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12月8日(木)までの1週間限定アンコール上映‼(12月4日(日)は休映)

バビロン【boidsound上映】

1980年、ロンドン。人種差別や社会の偏見と闘う若者たちの魂の叫び!

マリファナのくすんだ煙霧が、フロアでゆらゆら揺れている─。サウス・ロンドンに住む青年ブルーは、白人たちの度重なる嫌がらせに耐える日々を送りながらも、昼間は整備士として働き、夜は仲間たちと結成したユニット<アイタル・ライオン>のDJとして活動している。この街のどこにも居場所はないが、力強いレゲエのリズムこそが彼らのアイデンティティであり、音楽活動の拠点であるガレージだけがメンバーにとって唯一の“楽園”だった。サウンドシステム競技を勝ち抜き、強敵ジャー・シャカとの決勝戦を前に意気揚々とする彼らだったが、ある日、大切なガレージが何者かによって荒らされ、ブルーはついに怒りを爆発させてしまう……。

圧倒的な人種差別の壁に押し潰されそうになりながらも、音楽に魂のすべてをぶつける若者たちを強烈に描いた幻の傑作『バビロン』。その衝撃的な内容ゆえ、世界的に公開が見送られていたが、製作から40年近く経った2019年にニューヨークでプレミア上映され大きな反響を呼び、ついに我が国でも初公開。主演のブルーに一世を風靡したレゲエ・グループ、アスワドのメンバーだったブリンズリー・フォード。また孤高のレジェンド、ジャー・シャカが本人役で出演しているのも話題の一つだ。ディープなレゲエ・ミュージックに彩られた過酷な青春、リアルに描き出される黒人たちの置かれた容赦ない現実……ブルーたちの悲しみと怒りは、決して過去だけのものではない。1980年のロンドンストリートから40年の時を超え、ラスタカラーを纏ったアイタル・ライオン─『バビロン』が現在(いま)に向かって咆哮する

<boidsound上映とは>

boid主宰・樋口氏が作品と劇場の個性を念頭に音響を調整。

ライブ用アンプやスピーカーを用いる「爆音上映」とは異なり、劇場の既存システムのみで映画鑑賞体験を拡げる試み。

予告編

監督

フランコ・ロッソ

キャスト

ブリンズリー・フォード、カール・ハウマン、トレヴァー・レアード、ブライアン・ボーヴェル、ヴィクター・ロメロ・エバンス、アーチー・プール、T.ボーン・ウィルソン

スタッフ

楽曲参加アーティスト:アスワド、ジャー・シャカ、デニス・ボーヴェル、ジョニー・クラーク、ジャネット・ケイetc
原題 : Babylon | 監督:フランコ・ロッソ│脚本:マーティン・ステルマン、フランコ・ロッソ│撮影:クリス・メンゲス│音楽:デニス・ボーベル、アスワド
1980年│イギリス │カラー│94分 | 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム | 宣伝:VALERIA
© 1980 National Film Trustee Company Ltd

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