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上映ラインナップ決定「香港映画祭2023 Making Waves」上映スケジュール&予告編解禁


昨年2022年、香港特別行政区設立25周年を記念して開催され、連日満員御礼の大盛況となった「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が今年も開催決定! 2023年11月2日(木)~5日(日)、YEBISU GARDEN CINEMAにて開催される。

このたび、上映作品全7本のラインナップおよび上映スケジュールが決定した。

全7作品のうち今回が日本初公開となる新作映画は、アーロン・クォックとトニー・レオンの初共演が大きな話題となり2022年度アカデミー賞国際長編映画賞部門の香港代表作品に選出された犯罪ドラマ『風再起時』(2022)、香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のアンソン・コンが主演を務めた、サスペンス色豊かなホラー映画『7月に帰る』(2023)、東京国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で絶賛された『リンボ』(2021)のソイ・チェン監督が、前作につづいてラム・カートン主演で放つ最新作『マッド・フェイト』(2023)、ルイス・クー、アーロン・クォック、ラウ・チンワンの豪華共演とド派手なアクションが異彩を放つ『ホワイト・ストーム 世界の涯て』(2023)、それぞれに秘密を抱える家族の再生を描いた『ブルー・ムーン』(2023)の5作品。

また、今年2023年の旧正月に公開され香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興収第1位(※2023年9月1日時点)に輝いた法廷ドラマ『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』(2023)が上映されるほか、レスリー・チャン演じる売れない映画監督がポルノ映画にチャレンジする姿を通し、映画業界の内幕を描いた香港版『アメリカの夜』とも評される傑作コメディ『夢翔る人/色情男女』(1996)の2Kデジタル・レストア版がされるのも見逃せない。

上映作品①『風再起時』※オープニング作品/日本初上映

『風再起時』
© Courtesy of Mei Ah Entertainment Group Limited. All Rights Reserved.

風再起時/Where the Wind Blows/2022年/144分
監督:フィリップ・ユン(翁子光)
出演:アーロン・クォック(郭富城)、トニー・レオン(梁朝偉)、パトリック・タム(譚耀文)、リチャード・ン(呉耀漢)、マイケル・ホイ(許冠文)
1960〜70年代、汚職が横行していた暗黒時代の香港を舞台に、実在した汚職警察官を描いたクライム・サスペンス。「四大天王」アーロン・クォックと、香港が世界に誇る俳優トニー・レオンの初共演が大きな話題となった。本作でトニー・レオンが2023年アジア・フィルム・アワード最優秀主演男優賞を受賞したほか、『Mr.BOO!』シリーズで知られるベテラン俳優マイケル・ホイが汚職捜査機関「廉政公署(ICAC)」の委員を演じ、2023年香港電影金像奨最優秀助演男優賞を受賞。


上映作品②『ブルー・ムーン』※世界初上映

『ブルー・ムーン』
© Emperor Film Production Company Limited. All Rights Reserved.

望月/Once in a Blue Moon/2023年/103分
監督:アンディ・ロー(羅耀輝)
出演:グラディス・リー(李靖筠)、ピーター・チャン(陳湛文)、ロレッタ・リー(李麗珍)
コンビニで働く娘、妻との別居を隠している息子、そして彼らの母。それぞれに秘密を抱える家族の再生を描く。2023年大阪アジアン映画祭で上映された『深夜のドッジボール』(2022)でヒロインを演じたグラディス・リーと、昨年香港で大ヒットを記録した『6人の食卓』で三男ルン役を演じたピーター・チャンによる姉弟を女手一つで育ててきた母親役に『最後勝利』(87)など80〜90年代の香港映画で活躍したアイドル出身の俳優ロレッタ・リーが扮し、中年の諦念をにじませて好演。

上映作品③『7月に帰る』※日本初上映

『7月に帰る』
© mm2 Studios Hong Kong Limited/ the Government of the Hong Kong Special Administrative Region 2023. All Rights Reserved.

七月返歸/Back Home/2023年/102分
監督:ネイト・キー(謝家祺)
出演:アンソン・コン、バイ・リン(白靈)
香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のサブリーダーAKことアンソン・コンが主演を務めた、サスペンス色豊かなホラー映画。幼い頃から陰と陽の目を持ち、幽霊を見ることができるホンウィンは、ある日母親が自殺未遂をしたという知らせを受け、かつて暮らした家に戻る。慣れ親しんだ場所に帰ってきた彼に、次々と奇妙な出来事が起こる――。ホラー小説家でもあるネイト・キーが、映画製作会社「MM2」による新進監督プロジェクト賞を受賞し、本作で長編監督デビュー、脚本も手がけている。

上映作品④『マッド・フェイト』※日本初上映

『マッド・フェイト』
© 2022 MakerVille Company Limited and Noble Castle Asia Limited. All Rights Reserved.

命案/Mad Fate/2023年/108分
監督:ソイ・チェン(鄭保瑞)
出演:ラム・カートン(林家棟)、ヨン・ロッマン(楊樂文)、ン・ティンイップ(呉玉壽)、ピーター・チャン(陳湛文)
「運命」をキーワードに描かれる、残虐で重厚なサスペンス。東京国際映画祭をはじめ世界各国で絶賛された『リンボ』(2021)のソイ・チェン監督が、『リンボ』に続いてラム・カートンを主演に迎え、ジョニー・トープロデュースで放つ最新作。今年2023年のベルリン国際映画祭でプレミア上映され、第47回香港国際映画祭のオープニングを飾った。占い師を演じるラム・カートンはもちろん、サイコパスを演じる、香港の人気ボーイズグループ「MIRROR」のリーダー、ヨン・ロッマンの演技も見どころ。

上映作品⑤『ホワイト・ストーム 世界の涯て』※日本初上映

『ホワイト・ストーム 世界の涯て』
©2023 Universe Entertainment Limited. All Rights Reserved.

掃毒3:人在天涯/The White Storm 3: Heaven or Hell/2023年/125分
監督:ハーマン・ヤウ(邱禮濤)
出演:ルイス・クー(古天樂)、ラウ・チンワン(劉青雲)、アーロン・クォック(郭富城)、ラム・シュー(林雪)、ロー・ガーリョン(羅嘉良)
アウ(ルイス・クー)は潜入捜査官チャン(アーロン・クォック)とともに麻薬王カン(ラウ・チンワン)の組織で働いており、3人は兄弟の絆で結ばれている。香港警察に追われたカンはタイに逃亡するが……。2013年『レクイエム 最後の銃弾』(原題:掃毒)、2019年『ホワイト・ストーム』(原題:掃毒2 天地對決)に続く「掃毒」シリーズ第3弾だが、続編としてストーリーの関連性はなく、麻薬捜査班と麻薬組織の激闘を描くというテーマのみを引き継いだ最新作。爆発連続のど派手なアクションが壮大なスケールで繰り広げられる。

上映作品⑥『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』

『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』
© 2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved. 提供・配給:楽天グループ株式会社

毒舌大狀/A Guilty Conscience/2023年/133分
監督:ジャック・ン(呉煒倫)
出演:ダヨ・ウォン(黃子華)、ツェー・クワンホウ(謝君豪)、ルイーズ・ウォン(王丹妮)、フィッシュ・リウ(廖子妤)、マイケル・ウォン(王敏德)、ホー・カイワ(何啟華)
提供・配給:楽天グループ株式会社
2023年の旧正月に公開され、香港映画史上初の1億香港ドルを突破し、歴代興収第1位(※2023年9月1日時点)に輝いた法廷ドラマ。昨年香港で大ヒットした『6人の食卓』でも主演を務めた国民的スター、ダヨ・ウォンが人々のため、香港のために法廷で戦う“毒舌弁護人”を熱演しているほか、『アニタ』のルイーズ・ウォン、『リンボ』のフィッシュ・リウら豪華キャストが顔を揃える。監督のジャック・ンは、ダンテ・ラム監督『クリミナル・アフェア 魔警』(2014)などの脚本家として知られ、本作で監督デビューをはたした。

上映作品⑦『夢翔る人/色情男女[2Kデジタル・レストア版] 』

『夢翔る人/色情男女』
© 2006 Gala Film Distribution Limited. All Rights Reserved. 

色情男女/Viva Erotica/1996年/99分
監督:イー・トンシン(爾冬陞)
出演:レスリー・チャン(張國榮)、スー・チー(舒淇)、カレン・モク(莫文蔚)、ラウ・チンワン(劉青雲)
売れない映画監督のシン(レスリー・チャン)のもとにやってきた新たな仕事は低予算のポルノ映画。しかも主演の新人女優モニクは我がままな大根役者で、映画作りは空回りする一方……。映画業界の内幕を描いた、香港版『アメリカの夜』とも呼ぶべき映画愛溢れる傑作コメディ。劇中のワンシーンをレスリー自身が監督したことも話題に。美しい肢体を大胆に披露しモニクを演じたスー・チーは、本作で香港電影金像奨新人賞と助演女優賞をダブル受賞し大ブレイクした。公開当時「出演作中最も好きな映画」とレスリーが公言していた愛すべき作品がスクリーンに蘇る!

香港映画祭2023 概要

香港映画祭2023
「Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」
2023年11月2日(木)〜5日(日)
会場:YEBISU GARDEN CINEMA (東京都渋谷区恵比寿4-20-2 恵比寿ガーデンプレイス内)※全て日本語字幕付き上映 

上映スケジュール 
公式サイトでご確認ください
https://makingwaves.oaff.jp/

チケット料金
1,300円均一(税込) 

※チケットは日時・座席指定券です。
  ※ご購入後の変更・払戻しは承れません。
※特別上映のため、学生・シニア等各種割引はございません。

購入方法
【オンライン】  
YEBISU GARDEN CINEMAオンライン・チケッティング
https://www.unitedcinemas.jp/ygc/ticket.html
10月26日(木)0時(25日(水)深夜24時)より販売開始

【劇場窓口】
10月26日(木)劇場オープン時間より
※オンライン販売で完売になった上映回については劇場窓口での販売はございません。
※特別興行のため会員サービス及び各種割引はご利用いただけません。
※劇場の営業状況等により、変更となる場合がございます。


香港映画祭2023 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力
「香港映画祭2023」ポスター

日程:2023年11月2日(木)~5日(日)
会場:YEBISU GARDEN CINEMA
公式サイト https://makingwaves.oaff.jp/
主催:香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部 香港国際映画祭協会 協力:大阪アジアン映画祭
助成:香港特別行政区政府 創意香港 電影発展基金

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