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台湾映画の"いま"『Mickey On The Road(中文題:迷走廣州)』上映! 陸慧綿監督よりメッセージ到着

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターとアジアンパラダイス共催による台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の”いま”」。(今年も開催はオンラインで実施)

新作と未公開作品で台湾映画の「精鋭と新鋭の挑戦」を伝えていく今年の第5回は、8月21日に開催。台湾南部の女性2人の愛と友情、成長を描いたロードムービー『Mickey On The Road(中文題:迷走廣州)』が上映された。


台湾の伝統文化、発展する中国、そのギャップの中で傷つきながらも成長していくするふたりの女性がとても瑞々しく、ストーリーの展開にやや荒削りなところもあるが、それをもって余りある新人監督の意気込みを感じられる一作。

参加者からは「全編にわたって映し出される台湾ローカルな風景と人々が素敵で心に染みた」「台湾から見た中国、中国から見た台湾人の視点のどちらもが興味深く新鮮だった」「重い話だなと思いながら観ていたが、若い女性たちの成長譚として清々しさが残るラスト」「主演の俳優さん達の演技がフレッシュで、最後のシーンはとてもよかった」「社会における女性の怒りについては大変リアルに描かれていると感じた」「台湾と広州の対比がとても良く、二人の主人公が成長して行く姿もとても良かった」といった感想が寄せられた。

上映後のトークテーマは、『Mickey On The Road』の作品解説とコロナ渦での台湾映画界について。さらに、陸慧綿(ルー・フイミエン)監督からのムービーメッセージが公開された。

陸慧綿(ルー・フイミエン)監督メッセージ

「今回は私の作品を上映してもらい、とても光栄です。 皆さんが気に入ってくれたらうれしいです。 創作者はとても孤独で寂しいので、もし皆さんが感想や伝えたいことがあったら、映画の公式FBなどSNSでいただければうれしいです。 もう一度 映画を見ていただきありがとうございました 」


アフタートークのみ、10月31日までアーカイブ配信中。誰でも視聴することができる。
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=2b55bd7740437ff7a593156d991e8a45

台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の”いま”」、次回は9月25日(土)開催。上映作品は、『猫とハエ(原題:貓與蒼蠅)』『ロブスターキッド(原題:龍蝦小孩)』『弱くて強い女たち(原題:孤味)』の多様な短編3作。特に『弱くて強い女たち(原題:孤味)』は、昨年のナンバーワンヒット作で、いまNetflixで配信している長編のもととなった作品だ。アフタートークのテーマは「作品解説と秋の映画祭情報」。



2021台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"~精鋭と新鋭の挑戦」

開催日程:2021年4月〜10月(7回)
開催形式:配信プラットフォームによるオンライン
参加:無料。事前申し込み制。
スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス
協力:映画各社
イベント形式:映画の上映とトーク

◆今年の上映作品

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