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【アジアドラマ特集2021】<台湾>前編:台湾ドラマ界にとって2020年は…大豊作の一年!

2021年第1回目の特集は、Cinem@rt読者にもファンの多い“アジアドラマ”を深ぼり!今回は、韓国、台湾、中国、タイのドラマを取り上げます。アジドラ有識者の方々が、2020年の振り返りと2021年どんなドラマが、どの俳優がブレイクするか予想!ドラマ好きの皆さんにとって2021年のドラマがより一層楽しみになりますように!

【アジアドラマ特集2021】台湾ドラマ編 目次
前編:台湾ドラマ界にとって2020年は…大豊作の一年!(2021.1.14更新)
後編:2021年の台湾ドラマ&俳優をブレイク予想!(2021.1.15更新)

<韓国・中国・タイドラマ編はこちら>


2020年は台湾ドラマが多彩に花開いた年

2020年の台湾ドラマを一言で言うと「大豊作の1年」でした! 近年、台湾では台湾ドラマは韓国や中国ドラマに押され低迷していると言われていましたが、その潮目が変わり、社会現象になるほどの作品が続々と登場しています。

過去2年に日本に上陸したラインナップを見ても、親子関係を軸に家庭や社会の圧力を描いた「子供はあなたの所有物じゃない」(18)、1つの犯罪を被害者と加害者、そしてメディアという視点から描いた「悪との距離」(19)、台湾裏社会を舞台にした「罪夢者」(19)など台湾の社会や文化に根差した作品が目立ち、“台湾ドラマ=アイドルドラマ、漫画原作多め”という印象から一転、オリジナル作品が増えジャンルも広がりを見せています。

台湾ドラマ界は今まさに隆盛期に入ろうとしています。2020年は日本でも素晴らしい作品をたくさん見ることができました!


2020年の顏 「時をかける愛」

数多くある台湾ドラマのなかで、2020年の顏と言えるのは、やはり「時をかける愛」ではないでしょうか? 同作は2019年の台北と1998年の台南という2つの時代、2つの都市を舞台に“同じ顏を持つ男女”が織りなす本格派ミステリーです。


◆「時をかける愛」予告編

物語は、アリス・クー(柯佳嬿)演じるヒロインが、行方不明になった恋人にソックリな人物が写った写真を見つけたことから始まります。しかも、その写真には彼女にソックリな女性も写っていて……そしてヒロインはあることをきっかけに、写真が撮られた1998年にタイムスリップします。

……と聞くと、よくあるタイムスリップものかと思いそうですが、「時をかける愛」は親しみある設定に斬新な要素が取り入れられ、いい意味で私たちの期待を裏切ってくれました。

ヒロインが過去と現代を行き来するなかで、視聴者は真相を知ることになるのですが、全く先が読めないストーリー展開にハラハラ、張り巡らされた伏線を理解するために1秒も見逃したくない! そんな気持ちになるドラマです。筆者はうっかり序盤の伏線を見逃してしまい……2度3度と見直したくなりました!


「時をかける愛」より。© Fox Networks Group Asia Pacific Limited, Taiwan Branch & Three Phoenixes Production Co. Ltd. All right reserved.


そんな「時をかける愛」は台湾でも視聴率No.1を記録し、台湾版エミー賞こと「第55回ゴールデン・ベル・アワード(金鐘奨)」で最多タイの4部門受賞し、名実共に2020年の台湾ドラマの顏になりました。さらに金鐘奨の授賞式では複数の国が「時をかける愛」のリメイク権を購入したと明かされています。そのなかには日本の名も……! 

かつて台湾ドラマといえば日本の漫画原作の作品が目立ちましたが、台湾ドラマを原作に海外でドラマが制作されるとは……現在の台湾ドラマのクオリティの高さが伺えるニュースですね。

さて「時をかける愛」は日本でも台湾で最終回を迎えた約半年後の2020年7月にCSホームドラマチャンネルでの放送が始まりました。そして9月にU-NEXTでの配信が始まり、2021年1月にはBS11での放送開始(1月19日〜)と、どんどん視聴できる機会が増えています。これから見る方も全然遅くないですよ!

そして第55回金鐘奨と言えば、「時をかける愛」と並んで最多の4部門受賞となったのがNetflix制作の「罪夢者」です。Netflixは台湾ドラマの制作や独占配信にも力を入れており、2020年だけでも金鐘奨で8部門にノミネートされた「次の被害者」、台湾のアイドルドラマ・キングことマイク・ハー(賀軍翔)主演の「天巡者」、白色テロ時代を描く「返校」など話題作が続いています。

今の台湾ドラマの活性化は、Netflixをはじめ、FOXなどの海外資本が出資するようになったことも要因かもしれません。いいドラマが制作される → 海外から投資が集まる → いいドラマが制作される……という好循環が始まりつつあります。

今やドラマを見る場所はテレビだけではなくなりました。動画配信サービスのおかげで、日本でも台湾の話題作が比較的早く見られるようになり、なんなら日台で同時配信するケースも! 2020年は旧作も含めると追いきれないほどたくさんの台湾ドラマに囲まれた1年だったのではないでしょうか。私たち日本の台湾ドラマファンにとっても嬉しい限りですね。


◆「罪夢者」予告編

◆ドラマ「返校」予告編

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