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【最新ドラマin台湾】ウェン・シェンハオ&ソニア・スイ、「親愛壞蛋」で12年ぶりに夫婦役復活!

ニュース提供元:TVBS

1月8日、新作ドラマ「親愛壞蛋(原題)」(仮訳:親愛と悪意)の記者会見が行われ、ソニア・スイ(隋棠)、ウェン・シェンハオ(温昇豪)、ジューン・ツァイ(六月)、シュウ・ジエカイ(修杰楷)の出演が発表された。現場には相談室風のセットが設けられ、心理カウンセラーに扮した司会のミッキー・ホアン(黃子佼)のリードによって、キャスト4人が劇中で起こる恋愛、夫婦、親子間の問題について明かした。

  

「親愛壞蛋」は、ある高級住宅街を舞台に各家族が直面する問題や困難を描く。人は自分、家族、愛のためにどこまでできるのか。格差社会と格付けが常態化した現代に生じる社会現象を分析し、一人の人間が同時に併せ持つ「親愛」と「悪意」の両面について、深く掘り下げていくというストーリー。

ソニアとシェンハオは、「結婚って、幸せですか」以来、12年ぶりに再び夫婦役を演じる。シェンハオは「お互いの視線一つ、動き一つで相手の出方がわかる。この阿吽の呼吸は12年経っても変わっておらず、とても馴染んでいる」、対するソニアは「シェンハオが相手なら安心。彼は私にとってセーフティネットのような存在」と、お互いに再共演を喜んだ。

監督は本作で、白ウサギが誤ってジャングルに迷い込むような不気味な雰囲気を、ある家族が高級住宅街に引っ越してくるという設定の中で表現したかったという。それを聞いたソニアは面白そうだと感じ、すぐに引き受けたと説明した。ソニアが演じるのは、仕事を辞め子育てに専念する韓真真。一方、偽りの上に円満な家庭を築く自信過剰な小説家の夫・荘俊傑役を演じるシェンハオは、ソニアに対しつい「結婚って、幸せですか」の役名である「安真」と呼んでしまうと笑いながら明かした。

2組の家族を通して、人間の本質や社会をリアルに浮かび上がらせる「親愛壞蛋」。もう1組の家族は、ジューンとジエカイが演じる。近年はカメオ出演のみだったジューンだが、今回は主要キャストとして姿を見せた。

ジューンは「私が演じるのは地域コミュニティの婦人会会長・路湘婷。個性が強く感情的な役なので大きな挑戦だ」と話した。また、今回オファーを引き受けた理由について「家にいると太る一方なので、仕事して少しでも痩せられるか試したかった」とし、初めての衣装合わせの際は50キロだった体重が、現在は45キロになったことを明かした。

ジエカイ演じるテレビ番組の司会者兼プロデューサーの夫・范永誠とは仮面夫婦で、家族の関係も冷え切っており、共演シーンはけんかばかりだという。ジエカイは自身の家庭とはあまりにも違いすぎるとし、「この役を引き受けてから、親子の触れ合いをより大切にするようになった。時間があればなるべく子どもと一緒に過ごし、悩みごとや楽しいことを共有している」と感慨深げに語った。

一方、ソニアとジューンの二人も対立するシーンが多い。監督はそのシーンをアドリブで演技させたので、ジューンは汚い言葉を使わずに悪態をつく方法をネットで検索したそうだ。その甲斐あってか、ジューンが怖すぎて何度も心が折れそうになったというソニアだが、「演技が終われば仲がよく、子育ての話をする」とも話した。TVBSが制作する高スペック短編ドラマ「親愛壞蛋」は、2022年放送予定。



翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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