新作映画レビュー| SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN CINEMAS
![『SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN CINEMAS』ポスタービジュアル](https://www.cinemart.co.jp/files/blog/article/2025/5/10268/1.jpg)
2015年のデビュー以来、着実に実力と人気を兼ね備え確固たる地位を築いてきた大人気K-POPグループSEVENTEEN。彼らの4度目となるワールドツアー「SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR」の幕開けとなった韓国・高陽(コヤン)公演が大きなスクリーンで蘇る。コンサート映画『SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN CINEMAS』として全世界での公開が決定された。
今回のワールドツアーは本人たちもそしてCARAT(ファンの愛称)たちもいつもとは違う幕開けになると感じていたかもしれない。メンバーのジョンハンとジュンが本ツアーに不参加となったのだ。しかしその一方、多国籍なメンバーにも関わらず13人がひとりも欠けることなくSEVENTEENとして長く活動を続けることを選択した彼ら。これから暫く続いていくだろう各々の入隊期間に向けより力強く、そしてCARATを安心させるステージを用意したに違いない。
2024年10月、まだ暑さの残る高陽スタジアムは夕暮れの青い空に月が輝き、今かと始まりを待つ。大歓声の中、生バンドの力強い演奏に合わせ「Fear」からスタート。曲中に流れる印象的なジョンハンの歌声に合わせ背面の巨大なスクリーンに大きな羽が舞う。“天使”という異名を持つジョンハンも共にいるかのような演出に会場からも嬉しい歓声があがる。
© 2025 PLEDIS & HYBE. & CJ 4DPLEX Co., Ltd.
そしてその勢いのまま「Fearless」、そして生バンドのアレンジにより躍動感が増す「MAESTRO」「Ash」「Crush」とダークで色気があふれた曲が続き、VOCAL、PERFORMANCE、HIPHOPの各ユニットのステージへと続いていく。
各ユニットステージでは韓国での公演から新曲披露されることも多く、どのユニットのステージも一瞬たりとも目が離せない。 ユニットステージ最後のVOCAL TEAMの「Cheers to youth」での“青春賛歌”が終わると、また11人がステージに集まり「Our dawn is hotter than day」「ひとりじゃない(韓国語Ver.)」と彼らの大きな魅力でもある“青春曲”が続いていく。(個人的にここでのカーキ色の衣装はそれぞれに個性もありつつ新しい彼らを感じられてとても素敵だった。ジョンハンとジュンにも着てほしかった1着)

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ここから13人全員でのVCRが流れ、後半戦が始まる。 “TTT”(CARATにはおなじみの13人での旅行企画)に来た設定の彼ら。自由に遊ぶ姿からの「Oh My!」「Snap Shoot」「God of Music」、そして「今 -明日 世界が終わっても-(韓国語Ver.)」と彼らだから作り出せる最高の“青春曲”が次々と続く。そしてまさにこの青春ブロックのエンドロールかのように「Home」でスタジアム全体を優しく包み込んでくれる。ブロックごとに違う構成の巧みさで少しも飽きさせないのはさすがだ。

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そして最後のブロック、「LOVE, MONEY, FAME (feat. DJ. Khaled)」「March」「Super」と“情熱曲”たちと大花火と最後まで勢いが止まらない。大歓声の中で本編が終了する。
そして、ここまでがSEVENTEENのステージだとすれば、ここからがCARATのステージだと言ってくれるアンコールタイムに突入する。 「Adore U」「'bout you」「Campfire」をトロッコに乗った彼らがCARATの顔をしっかりと見つめながら歌い、最後の「VERY NICE」へと続いていく。“無限アジュナイス”とも言われ彼らのコンサートの名物のひとつでもあるステージを縦横無尽に走り、飛び跳ね、繰り返し「VERY NICE」を堪能する時間。11人が心から楽しむ笑顔とCARATの熱気で会場がひとつになる。

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本公演は野外ならではのモニターの映像とステージ上から打ち上げられるたくさんの花火が連動されているような演出も多く、それに加えて映画ならではの熱を感じさせる観客席からの映像、ステージ真横や彼らの背中越しからの臨場感ある映像もふんだんに使われている。彼らの舞台裏の真剣な眼差し、公演の熱狂、迫力のある映像、映画館の大画面でまた格別のライブ体験が味わえる。
そして、最後のエンドロールで流れるのは「IF you leave me」のステージ。 夜空にはたくさんのドローンによる演出が映し出され、それを優しい顔で見つめる彼ら。この曲の歌詞にもあるようにこれからのSEVENTEENがCARATのそばで永遠の時間を過ごしてくれると信じられる、そんな特別な時間に感じられた。

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監督:YOONDONG OH
出演:S.COUPS, JOSHUA, HOSHI, WONWOO, WOOZI, THE 8, MINGYU, DK, SEUNGKWAN, VERNON, DINO
製作国:韓国/配給エイベックス・フィルムレーベルズ
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