Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

インタビュー(韓国)

「キル・イット」チャン・ギヨン "互いに好きだけれど、好きになってはいけない"

最旬俳優チャン・ギヨン主演!殺し屋×刑事の切ない愛の行方を描くアクションロマンス「キル・イット~巡り会うふたり~」。本作で昼は獣医、夜は殺し屋として生きる男キム・スヒョンを演じたチャン・ギヨンに本作について話を訊いた。

<<「キル・イット~巡り会うふたり~」公式サイト>>

======


          


― 本作「キル・イット~巡り合うふたり~」で演じられたスヒョンという人物について、簡単に紹介をお願いいたします。

キム・スヒョンという人物は、昼は獣医師として活動し、夜は殺し屋として暮らしているキャラクターです。


― スヒョンはどんな性格の持ち主でしょうか?

彼はまず動物が大好きです。普段は笑わなくても動物にだけは笑顔を見せますし、温かいまなざしにもなります。ですが殺し屋の時はほとんど無口で、目元で語るような人物です。


― 本作は"ジャンルもの"ですよね。ギヨンさんはジャンルものもお好きだと聞きました。

ジャンルものは大好きです(笑)。


― ではこのオファーが来たときは「よし!」と思ったでしょうね(笑)。本作について、最初はどんな印象を持ちましたか?

もともとジャンルものが好きだというのもありますが、OCNチャンネルが製作するドラマに出演してみたいという思いが以前からあったんです。今回OCNで「キル・イット」というドラマが製作されると聞いて、「どんなドラマだろう」と興味を持ち、シナリオも読んでみました。

昼は獣医師、夜は殺し屋という設定自体が僕にとってはすごく新鮮でした。殺し屋の役は初めてチャレンジしますし、獣医師も初めて演じるので、僕にどう演じられるだろうかという好奇心やワクワクがありました。殺し屋だから銃も使うでしょうし、カッコよさそうだと思い、出演を決めました。




― スヒョンという人物は獣医師であり、殺し屋でもある。本作でチャン・ギヨンさんは一人二役に近い演技を見せてくださいましたが、際立っていたのは目元の演技だったと思います。獣医師と殺し屋、それぞれの役を演じるのに、目元の演技の大家(※)としてチャン・ギヨンさん独自のノウハウがあったのでしょうか。

ノウハウがあったというより、自然にキャラが変わったのだと思います。

昼に獣医師として活動する時は、医師なので白いガウンを着ますし、動物と一緒にいて自然と口調や目つきも変わったのだと思います。夜に殺し屋として活動する時は、ダークな感じの服を着ますよね。ミリタリーコートだとか、黒いジャケットやジャンパーだとか。そういう服を着たから自然と殺し屋のキャラクターに合う目つきになったようです。

「こういう服を着たから、こういう目つきにならなくちゃ」というのではなく、自然に雰囲気に溶け込んだので、難しかったけれどうまく演じられたのだと思います。

※目元の演技の大家:チャン・ギヨンは目の演技で役ごとにイメージを変えるため、「眼光職人」と呼ばれることも。


― スヒョン役を演じるにあたり、特に気をつけたことはありますか。

やはり昼は獣医師、夜は殺し屋なので、しっかり線引きをしようと心がけて準備しましたし、実際の撮影時も気をつけるようにしました。


― 本作では華麗なアクションも披露していますが、あのアクションの数々を演じるためにはずいぶんと訓練されたのではと思いますが、具体的にどんな訓練をしましたか。

まずはアクションスクールに通いながら、アクションの勘をつかもうと努力しました。そしてワイヤーアクションもあったので、その練習もしました。アクションが多かったので、アクションを中心に細かく準備していきました。




― 特に参考にしたアクション映画などはありますか?

なにかを参考にするというよりは、スヒョンならどんなふうに立ち回るだろうかと考えて演じていましたね。

スヒョンのアクションは、むやみに動き回るのではなく抑えた動きです。なので、そのスタイルに合うようアクション監督と一緒に準備しました。現場で何度も動きを合わせましたし、リハーサルもたくさんしたと思います。


― 確かに、やみくもに動き回って戦うのではなく、抑えた動きのアクションでしたね。

ええ。パーッ、パーッ(殴る音)、銃もパーンと撃ったり。そんな感じで動きを抑え、抑えながらも力強さが感じられるアクションを目指しました。




― 本作で特に印象に残るシーンや好きなシーンがあれば、理由も併せてお話しください。

共演した先輩方の中にデイビッド・マッキニスさんという方がいらしたんです。彼はパーベルというキャラクターを演じたのですが、本当にパーベルになりきっていました。

第1話でデイビッド・マッキニスさんと英語で話すシーンがありました。僕は英語のセリフが初めてだったので、すごく苦労したんです。現場でも英語の発音などについてたくさん質問しました。だから僕はパーベルとスヒョンの相性もすごくよかったと思います。

第1話で僕が登場し、デイビッド・マッキニスさんが登場し、英語でセリフを交わすシーンがとても印象に残っています。


― 英語はもともとお好きですか?

短い英語を使うのは好きです。「It's good」「Beautiful」とか(笑)。



― ほかの共演者の方についてもお伺いしたいのですが、ヒョンジンを演じたナナさんとの共演はいかがでしたか?また初めて会った時、ナナさんにどんな印象を抱いたか教えてください。

ナナさんとは年齢が1つしか違わないんですが、今回の作品で共演して友達のように仲よくなりました。

第一印象はすごく強そうな、そんな印象でしたが、親しくなってみるとよく笑いますし、演技に対する意欲もありますし、現場での相性はよかったと思います。演じている時も楽しかったです。



― スヒョンと、ナナさんの演じるヒョンジンは、追われる殺し屋と彼を追う女性刑事という設定ですよね。設定からして緊張感がありますし、どこか男女間のときめきも感じられます。本作は日本で「アクションロマンス」と紹介されていますが、「キル・イット」ならではの味わいが感じられる名シーン、アクションの部分で味わいが感じられるシーンがあるとすれば、どのシーンだと思いますか。

僕がスナイパーとして人を殺し、ビルへ逃げるシーンがあります。ヒョンジンは僕を見て追いかけ、後ろから銃で狙います。その緊張感も、殺し屋と彼を追う女性刑事、2人の関係は、互いに好きだけれど好きになってはいけない、そんな関係性です。殺し屋と女性刑事ですからね。そんな関係の設定も面白かったですし、後ろから銃で狙われるシーンを演じる時、「ああ、緊張感がある。うまく演じられれば殺し屋と刑事の関係をもっと生かせる」と思いました。個人的にはそのシーンが印象に残っています。

アクションもその時に初めて合わせたんです。ナナさんはアクションもとてもお上手で、アクションも演技も息がピッタリでした。




― お二人ともすごく背が高いのでカメラ監督が大変ではありませんでしたか。

大変だったでしょうね。2人とも長身なので。現場にキリンが2頭いました(笑)。大変でしたがうまく撮っていただけましたし、アクション監督もアクションの細かい部分まで調整してくれました。うまく撮れたようでうれしいです。




― ギヨンさんの今までのフィルモグラフィーを見ると、たくさんの作品、さまざまなジャンルの作品で演技の幅を広げてきています。今後チャレンジしてみたいキャラクターやジャンル、俳優としての抱負を教えてください。

僕は毎回、作品を選ぶ時に、シナリオを読んで好奇心やワクワクした気持ちが湧くといいなと思っています。「前回はこういう作品に出演したから、次は違う作品にしなくちゃ」と思うのではなく、僕の情熱を引き出してくれるシナリオやキャラクターで、さらに素晴らしい監督や脚本家さんと出会えれば、もちろんもっといいですが、僕の心をより一層動かす作品というのが、僕の作品選びの基準だと思います。

最初からそうだったように、今後もそうやって作品を選んでいくつもりです。皆さんが「チャン・ギヨンは、今度はどんな感じのキャラクターを私たちにみせてくれるのかな」と期待するような......。

僕がワクワクするように、皆さんにもそんなワクワクがあるといいですね。今後もそんな感じで頑張りますので、皆さんも応援してください。ファイト(笑)。




― では本作「キル・イット」の見どころ、お薦めポイントを紹介してください。

ドラマ「キル・イット」は、ものすごくセクシーです。キャラクター自体もあまり見たことのないタイプです。昼は獣医師、夜は殺し屋というキャラクターは見たことがないと思いますが、それだけに見応えもあると思います。スタイリッシュなアクションもあるので、すごく楽しめるドラマだと思います。




― 最後に「キル・イット」を楽しみにしている日本の視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

こんにちは。ドラマ「キル・イット」が日本でも放映されていると聞きました。とてもうれしいです。「キル・イット」の撮影時はアクションシーンも多くて大変でしたが、それだけに一生懸命撮りました。ベストを尽くして作ったので、楽しんでいただけると幸いです。Thank you......ありがとうございます(笑)。...なんで「Thank you」が出てきたんだろう(笑)。


― 先ほど、短い英語は好きだという話をされていたからかもしれませんね(笑)。

「Thank you」が出てくるとは思わなかった(笑)。




撮影:Cr.Eddie (STUDIO DAUN)

=====

「キル・イット~巡り会うふたり~」DVD情報

<<「キル・イット~巡り会うふたり~」公式サイト>>




★セルDVD:全2BOX (価格 各12,000円+税)
DVD-BOX1&2:好評発売中
【BOX1】封入特典:ブックレット
【BOX2】封入特典:ブックレット / 特典映像:メイキング映像ほか

★レンタルDVD:全12巻
Vol.1~12:好評レンタル中

2019年/韓国/音声:オリジナル韓国語/字幕:日本語
発売元:TIMO Japan/エスピーオー
販売元:エスピーオー

cSTUDIO DRAGON CORPORATION 

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP