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「她們創業的那些鳥事」最終回で高視聴率をマーク 、働く女性に大きな反響

ニュース提供元:GTV八大テレビ(八大電視)

放送開始から3カ月後の5月2日、柴門ふみのコミック『お仕事です!』を原作としたドラマ「她們創業的那些鳥事(原題/邦題:お仕事です!~The Arc of Life~)」の最終回が放送された。

 

台湾全域での視聴者数は、GTV八大戯劇テレビ(八大戯劇台)とスターテレビ(衛視)の2チャンネルで延べ92万人に達し、動画配信サービスiQIYI(愛奇芸)台湾のプラットフォームでは1102万回の再生数を超え、直近のドラマ視聴率の記録を塗り替えた。

「她們創業的那些鳥事」は、共に起業するアイビー・チェン(陳意涵)、ルビー・リン(林心如)、ジエン・マンシュー(簡嫚書)の3人を描いた物語。

起業の過程で、3人は喧嘩や言い争いを繰り返すが、ぶつかり合うほど絆は強くなっていき、困難に直面したときはお互いが最高の相棒となる。特に働く「軽熟女」(25歳〜30代の女性)の圧倒的支持と共感を得て、最終回では5度目の日曜華語ドラマ視聴率1位を記録した。

最終回の最高視聴率をマークしたのは、マンシューの搭乗前のシーン。ハー・シアオユエン(哈孝遠)演じる游徳永(ヨウ・ドーヨン)の胸に飛び込み、彼こそが理想の相手だったと気づくロマンチックな展開は、視聴者のハートを撃ち抜き、瞬間最高視聴率は1.39%を突破した。

また、当日SNSで公開された、映像にリンクした各キャストの自画像も大きな反響を呼んだ。最終回放送後には、キャストそれぞれのアカウントでも自身が演じた役に別れを告げるコメントが次々と投稿されている。

今作でプロデューサーも務めたルビーは、自身の役、公冶 小蔦(ゴンイエ・シャオニャオ)について、「あなたの弱点であり、鎧にもなる人が、一緒に前に進んでくれるはず」と投稿。

感情の起伏が激しい夏芷(シア・ジー)役を演じたアイビーは、「よくご飯を食べ、よくお酒を飲んで、しっかり仕事すること。恋愛できないなら、しなくていい。あなたを愛するのはまず自分。ゆっくり急がないで」と自身の役に語りかけた。

突出して素晴らしい演技を見せたマンシューは、「林美季(リン・メイジー)、最も美しい季節はあなた」とした上で、「自分のすべてを泰然と受け入れ、欲望に正直に向き合う。夢を追いかける道のりでは転んでばかりだけど、それでも愛と行くべき道を見失わない。あなたに出会えたことは幸運だった。また会おうね」と投稿した。

藺川想(リン・チュアンシャン)を演じたリン・ジェーシー(林哲熹)は、これまでと違う面を引き出してくれた今回の役柄に感謝しつつ、「毎回全力で取り組んだので悔いはない。小蔦がいたからこその藺川想」と、特にルビーに対する感謝を述べた。

ヨウション(宥勝)は、わずか5話しか登場しなかったが、龍玠(ロンジエ)役に対し感慨深い思いがあるようで、「君は笑顔が少なく、早く旅立ってしまったけれど、心の中は光と情熱に溢れていた。自然を守ること、子供を愛すること、真実の愛と共にありたいという夢は、私が永遠に受け継ぐよ」とコメントした。

これらの投稿には熱烈な反響があっただけでなく、続編の制作にも大いに期待が寄せられている。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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