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5/17(金)公開『ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》』本予告解禁‼池⽥理代⼦、⿊沢清、ジム・オルーク、中原昌也 など 本作に⼼奪われた各界の著名⼈から絶賛コメントが到着! さらに! やしろあずき、レイナスによる不穏なイラストも

“ソイレント・グリーン”に隠された秘密とは⼀体何なのか?
⿊沢清「最後は問答無⽤の社会批判に胸打たれる」
池⽥理代⼦「観る⼈を打ちのめす戦慄の事実が待っている」
⼈⼝爆発を起こしたニューヨークを舞台に、環境破壊、資源枯渇、⾷糧難にあ えぐ地球を描く、1973 年製作の映画『ソイレント・グリーン』。
解禁となった本予告は、究極の栄養⾷”ソイレント・グリーン”を発表したばか りのソイレント社幹部・サイモンソンがゴージャスな部屋で不審な死を遂げて いるシーンから始まる。暗殺を疑う刑事ソーンは、⽼⼈ソル(エドワード・G・ ロビンソン)の⼒を借りたり、時に荒々しい⼿を使い事件の真相を探っていく のだが……。
⼯場へと忍び込んだソーンに不意を突かれた従業員は、ソイレント・グリーン が⼤量に流れるベルトコンベアへと垂直落下︕派⼿なアクションシーンも詰め 込まれ、⼿に汗握る展開に期待が⾼まる映像となっている。

そして今回、この衝撃作に⼼奪われた各界の著名⼈から絶賛の声が到着した。
「ベルサイユのばら」でも知られる漫画家・声楽家の池⽥理代⼦は「⼈類への 衝撃的な警告となっている映画」と語り、政治学者の栗原康も「このディストピアはぼくらの現実そのもの」 と、他⼈事とは思えないほど”今の地球”を捉えた物語であるということを強調。映画監督の⿊沢清は「こうい うバランスの映画、他に⾒たことない」、ミュージシャンのジム・オルーク「真の偉⼤な映画監督」、中原昌也 「フライシャーの映画はデカいスクリーンで絶対観なきゃダメ」とリチャード・フライシャーへの熱意が感じ られる⾔葉が寄せられた。
さらに、漫画家のやしろあずき、ライターでイラストレーターのレイナスからはイラストも到着!不穏な空気 を常に纏っている本作の魅⼒を独⾃の視点で描いている。

【到着コメント全⽂】 *50 ⾳順/敬称略

未来社会を、シビアで容赦ない視点で描き、今なお、⼈類への衝撃的な警告となっている映画である。
⾷糧問題、⼈⼝問題、⾼齢化問題と安楽死の問題、そして、未来にもなお存在する格差問題、すべてを仮借な い筆致で描き、それでいてエンターテインメント性も⼗分に備えていて⽬が離せない。
作品中、ベートーヴェンの『⽥園交響曲』と共に描かれる地球の⾃然の美しさに胸を締め付けられた後には、 観る⼈を打ちのめす戦慄の事実が待っている。
̶池⽥理代⼦(漫画家・声楽家)

⼈間が⼈間の家畜として飼育される。
このディストピアはぼくらの現実そのものだ。
世界の終わりを殺りにゆこう。フリーダム︕ ⼈間になりてえ。
̶栗原康(政治学者)

無気⼒な⼤衆と、引きこもったインテリと、ロボット化した管理者だけが存在する暗澹たる未来がずるずると 描写されていく。展望はまったく開けない。
ところが、野卑なひとりの警官が急に動き出したとたん、事態は猛スピードで進展し、あれよあれよと世の中 のカラクリが暴かれて、最後は問答無⽤の社会批判に胸打たれる。
こういうバランスの映画、他に⾒たことない。1970 年代のフライシャーは本当に過激だった。
̶⿊沢清(映画監督)

リチャード・フライシャーは、そのキャリアを通じて真の偉⼤な映画監督の⼀⼈であり、 『ソイレント・グリーン』は、シニカルな世界観に裏打ちされた緊張感の卓越した例です。
名作が再びスクリーンに。
̶ジム・オルーク(ミュージシャン)

何度もテレビやビデオで観た映画ですが、
フライシャーの映画はデカいスクリーンで絶対観なきゃダメでしょ︕
̶中原昌也(ミュージシャン・作家)

皆⼤好きディストピア︕⼈類⼈⼝爆発︕⾷料危機︕政府の統制︕︕
いやなんか割と未来予知されてる感じもする令和の今、⼤画⾯で、改めて学ぼう
ディストピア︕
そして皆で⾷べようソイレント・グリーン︕︕
̶やしろあずき(漫画家)

結末以外も⾒どころだらけ、超⾟辣でちょっとおかしな未来予想。
これよりかはマシな未来に⽣きてる……と思いたい︕
̶レイナス(ライター・イラストレーター)

終末思想が蔓延る、この時代。
強いアメリカを象徴する主⼈公があがき、彼の親友が死に向かう。
親友の死では、地球のかつての⼤⾃然の映像と共に、
クラシック曲「⽥園」「ペール・ギュントの朝」が流れ、
はかなくも美しすぎるシーンとして記憶に残る。
アメリカの揺らぎの予兆のようでもあった。
̶鷲巣義明(映画⽂筆家)


⼈⼝爆発、環境破壊、⾷糧難、格差社会、謎の合成⾷品。
絶対に【⼝にしてはいけない】凄惨な結末をその⽬で⾒届けよ!
舞台は、爆発的な⼈⼝増加により⼈々には住居もなく、急激な気候変動による環境破壊で熱波にさらされるニ ューヨーク。⾷料難は状態化しており超格差社会に⽣きる⼈々は、無為に街中をうろつき、ただ週に⼀度政府 から配給される「ソイレント」なる栄養⾷品を待つばかえりの⽇々を送っている。そんな中、究極の栄養⾷を 謳う新製品「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社幹部サイモンソンが何者かに殺害され る。殺⼈課の刑事ソーンが事件の捜査を開始するが……。
本作を⼿がけるのは、『ミクロの決死圏』(1966)、『絞殺魔』(1968)などでも知られるリチャード・フライシ ャー。SF 作家ハリイ・ハリスンが1966 年に発表した「⼈間がいっぱい」を原作に、⼈類の⾏く末を描いて いく。1973 年に製作されている映画であるにも関わらず、⼈⼝爆発・異常気象・⾷糧難・資源枯渇・⽣態系 崩壊・貧困など、21 世紀の世界が抱える問題を真っ直ぐに⾒つめた予⾔的映画だ。近未来を題材にしたSF 作品が数多とあるなかで、50 年の時を越えてもなお、これほど現実とリンクした未来予想図はないと感じさ せる衝撃作。まったくその通りとなっているかもしれない世の中でもがく我々は、その「絶対に”⼝にしては いけない”凄惨な結末」をその⽬で⾒届けなければならない。

キャスト:チャールトン・ヘストン、リー・テイラー・ヤング、エドワード・G・ロビンソン、ジョセフ・コットン、チャック・コナーズ
監督:リチャード・フライシャー 原作︓ハリイ・ハリスン「⼈間がいっぱい」
製作:ウォルター・セルツァー、ラッセル・サッチャー
⾳楽:フレッド・マイロー
1973 年/アメリカ映画/97 分/スコープ/原題︓SOYLENT GREEN
©2024 WBEI.
キングレコード提供 コピアポア・フィルム配給
HP:soylent-green2024.com X:@SOYLENT_GREEN24

5⽉17⽇(⾦)シネマート新宿ほか 全国順次ロードショー

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