2001年、ウォン・カーウァイ監督はミケランジェロ・アントニオーニに招待され＜エロス＞をテーマにした短編3部作の1作を手がけることとなる。 2003 年香港での SARS の流行時下において撮影された本作『若き仕立屋の恋』（The Hand） は、アンソロジー長編映画『愛の神、エロス』の一遍として、アントニオーニ監督とスティーヴン・ソダーバーグ監督の作品とともに2004 年ベネチア国際映画祭で非公開のプレミア上映作品として発表された。その後、『若き仕立屋の恋』の拡張版である＜Long Version＞は2018 年の北京映画祭において上映されたものである。

【STORY】

1960年代、香港。仕立屋見習いの若者チャンは、美しい高級娼婦のホアと出会い、彼女に魅了される。何年にもわたってチャンは、ホアが他の男たちのために着飾る服を、愛情を込めて作り上げる。やがて時は移ろい、ホアのかつての精彩は衰え、すべてを失いゆくのだが…。

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