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今週のキーワード

KNTVでの日本初放送に合わせて、毎週放送された2話分から気になるワードをピックアップ!

解説していきます。

【27話&28話】金剛山

金剛山~自然が作った厳かな連なりの美しさ


金剛山は北朝鮮の江原道にある景勝地として、よく知られています。

朝鮮半島の東側を、北朝鮮から韓国・釜山まで、500km以上に連なる太白山脈の北部に位置し、最高峰の毘盧峰(ピロボン)(1,638m)を中心に東西40km、南北60kmに広がっています。

万爆洞(マンボクドン)渓谷のある内金剛、万物相(マンムルサン)に代表される外金剛、そして東の端、海金剛の三つに大きく区分され、万爆洞渓谷は滝と淵からなることからその名が付きました。

万物相では見事な奇岩・怪石が連なり、その中に万物の姿があるといわれ、そこから万物相という名が生れました。さらに海金剛には美しい松林や奇岩・怪石、澄んだ海、点在する島々といった絶景が広がっています。


サイムダンとギョムは若き日に誓い合った通り、この地でその絶景を画布に写し取ります。

二人の筆が滑らかに画布の上を踊るシーンは甘美なまでの美しさでした。この地に生きる人びとにとって、金剛山がいかに憧れの地であったかを感じさせます。

イ・ヨンエさんは自身のエッセイ「とても大切な愛」にファッション誌のモデルとして金剛山を訪れた時の感動を記しています。
束草港から金剛山へと向かう船に乗り込んだ時の興奮、寒さに震えながら神秘的な万物相を臨み、屏風のように連なる山々や奇岩のすべてが感動的だったといいます。

今回のドラマで、彼女はその時の情景を思い出されたのではないでしょうか。

来週は5月10日(水)更新!
【29話&30話】のキーワードをご紹介します。
お楽しみに!

Text:青島昌子(ライター、韓国語翻訳家) 
1990年代に韓国に留学。帰国後は翻訳、通訳として活動。韓流ブームとともに執筆活動に入る。翻訳書「スノーキャットのひとりあそび」(二見書房)共訳「韓国の歴史を知るための66章」(明石書店)「美男<イケメン>ですね フィルムブック」(キネマ旬報社)など。得意分野の本格時代劇を中心に、DVDオフィシャルライターとして「龍の涙」「ケベク」「チャン・オクチョン」「お願い、ママ」など、多数の作品に参加。

「師任堂(サイムダン)、色の日記」©Group Eight