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インディアンムービーウィーク2021「タミル・クライム映画特集」開催

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』『盲目のメロディ〜インド式殺人狂想曲』など、話題のインド映画を日本に紹介してきたSpace Boxが主催する「インディアンムービーウィーク」。

2019年の開始以来、未公開作品を中心に、話題のインド映画を上映し、好評を得てきた本企画がこの度、犯罪を主題にしたタミル語映画に焦点を当てた「タミル・クライム映画特集」を本日7月2日(金)より大阪・シネ・リーブル梅田にて開催!

         


南インド、タミルナードゥ州チェンナイで製作されるタミル語映画では、ラジニカーントやヴィジャイなど、スター俳優主演の娯楽大作がヒットする一方で、2000年代の後半からは秀逸なクライムドラマやスリラー作品が多く生まれ、話題になっている。

インディアンムービーウィークは2019年の初回開催以来、知られざるインド映画の魅力を紹介。今回は犯罪を主題にしたタミル語映画に焦点を当て、5作品を日本語字幕付きで紹介する。全作品、近畿地区では初上映となる。

※今後の状況によっては、開催の延期・中止の可能性がございます。開催の変更が決まった場合は、インディアンムービーウィーク公式サイトおよびSNSにてお知らせします。

上映作品


 

『マーリ(原題:Maari)

鳩好きマーリの爽やか極道コメディ

チェンナイの下町に住むマーリは、身寄りなく育った若者。8年ほど前から土地を仕切る極道として皆に恐れられるようになっている。彼は鳩レースに入れ込んでおり、鳩の前では柔和な一面も見せる。そんな彼の前に、新しく地区の担当になったアルジュン警部とブティック経営者のシュリーが登場し、波乱が起こる。ダヌシュ(無職の大卒)のダンスも見どころの、極道コメディ。インドで大ヒットし、シリーズ2作目も製作された。

監督:バーラージ・モーハン
出演:ダヌシュ(無職の大卒)、カージャル・アグルワール(ジッラ 修羅のシマ)、ローボー・シャンカル、ヴィジャイ・イエースダース、マイム・ゴーピ、カッルーリ・ヴィノード
2015年/ タミル語/ 138分
ジャンル:コメディ、アクション
映倫区分:G
©Magic Frames, ©Wunderbar Films


 

『女神たちよ』(原題:Iraivi)

鬼才スッバラージ監督が描く、悲哀の群像劇 
映画監督のアルルと幼なじみのマイケルは、内面に抱える問題のストレスを妻にぶつける日々。アルルの弟ジャガンが古寺の女神像の密売に手を出したことをきっかけに、彼らの運命は思わぬ方向に転がっていく。原題は「女神」の意。男性に振り回され苦悩する女性たちが、古寺に留め置かれた女神像に重ねて描かれる。ギャングスター・ミュージカル『ジガルタンダ』が高く評価された、鬼才カールティク・スッバラージ監督第3作目。「雨」を重要なモチーフとし、女性への敬意に満ちたラストが印象的なドラマ。

監督:カールティク・スッバラージ(ジガルタンダ)
出演:S・J・スーリヤー、ヴィジャイ・セードゥパティ(キケンな誘拐)、ボビー・シンハー(ジガルタンダ)、アンジャリ、カマリニ・ムカルジー、カルナーカラン(キケンな誘拐)
2016年/ タミル語/ 158分
ジャンル:クライム、ドラマ
映倫区分:G
©Thirukumaran Entertainment


 

『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』(原題:Imaikkaa Nodigal)

連続殺人犯 vs. 執念の捜査官
バンガロールを震撼させる連続誘拐殺人事件。富裕層の子弟が誘拐され、身代金が払われるにもかかわらず惨殺されるのだ。捜査に当たる中央捜査局のアンジャリは、犯人を自称するルドラという男に肉薄しながらも取り逃がしてしまう。犯人、警察、中央捜査局が三つ巴となっての息詰まる追跡劇。主役である捜査官役を演じたのは、人気、実力から「レディ・スーパースター」と称されるナヤンターラ(ビギル 勝利のホイッスル)。ヒンディー語映画界の異才監督、アヌラーグ・カシャップ(聖なるゲーム、血の抗争)の怪演が印象的。

監督:R・アジャイ・ニャーナムットゥ
出演:ナヤンターラ(ビギル 勝利のホイッスル)、アタルヴァー・ムラリ、アヌラーグ・カシャップ、ラーシー・カンナー/ ヴィジャイ・セードゥパティ(特別出演)
2018年/ タミル語/ 168分
ジャンル:クライム・スリラー
映倫区分:PG-12(暴力シーンあり)
©Cameo Films India, ©Drumsticks Productions



 

『双璧のアリバイ』(原題:Thadam)

殺人容疑者の男には、確かなアリバイがあった
大雨の夜に静かな住宅街の一軒で起こった殺人事件。犯人を特定できる遺留物は見つからず、被害者の交遊関係にも怪しい人物は見当たらなかった。しかし、同じ夜に隣家の住人が偶然撮影したセルフィーの片隅に、怪しい人影が映り込んでいた。土木技師のエリルはその人影と同一人物であるとして拘束される。法の抜け穴をきわどく攻める犯罪スリラー。『サーホー』の出演が印象的だったアルン・ヴィジャイが、一卵性双生児の二役を熱演。インド公開時に高評価を受け、他の言語にもリメイクされた秀逸なスリラー。

監督:マギル・ティルメーニ
出演:アルン・ヴィジャイ(サーホー)、タニヤー・ホープ、スムルティ・ヴェンカト、ヨーギ・バーブ(僕の名はパリエルム・ペルマール)、ジョージ・マリヤーン(囚人ディリ)、ヴィディヤ・プラディープ、ソニヤ・アグルワール
2019年/ タミル語/131分
ジャンル:クライム・スリラー
映倫区分:G
©RedhanThe Cinema People


 

『囚人ディリ』(原題:Kaithi)

爆走トラックの行く手を阻む麻薬組織、深夜の攻防戦
ティルチ郊外にある警察ゲストハウスで開かれていた署長の退任パーティーで、警察官たちが次々に意識を失う。警察は麻薬ギャングから大量のコカインを押収したばかり。ギャングの内通者が報復で飲み物にクスリを盛っていたのだ。昏睡状態にある数十名の警官の命を救うため、80キロ先の市街地の病院に移送する大型車を運転できるのは、10年の服役を終え出所したばかりで、偶然その場にいたディリしかいなかった。だが彼の行く手には、ギャングたちからの襲撃が待っていた。ほぼ全編が夜間シーンで、歌も踊りもないストイックな作りでありながら、アドレナリンが大放出の痛快アクション。2019年のヒット作。

監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:カールティ、ナレーン、ラーマナー、ジョージ・マリヤーン(双璧のアリバイ)、アルジュン・ダース、ハリーシュ・ペーラディ、ハリーシュ・ウッタマン
2019年/ タミル語/ 145分
ジャンル:ドラマ、アクション
映倫区分:PG-12(暴力シーンあり)
©Dream Warrior Pictures, ©Vivekananda Pictures



インディアンムービーウィーク2021「タミル・クライム映画特集」
[開催日程]
大阪:シネ・リーブル梅田
2021年7月2日(金)〜7月8日(木)
1日1作品、毎日18時より上映。

チケット料金:1,800円(税込)均一
主催:Space Box

インディアンムービーウィーク(IMW)について
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』『盲目のメロディ〜インド式殺人狂想曲』などのインド映画を配給したSpace Boxが2019年に開始した、インド映画の特集上映です。インドのヒット作、話題作を日本語字幕付きで紹介します。

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