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1月4日(月)&9日(土)

テロ,ライブ

ある不祥事でテレビキャスターの職を失い、ラジオ局へ左遷された国民的アナウンサーのヨンファ。午前931“ユン・ヨンファのデイリー・トピック”生放送が始まった。リスナーと電話でやりとりをする中で、建築作業員パク・ノギュと名乗る人物から、「麻浦(まぽ)大橋に爆弾を仕掛けた。これから爆破する」と脅迫を受けるが、ヨンファはいたずらだと気にもせずに電話を切った。しかし次の瞬間、その予告通り漢江にかかる麻浦(まぽ)大橋が爆発する。テロだと確信したヨンファは、動揺するスタッフを横目に、この大スクープを最大のチャンスと捉え、ヨンファを左遷させたチャ局長と水面下で取引を行った。そして、前代未聞の衝撃事件を独占生中継することで、テレビ局復帰への約束を取り付けた。しかし、この取引話を盗聴していたかのようなテロ犯は、出演料として2179245000ウォンもの大金を要求し、条件をのまなければ他局ですべてを話すと主張した。一刻を争うヨンファたちは、テロ犯が指定した口座へ入金を済ませ、遂に独占生放送に成功する。

 

テロ犯の目的はただひとつ、大統領への謝罪要求だった。1983年の麻浦(まぽ)大橋建設に携わり、2年前の世界首脳会議に合わせた補修工事に駆り出され、過酷な条件下で働かされていた3人の労働者が、橋から漢江に転落してしまった。その時はまだ生存していたにも関わらず、警察や救助隊は会議の準備に追われ助けに来ることはなかった。3人の労働者は、国と政府に見殺しにされたのだ。そして、未だ遺族への補償や謝罪の言葉は一切ないと訴えるテロ犯。

 

次第にテロ犯とヨンファのやりとりが過熱し、混乱に陥る現場は、一時的に回線を切り、ヨンファから別の女性キャスターに変更する強制措置をとった。「まだ爆弾はある、ヨンファを出せ!」と激昂するテロ犯。その要求通り実況を再開したヨンファに、テロ犯は衝撃的な事実を告げる。それは・・・、ヨンファの耳にセットされたイヤフォンには小型爆弾が仕掛けられていたのだ!巨額の金と大統領の謝罪を要求する犯人は一体何者なのか?なぜヨンファに接触してきたのか?一生一代のチャンスとしたこの事件のために、ヨンファは命の危険にさらされる・・・。

監督

キム・ビョンウ

キャスト

ハ・ジョンウ、イ・ギョンヨン、チョン・ヘジン
配給:ミッドシップ、ツイン  提供:ツイン、ミッドシップ 
英題:THE TERROR, LIVE/2013年/韓国/98min

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