Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

イ・ジェフン、チェ・ヒソほか人気俳優が監督を務めるプロジェクト『UNFRAMED/アンフレームド』12/22~WATCHA独占配信決定

この度、映画好きのための⽉額動画配信サービス「WATCHA(ウォッチャ)」のオリジナルショートフィルムプロジェクト『UNFRAMED/アンフレームド』の制作発表会がオンラインにて開催された。

オープニングでは、俳優というフレームを超えて新たな可能性を探る4 ⼈のアーティスト、パク・ジョンミン、ソン・ソック、チェ・ヒソ、イ・ジェフンが本プロジェクトに参加した想いを語り、直接メガホンを取って演出を⼿掛ける彼らの様⼦を収めたティーザー予告編が上映された。


今回配信される4作品は、今年10 ⽉に⾏われた釜⼭国映画祭でワールドプレミア上映された。いち早くみた観客からの反響が⼤きかったと聞き、パク・ジョンミンは「今、初めて聞いて驚いています」、ソン・ソックは「上映会の雰囲気がすごくよかった。個⼈的に予想していたよりも良く、観客がこういう場⾯を⾯⽩がるんだと発⾒もあった」と嬉しい驚きを隠せない様⼦。イ・ジェフンは「釜⼭国際映画祭は俳優にとっても夢の舞台で、そこに監督として参加できたのは名誉だと思います。このうえない機会だった」と振り返った。

チェ・ヒソは関係者試写を実施した際に「⾃分の作品を観るときには⼼臓が⾶び出るかと思った。私が監督しなければこの世に出ていなかった作品だと思うと、俳優として参加した時とはまったく違う、いい緊張感があった」と感慨深げに語り、最近、関係者試写を観たイ・ジェフンは「本当に緊張した。僕がオファーして出てくれた俳優たちにも誇りに思えるいい作品になったのかなと思います。このような場を設けていただき視聴者の⽅に挨拶できて嬉しい」と喜びを述べた。

   

『UNFRAMED/アンフレームド』プロジェクトに参加した理由・経緯

パク・ジョンミン イ・ジェフン監督が電話で連絡をくれて始まりました。20歳〜21 歳の学⽣時代に演出したことがあるのですが、その後の⼈⽣でそんな機会はないと思っていたので、とてもありがたかったです。あらかじめ書いていたオリジナルのシナリオを作品としてつくることができて嬉しかったです。

ソン・ソック イ・ジェフン監督の事務所に遊びに⾏った時に、たまたまプロジェクトの話を聞いて⾃然と引き受ける形になりました。

チェ・ヒソ 私は直接事務所を訪ねたソン・ソックから「こういうのをやるらしい、⼀緒にやらないか」と連絡がありました。『⾦⼦⽂⼦と朴烈(パクヨル)』でイ・ジェフン監督と共演したので直接聞いてみたら、パク・ジョンミンも参加すると聞きました。アベンジャーズみたいなチームだと思って⼊りたかったです。

イ・ジェフン 以前から共同運営者でもある制作会社HARDCUT を通じて様々なプロジェクトを進めていて、俳優が演出した映画を作ってみようと思いました。知り合いの俳優のなかで演出に関⼼がある俳優を集め、こうして作品を発表できたのは嬉しい驚きです。ご⼀緒できた皆さんに⼼から感謝しています。


パク・ジョンミン

監督する上での苦労やメイキングについて

― (パク・ジョンミンに対し)出演した27 名の⼦役俳優を全員⾃分でキャスティングし、キャラクターの名前まで付けたと 聞きました。

パク・ジョンミン まず⼦供たち27 ⼈が必要でした。オーディションではなくて⼦供たちとミーティングを⾏いました。ひとつのクラスの⼦供たちなので、名前も役割もなくただ座って過ごすというのは避けたかったのです。そのためクラスメイト全員に⾃分の中学・⾼校の同級⽣の名前から役名をつけ、性格を与えてクラスの中での友達関係なども指導しました。僕の同級⽣が観たらびっくりすると思います。ひとりひとりがこの映画に対する責任感を持って参加してほしい、そういう現場にしたい、と。そういうことをしなくてもいいのかもしれませんが、責任感と⾃負を感じて欲しかったのです。


― (ソン・ソックに対し)現場での情熱が写真からも感じられます。現場で完全に⾶び回ったと思うのですが、話を聞かせてください。

ソン・ソック あちこち⾛り回って、本当に楽しくって、本当に⾯⽩かったです。はじめて監督を経験したので俳優たちに迷惑がかからな
いように、また俳優が僕を助けてくれる思いで⼀⽣懸命動き回るしかないんです。⼀つだけ「リアル」ということに演出に気を使いました。真実を伝えたかった。俳優のリアルな演技を拾いたいと思いました。過去に1回、途中で演出を投げ出したトラウマがあったので、今回だけは絶対に完成させたい気持ちが⼤きかったです。


― (チェ・ヒソに対し)4 ⼈の監督の中で唯⼀、チェ・ヒソ監督は演出と演技を並⾏していました。演出も兼ねての経験は どうでしたか。

チェ・ヒソ 不思議な感覚でした。今になって考えるといい選択だったと思います。キャスティングするにあたって、⼦役のパク・ソイと親密な関係性を醸し出せる⺟親役を探す時間がなく、(以前に⺟⼦役で共演していたので)その雰囲気を出すには⾃分が⺟親として出演した⽅が良いと思ったんです(チェ・ヒソもパク・ソイも別作品と並⾏して本作の制作に挑んでいた)。どちらかというと演技は半分諦めて、演出に⼒を⼊れた気がしています。どちらも同時に⼀⽣懸命にはなれないので、あまり欲張らないという選択がかえって良かったのではないでしょうか。ただ編集していくと⾃分の演技を⾒ると他のカットが欲しくなり、探しても「ないです」とスタッフから報告されることもありました。ファーストテイクが全てでしたね。俳優としてはもう⼀度やりたい、という⼈も多いですが、監督をすると中々⾔えませんね。


― (イ・ジェフンに対し)主役のチョン・ヘインはシナリオを受け取って快諾した後、イ・ジェフン監督に⻑⽂のメッセージを送ったそうですが、どんな内容でしたか。

イ・ジェフン チョン・ヘインがシナリオを読んで「今を⽣きる⼈たちに、寂しくはあるけど⼈々の共感を得ることができる物語ではないか」と⾔ってくれました。いろいろな⾓度から彼の演技を作品に込めたい欲があり、さらに掘り下げて深く探究してみたい、そういった感情を込められる作品になってほしい、という気持ちがありました。同時に今回出演したほかの俳優たちも、過去に出演した作品とは異なる様⼦を⾒せたかったです。演出としては、俳優たちが演技で⽬⽴つ作品にしたかったです。


ソン・ソック

私にとって『UNFRAMED/アンフレームド』とは

イ・ジェフン 「新しいスタート」です。企画・制作・脚本・演出と経験できたことは、とてもありがたかったです。新しい発⾒もありました。すぐにとはいきませんが、映画という世界を夢⾒ながらこれからもずっと続けていきたい、と思います。どうか⾒守ってください。

チェ・ヒソ 「贈り物」です。俳優というのはいつも選ばれる側ですが、今回は私が作ったもの・やりたいものをスタッフが選択してくれて⼀緒につくる経験でした。はじめて『バンディー蛍の娘』を観た時に、私にとって、とても⼤きな贈り物だと感じました。また、パク・ソイが10-20年後にこの作品を観た時に、過去からの贈り物と思える作品になってほしいと思います。

ソン・ソック 「30 代のうちにした最もよい選択」です。20 代は演技(がよい選択でした)、30 代後半になってきたんですけど、この歳で選択できてよかったと思います。

チェ・ヒソ わたしもそう思います。10 年前からシナリオを書き、演出は途中で諦めてしまったと聞いていたので。こんなに楽しそうに監督しているのを初めて⾒ましたし、この4 ⼈の中で⻑編作品に⼀番早く挑戦するのでは、とも思います。

パク・ジョンミン いろんな意味で「反省」です。20 代はじめに両親にたくさん⼼配をかけながら映像に関する学校に通い、短編映画を撮ろうとしていましたが、当時は何も分かっていなかったんだなと思いました。また、世界中の監督についてやたらあれこれ⾔ってしまった過去、その瞬間を反省します。今回初めて演出を⼿がけてみて気づきました。演出は多くの中から選択しなくてはいけない、責任感が思い、など多くのことを気づかせてくれた経験となりました。


チェ・ヒソ

韓国の映画監督たちにメッセージ

パク・ジョンミン 尊敬します。もし僕をキャスティングしてくれれば、おっしゃることに忠実に従いたいと思います。

ソン・ソック 演出がいかに難しいかと知ったので、全部従いますね。

チェ・ヒソ もし私をキャスティングしてくれれば、すべての選択を尊重します。

イ・ジェフン 監督の皆さん、すべての作品はぜひWATCHA と⼀緒に。


イ・ジェフン

『UNFRAMED/アンフレームド』制作発表会 最後に⼀⾔

パク・ジョンミン 今までご⼀緒してくださりありがとうございました。時間がある時にぜひ観ていただければ⼼から感謝いたします。そして⾯⽩かったらぜひ広めてください。

ソン・ソック どの監督が作ったのか事前に分からなくても、作品を観れば⼀⽬瞭然だと思います。個性の出ている良作が揃っています。今⽇はとても楽しかったです。ありがとうございました。

チェ・ヒソ ご視聴ありがとうございました。4 ⼈の作品を全て観てもらえるとうれしいです。個⼈的には、できるだけ⼤きな画⾯でぜひ観ていただきたいな、と思います。

イ・ジェフン ⼀緒に活動してくれたスタッフに⼼から感謝したいと思います。このプロジェクトは皆さんと⼀緒でなければ実現できなかったと思います。この企画を実⾏していただいたWATCHA に⼼から感謝しています。

チェ・ヒソ 制作者は違うね。

パク・ジョンミン いいこと⾔いますね


監督として作品を制作した互いを讃えあう雰囲気が漂い、4 ⼈の仲の良さも伝わる終始笑顔の絶えない制作発表会だった。『UNFRAMED/アンフレームド』は韓国では12⽉8⽇(⽔)から、⽇本では12⽉22⽇(⽔)よりWATCHA にて独占配信開始。


『UNFRAMED/アンフレームド』 概要
12⽉22⽇(⽔)よりWATCHA にて独占配信開始!

『UNFRAMED/アンフレームド』は動画配信サービスWATCHA初のオリジナルショートフィルムプロジェクトで、フレームから脱して新しい可能性を探る4 ⼈のアーティスト(パク・ジョンミン、ソン・ソック、チェ・ヒソ、イ・ジェフン)が企画段階から関わり、⼼の奥深くに抱いていた想いを脚本にして⾃ら演出を⼿掛けた4作品をWATCHA にて独占配信。

数々の作品で活躍し異なる個性を持つ、パク・ジョンミン(『空と⾵と星の詩⼈〜尹東柱の⽣涯〜』『地獄が呼んでいる』)、ソン・ソック(『マザー』『最⾼の離婚』)、チェ・ヒソ(『⾦⼦⽂⼦と朴烈』『アジアの天使』)、イ・ジェフン(『BLEAK NIGHT 番⼈』『シグナル』)が監督した各作品には、ベテランの演技派俳優から新鮮な魅⼒を持つ新⼈俳優まで、韓国映画界の今と未来を担う俳優(アーティスト)たちが出演する。

『学級委員⻑選挙』 
原題︓반장선거 / Vote for ʻI donʼt knowʼ
監督/脚本︓パク・ジョンミン
出演︓キム・ダムホ(『キングダム:アシンの物語』)、カン・ジソク(『刑務所のルールブック』)、パク・ヒョウン、パク・スンジュン(『夏時間』)

『再放送』
原題︓재방송 / RERUN
監督/脚本︓ソン・ソック
出演︓イム・ソンジェ(『サンセット・イン・マイ・ホームタウン』)、ビョン・ジュンヒ、オ・ミネ(『Tiny light』)

『バンディー蛍の娘』
原題︓반디 / Bandi 監督/脚本/出演︓チェ・ヒソ
出演︓パク・ソイ(『ただ悪から救ってください』)、チョ・ギョンスク(『悪の部屋』)、シン・ヒョンス(『ウラチャチャ!?〜男⼥6⼈恋のバトル〜』)

『ブルーハピネス』
原題︓블루 해피니스 / Blue Happiness
監督/脚本︓イ・ジェフン
出演︓チョン・ヘイン(『D.P. -脱⾛兵追跡官-』)、イ・ドンフィ(『エクストリーム・ジョブ』)、キム・ダイェ(『純粋の時代』)、タン・ジュンサン(『愛の不時着』)、ピョ・イェジン(『サム、マイウェイ〜恋の⼀発逆転!〜』)

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP