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カルトドラマ「我願意」の撮影現場を初公開! アーロン、撮影中のアクシデントで「思い出が走馬灯のように」

ニュース提供元:絡思本娛樂製作公司

5月12日、カルトドラマ「我願意(原題)」(仮訳:私は願う)の撮影現場が公開され、カルト教団教祖役のヤオ・チュエンヤオ(姚淳耀)、信徒役のアーロン(炎亜綸)、ウー・イーロン(呉奕蓉)、ジェイソン・ゾウ(鄒承恩)、ダフネ・ロー(劉倩妏)、ワン・ユーピン(王渝屏)、ワン・ユーシュエン(王渝萱)らがメディアの取材に答えた。

 

本作は、人間の欲深さを知り抜いたカルト教団の教祖が人間関係を操り、自己啓発と新興宗教を合わせた組織を作り上げ、どのように人の心の脆さにつけ込んで利益を巻き上げるか、操る者と操られる者の心理を描く。台湾でカルトを題材にしたドラマは本作が初めて。

教祖役のチュンヤオは、劇中に取り入れられる「静坐(座って瞑想すること)」について「静坐はリスニングの練習に似ている。信徒がカルト教団に入信すると、大自然の声に耳を傾けて心を落ち着かせる布教会を開く。頭でコントロールするのではなく、体で感じなければならない」と説明した。

撮影の過程で、アーロンはキャラクター自身が(カルトを)信じるべきかどうか、何度も監督と相談したが、役を作り上げる訓練を重ねるうちに、信じないことはありえないと気づいたという。絶えず自身の声や自然に耳を傾ける中、「自分を変だと思う人はいないだろう」と話した。

また、アーロンは本作のために、69キロから64キロまで5キロ近く体重を落とした。体が不自由な役を演じるジェイソンは逆に5キロ太ったそうで、役作りの苦労をこう語った。

「太るととても不便だ。動きが遅くなるし、役作り上、重心をいつも片足にかけていなければいけなかった。撮影後のある日、ベッドから起き上がることができなくて、妻のマッサージでやっとリラックスすることができたんだよ!」

信徒の意志の強さを測るため身体の限界に挑むシーンでは、現場を震えあがらせるアクシデントも。ジェイソン曰く「当日の体感温度は一桁」の中、信徒役は沢登り(リバートレッキング)に挑んだ。

そのときダフネが足をくじいて、鼻まで水に浸かり溺れる寸前に。彼女は残る力を振り絞って、アーロンにしがみつき浮き輪替わりにしたため、アーロンまで道連れにするところだったそう。

「溺れるかと思うと、目に入ったものにすがるしかなかった」と言うダフネに、アーロンは「死ぬなら一人だけだ!って叫んだよ」と笑いながら当時を振り返りつつ、思い出が走馬灯のように浮かんだことを明かした。ダフネは、その後すぐに病院に救急搬送され事なきを得たという。

なお、本作のプロデューサー、シュー・ジーイー(徐志怡)によると、感染が深刻化する前から、撮影現場では毎日スタッフと俳優の体温を測るなど、政府が定める関連規範を遵守していたと話す。

昨今の感染増加に伴い、アーロンは「まず人体に対するワクチンの効果と副反応を理解する必要がある」とした上で、自身はすでにワクチン接種の申し込みをしたことを明かした。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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