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台湾PTSの最新ミニドラマ「大債時代」が描く、世代の金銭観念

台湾の公共電視台(PTS)が1999年台湾交通建設を描いたドラマ「路~台湾エクスプレス~」に続き、2021年に今時の若者が直面している外部からのプレッシャーと内面的なストレスをリアルに表現する最新ミニドラマ「大債時代(原題)」を制作することが決定。

11月18日に制作発表会を開き、プロデューサーの方夢貞(ファン・モンジェン)、監督の廖士涵(リャオ・シーハン)と主演を務める林柏宏(リン・ボーホン)、李霈瑜(パティー・リー)、潘麗麗(パン・リーリー)、黃瀞怡(ホァン・ジンイー)などが出席し、撮影中のエピソードを披露した。

 

ドラマ「大債時代」のテーマは今時の若者が抱えている借金問題で、登場するキャラクターはそれぞれお金に対する観念と向き合い方が違う。プロデューサーのファン・モンジェン曰く、「大債時代」は成功を描く物語ではなく、失敗し続いても努力し続ける人々の物語だ。視聴者もドラマを観ることで努力し続ける力を得ることができたら、と話す。

リン・ボーホンが演じる男性主人公は、大胆に投資し、借金や人生の困難に直面したとしても楽観的に向き合うことができるので、彼はこのキャラクターに感心していると語った。彼本人は投資に対して保守的で、よく計算する方だという。子供の頃から両親が市場で商売するのを見てきて、リン・ボーホンは商売に関することにも詳しい。監督のリャオ・シーハン曰く、キャスティングの際にリン・ボーホンからこれらの経験を聞き、彼がとてもこのキャラクターに合うと思った。しかもドラマにも俳優本人の成長の経験を加え、視聴者がより共感できるようにした。

パティー・リーが演じる女性主人公は母親と一緒に家を買うことを目標に、ダブルワークや節約に務めているOL。パティー・リー曰く、元々マイホームを購入するつもりはあったが、本作の出演でこの件に対する考えが変わったという。「家を購入するのは借金をすることになってしまうことに気づき、これからの2,30年がローンを払い続けなければいけなくて、生活費も詳しく立てなければいけない。自分に”人生は短いし、本当にそれでいいの?”と言い聞かせた。」そして彼女は逆にリン・ボーホンが演じるキャラクターに影響され、貯金以外の投資を始めてみようと思うようになった。

ホァン・ジンイーが演じるキャラクターのは、主婦で、夫の突然の死と共に彼が残してしまった多額の借金の存在を知り、返済のために家を売らなければいけないことになった女性。パン・リーリーが演じるのはパティー・リーが演じるキャラクターの母親で、クリーニング店を経営しながら女手一つで娘を育てて、地道にお金を稼いでいるキャラクターだ。



「大債時代」は2021年1月2日から台湾の公共電視台(PTS)にて放送開始。Netflix(台湾)、中華電信MOD、LINE TV、CATCHPLAY、myVideoなどの配信サイトでも配信される。

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