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第16 回大阪アジアン映画祭クロージング作品『アジアの天使』世界初上映 石井裕也監督舞台挨拶

第16 回大阪アジアン映画祭が、3 月5 日から14 日までの10 日間のスクリーン上映を終え閉幕。最終日3 月14 日は、クロージング作品『アジアの天使』が世界初上映された。

クロージング作品『アジアの天使』世界初上映の前に⾏われた舞台挨拶で⽯井裕也監督は、全編韓国ロケで撮影された本作制作のきっかけについて、2014 年釜⼭国際映画祭でパク・ジョンボム監督(『ムサン日記 ⽩い犬』)と審査委員を務めた時に意気投合し、本作でプロデューサーを務めてもらうことになったと明かし、楽しく食べて飲むという韓国の⽂化や⼈と⼈との距離感の近さが、映画の中にも⽣かされていると撮影を振り返った。

 


また途中、出演のチェ・ヒソさんのビデオメッセージが紹介。

「国を超えて家族になる旅を描いた作品ですが、そのテーマが映画でアジアをつなげる橋として毎年⾏われている大阪アジアン映画祭に似ていると思いました。個⼈的にも2018 年の『⾦⼦⽂⼦と朴烈』から毎年私の最新作を上映していただき、私にとってすごく意味のある特別な映画祭です。この映画は、⽯井裕也監督、池松壮亮さん、オダギリジョーさん、そして韓国の俳優、スタッフのみなさんと2ヶ月間、同じ韓国の食べ物を食べ、同じ空気を吸い、同じ海を⾒ながら、⼀つの心で作り上げました。そんな私たちの思いが、皆さんに伝わってほしいと思います。」

過去、大阪アジアン映画祭に2度来場したチェ・ヒソさんの笑顔に観客から大きな拍⼿が送られた。


そして最後に⽯井監督から「この映画は、言葉も国籍も違うけれどみんなで集まって、⾃由な⼈間関係、コミュニティが作れればいいなと思って撮りました。今は不⾃由で息苦しい世の中ですが、そういう時代にふさわしい作品ができたと⾃負しています。ぜひお楽しみください」と⼒強い挨拶があり、クロージング作品『アジアの天使』世界初上映が⾏われた。本作は7 月2 日から全国順次公開。


第16 回大阪アジアン映画祭は閉幕したが、オンライン上映「大阪アジアン・オンライン座」は3 月20 日(土)まで開設。好評を博した過去上映作品7作に加え、『関公VSエイリアン(デジタル・リマスター版)』『チマキ売り(デジタル・リマスター版)』を期間限定で上映中。

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