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【最新ドラマin台湾】「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」、セカンド・シーズンが高視聴率で大盤振る舞い

ニュース提供元:中華テレビ(華視/CTS)

一昨年8月に放送され、幅広い世代に好評を博した「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」が2年ぶりに帰ってきた。待望のセカンド・シーズン第1話は、台湾の父の日である8月8日に放送され、早々に好成績をたたき出した。中華テレビ(華視/CTS)で高い平均視聴率をマークし、うち35〜54歳の女性では5.46%と特に人気が高いことがわかった。また同ドラマを配信中のストリーミングサービスCATCHPLAY+では、会員登録者数が6倍に増えたという。

好調な放送開始を祝して、華視は「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記2」全10話(以下「俗女2」)が、「十全十美」(非の打ちどころがなく)で干物女の新たなトレンドを作り出すことを願い、10万台湾ドルのボーナスと十全大補湯(薬膳スープの一種)をふるまった。

参加したのは、監督のイェン・イーウェン(嚴藝文 )とチェン・ジャンルン(陳長綸)、主人公・陳嘉玲の子ども時代を演じたウー・イーハン(呉以涵)の3人。イーウェンは、桁外れのプレッシャーを抱えていたことを吐露しつつ、「視聴率を見て夢じゃないかと思ったが、まずスタッフの一人ひとりにメールして感謝を伝えた。丁寧に作り込んだ美術や音楽など舞台裏のディティールまで皆さんが見てくれてうれしい。今後も視聴者のお眼鏡に敵うよう、もっと気に入ってもらえるよう期待している」と話した。小嘉玲ことイーハンは「その日はテンションがあがって1日中ハッピーな気分だった。残りの9週間、放送日の日曜が皆さんにとって楽しい日になったらうれしい」と喜びを表した。

なお、華視で4.17%の瞬間最高視聴率をマークしたのは、チェン・ジューシェン(陳竹昇)演じる父が、ウェイン・ソン(宋偉恩) 演じるゲイの息子・嘉明の恋愛事情を受け入れ、仕事への献身ぶりを評価した上で「漢方薬局はお前に任せた」と告げたシーン。

次に高視聴率をマークしたのは嘉玲と嘉明の姉弟2人が、恋愛やプロポーズ、故郷を離れるかどうかについて話し合うシーンで、「あとどのくらい両親と一緒にいられるのか計算できるアプリをダウンロードしたんだ。もし僕がイギリスに行ったら、1年で帰れるのはせいぜい2、3回。そうなると両親に会える日は352日しか残っていない」と嘉明が言うくだりが、4.12%の視聴率に達した。

監督のイーウェンは「役者の演技、場面転換すべてのディテールにこだわり、非常に精度の高い仕上りになっている。皆さんにはそうした細部も楽しんでいただき、2度目に見たときにまた違う印象を持ってもらえれば」と感慨深い様子で語った。また「今シーズンのエンディングには、初期の香港映画のように、NGカットや待ち時間の様子など、エピソードごとに違う要素を取り入れている。ぜひエンドロールの最後までじっくりと、舞台の表と裏両方のスタッフ全員をご覧いただきたい」と話した。

「俗女2」は、陳家の家族愛や豊かな人情が感じられる、笑いあり、涙ありの物語。1話ではワンフー(旺福)がゲスト出演して視聴者を驚かせたが、今後もさらに多くのサプライズゲストが期待できそうだ。エンドロールの特典映像にも乞うご期待。「俗女2」は毎週日曜、台湾夜9時から華視とCATCHPLAY+で放送・配信中。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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