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【最新ドラマin台湾】リン・ボーホンとウェン・シェンハオ、「火神的眼涙」(邦題:火神の涙)以来の再会でメンタル問題を語る

ニュース提供元:用心娛樂、瀚草影視(画像)

絶賛放送中の近未来ドラマ「2049(原題)」と、間もなく放送予定の時代ホームドラマ「茶金 ゴールドリーフ」。両作品の主演俳優、リン・ボーホン(林柏宏)とウェン・シェンハオ(温昇豪)が11月10日、メディア茶話会に出席した。

    

両作品の時代は2049年と1949年。100年の隔たりがあるが、いずれも台湾女性のさまざまな挑戦が描かれている。そうした女性に影響を及ぼす役柄を演じた二人は、5月に放送されたヒットドラマ「火神的眼涙(原題)」(邦題:火神の涙 ※2022.2 編集部追記)共演以来の再会を果たした。

「茶金 ゴールドリーフ」では100年の時を超え時代感を醸し出す米軍捕虜、「2049」ではベテランの心理カウンセラーを演じたシェンハオは、二つの「時代劇」でいずれも素晴らしい演技を見せた。戦争と混乱の時代を生きる茶葉貿易商を描いた「茶金 ゴールドリーフ」は、ラブシーンも感情を抑えスキンシップも節度が保たれたもの。シェンハオは「最近は大胆なラブシーンを演じる勇気はない」と説明した上で、6話以降はティッシュを用意して鑑賞することを勧めるなど、泣ける内容であることを明かした。

一方、ボーホンが「2049」で演じるのは、明るく優しい男性。しかしストレスを発散するのが苦手で、多くの隠し事を抱えている。やがて子どもができると暴力的な面が現れ、心理カウンセラーの林子熙に助けを求める。林子熙の同僚を演じるシェンハオとの共演はないが、劇中で「患者」と「カウンセラー」の関係である二人は、どんな時代であれ精神的な問題はなくならない、たとえ科学技術と薬に頼ったとしても必ずしも解決するとは限らないと話した。

撮影中、自分を極限のストレス状態に追い込み「撮影中はずっと精神的に落ち込んでいた」と明かしたボーホンだが、今回33歳にして初めて父親の役を演じられたことは嬉しいと話した。子どもを持つ身近な友達を訪ね、どのように面倒を見るかなどを教えてもらったそうで、「僕は子どもの面倒見がいいんだ。子どもに好かれる」と、誇らしげに語った。

そんなボーホンは、今年の金馬奨の司会を務めることが先日発表されたばかり。「こんな大イベントの司会をするなんて、考えたこともなかった。なぜ選ばれたのか、自分でも興味がある」と笑うボーホンの活躍に、ますます期待が高まる。

なお「2049」は、ジャニス・イエン(閻奕格)、リン・ジェーシー(林哲熹)らが声優を務める2049+アニメ「絕處逢聲」、ソニーレコード、金曲奨受賞の客家語バンドChuNoodle(春麵樂隊)とコラボしたサントラ盤が発売されるなど、さまざまなコラボレーションに発展している。同名シナリオ小説も発売され、その中に特別収載されたプロデューサー・湯昇栄とベストセラー作家・侯文詠による、「2049」が提起するテクノロジーと人間性の問題に関する対談は、熱い議論を引き起こした。

「2049」は毎週土曜夜10時、台湾テレビ(台視/TTV)で放送、myVideoで無料配信、同日夜11時半からmyVideo、Netflixで最新話配信中。毎週日曜夜8時から東森戲劇台、同日夜10時から東森超視でも放送中。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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