7月20日(木)にて終了
カード・カウンター(R15+)
監督・脚本 ポール・シュレイダー×製作マーティン・スコセッシ
主演 オスカー・アイザック
共演 ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォー
『タクシードライバー』のコンビが再び手掛ける傑作スリラー
オバマ元米大統領も2021年のお気に入り映画14本に選出!
『タクシードライバー』(76)『レイジング・ブル』(80)など、これまでに数々の傑作を手掛けてきたポール・シュレイダーが監督・脚本を手掛け、盟友マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた最新作が『カード・カウンター』だ。元上等兵のウィリアム・ティリッチは特殊作戦兵士として自らがアブグレイブ捕虜収容所で犯した罪に苦しみ、刑務所で服役した後、ギャンブラーとして出直そうとしている。しかし、彼は今も過去に犯した行為に心が苛まれている。孤立と絶望を断ち切り、愛と人とのつながりを手にした後でさえも。唯一の解決策は自らの過去に向き合うことだった…。主人公ウィリアム・ティリッチに『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)「ムーンナイト」(22)のオスカー・アイザック。ギャンブル・ブローカーのラ・リンダに人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」で、アフリカ系アメリカ人として初めてホストを務めたティファニー・ハディッシュ。ウィリアムと疑似父子のような関係を結ぶ若者カークを『X-MEN:アポカリプス』(16)『レディ・プレイヤー1』(18)のタイ・シェリダン。さらに物語のカギとなるウィリアムの元上司ジョン・ゴードを名優ウィレム・デフォーが演じ脇を固めている。
『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロが演じたトラヴィスや、イーサン・ホークが怒れる神父を演じアカデミー賞ノミネートなど国内外から高い評価を得た前作『魂のゆくえ』(17)と同様に、本作でも怒りと罪の意識に苛まれる孤独な男の魂が描かれる。しかしながら、前作と比べてエンタメ性は格段にアップ。スコセッシの名作『カジノ』(95)を想起させる退廃的ながら魅惑的なカジノのプロダクションデザインの中で、徐々に追い詰められ復讐へと駆り立てられていく影をかかえた主人公を、オスカー・アイザックがミステリアスな雰囲気と色気たっぷりに演じ、復讐と贖罪の傑作スリラーに仕上がった。本作は2021年末の多くの批評家のベストリストにも選出され、特にタイム誌がアイザックの演技をその年のトップ10に挙げたほか、ニューヨーカー誌、インディワイヤー誌、カイエデュシネマ誌もベストリストにこの作品をセレクトした。また、映画好きで知られるオバマ元米大統領も『ドライブ・マイ・カー』などと並べて同年のお気に入り14本として紹介している。
ストーリー
ウィリアム・テルは謎めいたギャンブラー。消すことのできない過去の罪への償いと、いまだ罰されぬ悪人への怒りに引き裂かれながら、日常を生き抜き、運命のカードを待ち続ける。
ウィリアム・テル(オスカー・アイザック)は、風変わりなギャンブラーだ。米国軍刑務所で10年間服役し、独学で「カード・カウンティング」と呼ばれるカードゲームの勝率を上げる裏技を学んだ彼は、「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーで目立たず、匿名でいることを好む。ある日、ウィリアムはギャンブル・ブローカーのラ・リンダ(ティファニー・ハディッシュ)と出会い、大金が稼げるというポーカーの世界大会への参加を持ちかけられる。さらにその直後、二人の男と遭遇する。一人は、かつて上等兵だった自分に“消えない罪”を背負わせた男ジョン・ゴード(ウィレム・デフォー)、もう一人はウィリアムにゴードへの復讐を持ちかける若者カーク(タイ・シェリダン)だった。ラ・リンダとカークとの運命的な出会いによって、謎につつまれたウィリアムの人生が徐々に明らかとなり、人生を賭けた復讐と贖罪のゲームの終章が幕を開ける。
公式Twitter
監督
ポール・シュレイダー
キャスト
オスカー・アイザック、ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォー ほか
スタッフ
脚本:ポール・シュレイダー
製作総指揮:マーティン・スコセッシ ほか
撮影監督:アレクサンダー・ディナン プロダクション・デザイナー:アシュリー・フェントン
編集:ベンジャミン・ロドリゲス・ジュニア
衣装:リサ・マドンナ
音楽:ロバート・レヴォン・ビーン(ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ)、ジャンカルロ・ヴルカーノ
2021年/アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch
配給:トランスフォーマー
© 2021 Focus Features. A Comcast Company.
物販情報
パンフレット 1,000円
