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【インタビュー】『人魚姫』買付の決め手とは?




★★今までの「インタビュー(アジア)」はこちら★★


公開するやいなや満席の回が続きSNSでも話題になっている『人魚姫』『ドラゴン×マッハ!』。
そしてスー・チー、アンジェラベイビー出演で話題の『ロスト・レジェンド 失われた棺の謎』。
こちらの3作品の配給を行われたツインの作品買付ご担当に、買付の決め手や、SNSでの拡がり方などについて、お聞きしました。



●買付前に映像が観られない場合も多いと聞いたことがあります。この3作品(『人魚姫』『ドラゴン×マッハ!』『ロスト・レジェンド 失われた棺の謎』)についてはどのようなタイミングで買付されましたか。

3作品とも本編が完成した後、全編を見て買い付けました。
『人魚姫』は試写などで見る機会がなかなか無かったので、昨年の香港出張の際、香港でまだ上映している映画館を探してチケットを買い、一般のお客様と一緒に見ました。

●多くの作品から検討して買付作品をお選びになっていると思います。この3作品を買付されようと思った決め手は何ですか?

『人魚姫』より c2016 The Star Overseas Limited


『人魚姫』はやはりチャウ・シンチー監督作であるということです。また中国で歴代最高興行収入を記録した超人気作かつ作品の評価も高いということもあり、これは何としても弊社で配給したいと思いました。
※『人魚姫』の中国での最終興行収入は最終的に33億8800万元(約591億円)を記録している。2016年の全世界興行収入ランキングでもTOP20位に入っている。

『ドラゴンxマッハ!』より c2015 SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.


『ドラゴンxマッハ!』はトニー・ジャー、ウー・ジン、マックス・チャンという実力派アクション俳優が揃い踏みしており、目の肥えた日本のアクションファンの皆様にもきっと気に入って頂ける作品だと考えました。
※トニー・ジャーは『マッハ!』シリーズなどに出演。ムエタイ・アクションを世界に知らしめた。ウー・ジンは前作『SPL/狼よ静かに死ね』では殺し屋として出演するなど多くのアクション映画に出演。マックス・チャンは『グランドマスター』に出演し、今後はドニー・イェンと共演の『イップ・マン 継承』の日本公開を控えている。

『ロスト・レジェンド 失われた棺の謎』より c 2015 Wanda Media Co., Ltd


『ロスト・レジェンド』は、日本でも人気の高いアクションアドベンチャー作品であり、またハリウッド映画のスタッフを多数起用したVFXもクオリティが高く見ごたえがあるなど、見どころの多い作品だと思い買い付けました。
※『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に携わったダグラス・ハン・スミスがVFXスーパーバイザーとして、『セディック・バレ』に携わったシム・ジェウォンとヤン・ギルヨンがアクション監督としてなど、大作に携わったスタッフが参加している。



●日本で多くの方にこの3作品を観てもらう上で苦労された点はありますか?

アジア映画は欧米作品よりも宣伝面で取り上げて頂けづらいように感じています。作品の国籍を超え、どうすれば作品の面白さを伝えられるか、今回に限らずいつも考えています。

『ドラゴンxマッハ!』より c2015 SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.


●『人魚姫』『ドラゴン×マッハ!』はシネマート両劇場でも立ち見が出るほどの大盛況ぶりで、SNSでも活発に話題になっていると感じます。これほどまでに話題になるということはご想定されていましたか?
 
両作品の日本公開を心待ちにしていてくださる方がいらっしゃることは、弊社でも知っておりましたが、公開後にこれほど広がるとは思っていませんでした。

どちらも鑑賞後にSNSで感想を書いてくださる方が非常に多く、またそこから作品に興味を持ってくださる方もいらっしゃることは大変ありがたく思っております。アジアの作品を多く配給する弊社としては、アジア映画への関心が広がっていくことはとても嬉しく思っております。

●ここまで注目を集めた理由はどのようにお考えでしょうか。

表面的には『人魚姫』はコメディ、『ドラゴン×マッハ!』はアクション映画ですが、両作品共ベースに感動を呼び起こすしっかりとした人間ドラマが描かれています。そういった感動作であることが、SNSを通じて口コミが広がった理由の一つであったと感じています。

●最後にこれから3作品を観る方へメッセージをお願いいたします。

今までアジア映画に馴染みがない方にも、またアジア映画ファンの皆様にも、どの作品も見ればきっと満足して頂ける作品です。是非、気軽に劇場へ足を運んで頂けますと嬉しいです。

●ありがとうございました。

ちなみにインタビューにお答えいただいた、買付ご担当の方の好きなアジア映画TOP3は

・欲望の翼
・誰かがあなたを愛してる
・八月のクリスマス


とのこと!


今回インタビューに答えていただいたツインさんの今後公開の作品として、4/1(土)より『第3の愛』が公開予定です。

本作品は『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督、『情愛中毒』のソン・スンホン主演で贈るラブストーリー。

こちらはシネマート新宿シネマート心斎橋両劇場でも公開予定。

両劇場では特典付き前売券も発売中!

こちらの作品も観逃せません!

『第3の愛』公式サイトはこちら


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『人魚姫』
監督:チャウ・シンチー
出演:ダン・チャオ 、リン・ユン、キティ・チャン、ショウ・ルオ
中国/94分/原題:美人魚
c2016 The Star Overseas Limited



『ドラゴン×マッハ!』
監督:ソイ・チェン アクション監督:ニッキー・リー 出演:トニー・ジャー、ウー・ジン、サイモン・ヤム、ルイス・クー、マックス・チャン
原題:殺破狼II 英題:SPL 2:A Time for Consequences 2015年/香港・中国/120分/中国語・タイ語
配給:ツイン
c2015 SUN ENTERTAINMENT CULTURE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.



『ロスト・レジェンド 失われた棺の謎』

監督:ウー・アールシャン 
出演:スー・チー、チェン・クン、ホァン・ボー、アンジェラベイビー
原題:鬼吹灯之尋龍訣 英題:MOJIN:The Lost Legend 2015年/中国/125分 
配給:ツイン
c 2015 Wanda Media Co., Ltd

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