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【最新映画in台湾】『停車』『一つの太陽』のチョン・モンホン監督新作『瀑布』でアリッサ・チアとワン・ジンが母娘役に!

ニュース提供元:華映娛樂

映画『停車』、『一つの太陽』などで台湾国内外で受賞、注目されている監督・チョン・モンホン(鍾孟宏)の新作映画『瀑布(原題)』(仮訳:滝)は今年年末に台湾で上映される予定。

台湾の有名な監督・チュウ・ヨウニン(瞿友寧)が監修を務め、チョン・モンホンとチャン・ヤオシェン(張耀升)が『一つの太陽』に続き再度タッグを組んで脚本を書いた。

金鐘奨最優秀女優賞を受賞したアリッサ・チア (賈靜雯)と台北映画祭最優秀女優賞を受賞したワン・ジン(王淨)のダブル主演に加え、歌手のウェイ・ルーシュエン(魏如萱)やリー・リーレン(李李仁)、チェン・イーウェン(陳以文)、リウ・グァンティン(劉冠廷)などの実力派俳優も本作で共演。

先日、本作の国際版ポスタービジュアルとティーザーが解禁された。ポスタービジュアルを見ると、二人の主人公は滝のように見えるブルーシートに囲まれた建物の前に立て、周囲に風に吹かれて動いているような緑の植物があり、二人は不安と途方に暮れた表情をしていて、視聴者に強い印象を与える。

  

またティーザーからは、二人の演技派女神のすごさが分かる。アリッサ・チア が演じる母親とワン・ジンが演じる娘の間での会話は日常のやり取りに見えるが、様々な感情が隠され滝のように二人に襲ってくる。このスリリングで緊張感あふれるティーザーがネット上で話題になり、視聴者の期待が高まっている。


本作は今まで男性視点と暴力美学で知られるチョン・モンホンが初めて女性主人公の視点から社会を観察した作品で、物語はチョン・モンホンの知り合いの身に起こった実際の出来事からヒントを得たという。

ある日、チョン・モンホンは友人と3時間以上話し、その友人と娘が遭遇したことが彼の印象に残っていた。そして後日、彼がマスクを付けて散歩に行き、ある改築中の建物を見た。そのブルーシートに囲まれた建物を見ながら、彼はその中に住んでいる人々がどういう生活を送っているのを想像しながら友人の話を思い出し、本作の撮影を決めた。コロナ禍の後、人々に残される人生の課題について本作が視聴者に深い感慨を与えるはずだとチョン・モンホンは信じている。

チョン・モンホン曰く、「2020年は世界中の人々にとって忘れられない一年になっただろう。新型コロナウィルスの脅威で我々はマスクを付けなければいけなくなり、色んな人の生活が変わり、愛する人や親戚、友人を失った方もいる。ソーシャルディスタンスを保っているうちに、人と人の信頼感も薄くなっていく。この映画が描くのは、信頼感だ。」

本作は第78回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門にノミネート、2021年トロント国際映画祭にも出品され、今年注目すべき台湾映画の一つとみられている。制作チームは、本作で観客の心を癒したいという気持ちで、コロナの感染状況を見ながら今年年末に台湾で上映できるよう調整中。


翻訳・編集:Cinem@rt編集部

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