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12月23日(木)までの上映

ボクたちはみんな大人になれなかった(PG12)

ストーリー

あの時も、あの場所も、あの人も、
すべてがいまの自分に繋がっている。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女の言葉に支えられがむしゃらに働いた日々。
1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった――。
志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間だけは等しく過ぎて行った。そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す……。

話題沸騰のベストセラー小説、ついに映画化!!
2016年に初版発行されて以来、世代を超えて共感の声が広まり続けている『ボクたちはみんな大人になれな かった』(新潮文庫刊)は、作家・燃え殻によるデビュー作。ウェブメディアの連載や SNS上で大きく話題を呼 び、あいみょんを始め、糸井重里、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、EXITの 兼近大樹といった様々なジャンルの クリエイターや著名人から悶絶する程に絶賛され、誰もが感じる 切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、 10代や20代からは時代を超えて感情に訴える「エモさ」で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90 年代を代表するミニシアター、渋谷の 街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみな がら楽しめると様々な年代を 魅了し続けている。若い世代から熱く支持されているシンガーソングライターの あいみょんは、共感 のあまり原作の文庫本にエッセイを寄せている程。


出演者コメント
森山未來(佐藤誠)
歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけられることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれなかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。
「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。

伊藤沙莉(加藤かおり)
この作品のかおりという女性は
正直、今までで一番悩み、葛藤と共に
生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性が
その状態のまま描かれているということで
本当にヒントが少ない状態だったからです。
だけど、だからこそ、
私なりのかおりを、私なりの答えを
出したいと密かに思っていました。
それを監督や未來さんを始め
皆で意見やアイデアを出し合って
作り上げた時間はとても濃厚なものでした。
この大好きな作品に携われたこと、
かおりを生きれたことは
人間、役者伊藤沙莉にとって
とても貴重で有り難いものだったと思っています。
この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、
その沢山の方の胸がギュウってなる気がして
とても楽しみです。

萩原聖人(三好英明)
大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作った作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。
そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。
そう言うことなんです。

大島優子(石田恵)
“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。
“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。

東出昌大(関口賢太)
もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。
歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。

SUMIRE(スー)
本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。
そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。
どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように。

篠原篤(七瀬俊彦)
七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。

どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。


★出演者は彼らだけじゃない!
原作に出てくるあのキャラは一体誰が演じるのか…!?
小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」に登場するのは彼らだけではない。佐藤が務めるテレビのテロップ制作の会社がレギュラーで請け負っていたご長寿番組で長年司会者を務めたベテランタレントにラサール石井その番組制作のバブルの名残を感じさせるプロデューサーには高嶋政伸が扮し、当時の佐藤が安月給で働くテレビ業界のリアルな裏の顔を見せつける。また、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と題して時代の荒波の中でしぶとく生き残り続ける実業家・佐内慶一郎を平岳大「東京タワーって、スカイツリーよりエロいから好き」と物憂げに話す、パーティで出会ったグラビアアイドルを片山萌美が演じている。

予告編

監督

森義仁

キャスト

森山未來 伊藤沙莉
東出昌大 SUMIRE 篠原篤平岳大 片山萌美 高嶋政伸
ラサール石井・大島優子/萩原聖人

スタッフ

原作:燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)
2021/124 分/カラー
配給:ビターズ・エンド
©2021 C&Iエンタテインメント

物販情報

パンフレット 900円

【関連商品】
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