監督
イーライ・ロス
9月19日(金)より2週間限定上映
2005年に制作された『ホステル』は、公開後、瞬く間に世界中を震え上がらせた。旅先で自由を謳歌する若者たちが、地獄の拷問へ転落する衝撃の物語は、観客の精神を鋭く切り裂く。クエンティン・タランティーノがプロデューサーを務め、イーライ・ロスの残酷描写と不条理な恐怖を全面支援。映画史に残るカルト的ヒットとなった。現実的な恐怖を追求したゴア描写はスプラッター表現の新たな地平を切り拓き、以後のホラー作品に多大な影響を与える。制作から20年を経てもなお、その残虐性と生々しさは色褪せない。
ヨーロッパを放浪するアメリカ人青年たち。退屈な日常を忘れ、刹那の快楽を求めてたどり着いたスロバキアの安宿「ホステル」。そこは男たちの欲望を巧妙に利用し、金で買える「人間狩り」を提供する秘密組織の拠点だった。誘われるように酒と女に溺れた彼らは、やがて目覚めると冷たい檻の中。そこには生きたまま拷問され、部位を切り取られ、嗜虐の快楽に供される犠牲者たちの悲鳴が響いていた。生還を試みる者、狂気に呑まれる者。死のホステルから脱出する道は、一つだけ。
イーライ・ロス