
第2位 「嫣語賦」
第3位 「瓦舍江湖」

「瓦舍江湖」が間もなく最終回を迎える。コメディ時代劇という立ち位置で、ファンの支持もあり、初放送時の効果は本当に良かった作品だ。

―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP3:年代劇―
第1位 「人世間」
第2位 「光陽里的故事」

「人世間」が好調のまま終了。同名文学作品を原作とするこのドラマは、非常に深く、沁み渡る感情性があった。人生山あり谷ありでも幸せに過ごす日々、加えて、家族・愛・友情の永続性を示すテーマが人気のキーポイントとなった。


翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。

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