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11月4日(木)までの1週間限定公開

人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~

人生はバスに乗ることと似ている。乗り間違えても正しいバスに乗ればいい。心配ない。必ず目的地に着く―――

前日出席した元カレの結婚披露宴で、ソックは怪しい男が巻き起こしたトラブルに巻き込まれ騒動を起こしてしまう。その上花嫁に罵られ、警察を呼ばれてしまい、ソックは警察の牢屋で一晩を過ごすことになる。翌日母の迎えで警察からようやく家に戻ると、祖母から小言を言われ、本当に最悪の誕生日を迎えることになってしまう。それもこれも2年前に起きた出来事がソックの平凡な日常を壊したのであった……
恋人のジーコウが社長を務めるチリソース店「陳三益」で働くソック。性格は良いが気が弱く、いまひとつ商才に欠けるジーコウを助け、ソックは「陳三益」の大黒柱として店を切り盛りしている。ある日店にチェンという女性がジーコウを訪ねやって来る。チェンは「陳三益」のチリソースを内地(中国)で販売する話しを持ち掛ける。内地への発送途中での品質劣化や、「陳三益」の身の丈に合わないとして話を断るソックだが、チェンの何度かに渡る説得で中国進出を決めるのであった。チェンをケイケイと下の名前で呼ぶようになり女友達として心を開き始めたソックに、ケイケイは人生のアドバイスを送る。
「人に頼るより己に頼れ。一番の味方は自分自身。幸せは当たり前じゃない。仕事や恋が順調でも油断しちゃだめ。」
中国進出をきっかけに仕事に没頭するようになったジーコウに対し、ソックは寂しさと少しの不安と不信感を感じるようになる。ジーコウに女が出来たのではないかと心配するソックだったが、ぎくしゃくしている二人の関係を修復しようと、ジーコウにサプライズを思いつく。内緒でジーコウの家に行くと、そこには居るはずのないジーコウとケイケイが居るのであった……
ジーコウと別れ「陳三益」を辞めたソックは失意のどん底に陥る。しかし顔見知りのバス運転手バンの言葉を思い出す。
「人生はバスに乗ることと似ている。乗り間違えても降りて正しいバスに乗ればいい。心配ない。必ず目的地に着く。」
心機一転、ソックはバスの運転手になる決心をし、試験も見事合格し、小さい頃の夢であったバス運転手になる。仕事にも慣れ、上司や同僚とも和気あいあいと充実した毎日を過ごしているソックのもとに、ある日怪しい男が現れる。マスクを取ったその男の顔を見たソックは唖然とする。結婚披露宴でソックをトラブルに巻き込んだあの男だったのだ!! レイ・ザンマンと名乗るその男は、自分はケイケイの元カレで、彼女に騙され何もかも失ってしまい、ケイケイに復讐をするのだという。そして同じようにケイケイにジーコウを奪われたソックに復讐の協力を要請するのであった。突拍子もない話しに戸惑うソックであったが、後日復讐同盟に加わるため、レイ・ザンマの元を訪ねる。レイ・ザンマンが仕掛けるは、ケイケイだけでなくジーコウと「陳三益」をも巻きこむのであった。レイ・ザンマンとの復讐劇の中、家族や同僚、乗客らと接するうちに、ソックは自分を取り戻していく……

予告編

監督

パトリック・コン

キャスト

イヴァナ・ウォン、フィリップ・キョン、エドモンド・リョン、ジャッキー・ツァイ

スタッフ

2020年/香港/105分/シネマスコープ/5.1ch/広東語・北京語
日本語字幕:最上麻衣子/原題:阿索的故事/英題:The Calling Of A Bus Driver
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社 ©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

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