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アジアをもっと好きになる

4月8日(木)までの上映

Style Wars スタイル・ウォーズ

地下鉄の壁に色鮮やかに描いたのは、ここに生きる証。グラフィティに賭けた青春の記録

1970~1980年代のブロンクス地区は、 レーガン大統領ですら視察の際に絶句したといわれるほど、がれきの山が延々と緩き、貧困と犯罪が蔓延するエリアだった。しかし、そんな灰色の町から全く新しいサブカルチャー、 ヒップホップが生まれる。無数のグラフィティを描く少年たちはライターと呼ばれ、 彼らが”グラフィティ’'を街中に描くことは自身の存在を ポム(=爆破) ”することを意味していた。インターネットなど存在しない当時、 閉塞感を抱えた少年たちは、地下鉄のホームに集まっては自身のタグを競うように発明し、 終電後の車庫に忍び込み、 NY中を駆ける地下鉄の壁に自身の証を記した。“グラフィティを「落書き」として糾弾する大人たちの批判を受けながらも言葉にならない衝動に突き動かされる少年たち。フィルムが捉えた彼らの瑞々しい姿と新しいムーブメントが生まれようとする時代の空気は、 製作から約40年が経った今、 観る者に新鮮な驚きをもたらしてくれる。

予告編

監督

トニー・シルバー

キャスト

Skeme
Min
Seen
Dondi
Zephyr

スタッフ

製作:トニー・シルバー ヘンリー・シャルファント
撮影:バーレイ・ウォーテス
編集:サム・ポラード

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