Cinem@rt

アジアをもっと好きになる

10月1日(木)まで絶賛開催中‼

UNDERDOCS<アンダードックス>

    

        INTRODUCTION

メジャーで大衆的な音楽映画が劇場で注目を集める中、シネマート新宿が放つ真逆の新企画、まだ日本で紹介されていない新作、長年上映されていない旧作など、地下にうごめく数々の<アンダーグラウンドなロック・ドキュメンタリー映画>にスポットライトをあてる期間限定の特集上映、〈UNDERDOCS〉(アンダードックス)。

上映作品は、サンダンス映画祭正式出品作でもある『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』、辺り一面何も無い荒廃した砂漠の中でソニック・ユース、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、ミニットメンという奇怪な組み合わせがただひたすら演奏するという現代のバーニングマンやコーチェラフェスの原型を捉えた『デソレーション・センター』、オーストラリア・パンクを世界に知らしめた豪州のストゥージズ、レディオ・バードマンを描く『レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム』、90年代エモコアに多大な影響を与え近年再始動を果たしたジョウブレイカーの『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』が日本初上映。

さらにセックス・ピストルズ初のアメリカツアーを追ったパンク・ドキュメンタリー映画の最高傑作『D.O.A.』が19年ぶりにスクリーンに登場、昨年惜しくも逝去した天才ダニエル・ジョンストンを描いた『悪魔とダニエル・ジョンストン』が14年ぶり、おびただしい数のバンドをフィーチャーしたハードコア巨編『AMERICAN HARDCORE』が9年ぶりの上映となる。また2006年にシアターN渋谷で3回のみ上映されてその姿を消した『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』がまさかの上映決定。「ロック史上もっとも見事な変質者」と評され、究極の破滅型ヴォーカリストとしてその名を全世界に轟かせた故GGアリンの兄のマール・アリンと母親アリータの一家がたくましく強く生きる模様を描いたまさかの感動のドキュメンタリー『ジ・アリンズ/愛すべき最高の家族』、ロサンゼルスの女性4人組ロックバンド、L7の歴史を網羅したドキュメンタリー『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』、巨大な目玉のマスクに、タキシード。奇妙奇天烈な出で立ちで摩訶不思議な音楽を奏でる覆面アーティスト、ザ・レジデンツの結成40 周年を記念したツアーに密着した『めだまろん/ザ・レジデンツ・ムービー』、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュとともにロンドンの3大パンクバンドのひとつに数えられつつも長年無視されてきたパンクロックのパイオニア、ダムドの映画『地獄に堕ちた野郎ども』、ジャニス・ジョプリンやザ・グレイトフル・デッドをはじめとした70年代を代表する最高のロック・アーティストが、列車に乗りカナダを横断するコンサートツアー『フェスティバル・エクスプレス』、70年代末、全米の地下世界に爆発的に吹き荒れたアメリカン・ハードコア/パンクのムーブメントの発火点となったロサンゼルスの、その瞬間を切り取った衝撃の記録『ザ・デクライン』、ハードコアパンクバンドDESCENDENTS(ディセンデンツ)、ALL(オール)の飾らない今の姿と、35年以上という途方もない年月を生き抜くその軌跡を辿ったドキュメンタリー『FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL』、全世界の音楽シーンに多大なる影響を与えたザ・ストーン・ローゼズの、96年の解散から2011年、再び始まった活動を最も近くで記録した、バンド史上初にして決定版ともいえるドキュメンタリー映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』と、個性豊かな作品ラインナップとなっている。

ラインナップはパンクロックに少し偏っている感があるが、それは10数年前に今は亡きシアターN渋谷で細々と開催されていた「PUNK/HARDCORE FILM FES」の流れを汲んでいるからに他ならない。
巨大な商業的成功をおさめるアーティストたちの音楽映画が賑わうなか、この企画はその真逆を行く、裏街道まっしぐらな地獄の上映となる。


〈UNDERDOCS(アンダードックス)〉
<上映決定作品>


『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』新作|日本初上映

2018年サンダンス映画祭正式出品
70年代末に日本で大ヒットしたガールズバンド、ザ・ランナウェイズの元中心メンバーであり、<ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ>としてソロ活動を続け、2015年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。
2018年|アメリカ映画|95分|原題:BAD REPUTATION
© 2018 Bad Reputation LLC
出演:ジョーン・ジェット、ビリー・ジョー・アームストロング(GREENDAY)、デビー・ハリー(BLONDIE)、マイケル・J・フォックス、イアン・マッケイ(FUGAZI)、イギー・ポップ、マイク・ネス(SOCIAL DISTORTION)、ピート・タウンゼンド(THE WHO)、マイリー・サイラス、クリステン・スチュワート
監督:ケヴィン・カースレイク

『レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム』 新作|日本初上映

1974年結成、オーストラリアのパンク・ロックバンド、レディオ・バードマンの歴史を網羅。セインツと並びオーストラリア・パンクを世界に知らしめ、ストゥージズの荒々しさとラモーンズのシンプルさをミックスしてオーストラリア特有の哀愁のメロが印象的な、現在も熱狂的フォロワーがいる重鎮。
2018年|オーストラリア映画|109分|原題:DESCENT INTO THE MAELSTROM
© LIVING EYES PTY LTD 2018
出演:RADIO BIRDMAN
監督・製作・編集:ジョナサン・セクエラ

『デソレーション・センター』 新作|日本初上映

米国の砂漠地帯で行われている巨大フェス、コーチェラ・フェスティバルやバーニングマンの元祖であり、1980年代に初めて南カリフォルニアの荒廃した砂漠で実施されたライヴイベント、<デソレーション・センター>の知られざる模様を貴重な映像とともに追ったドキュメンタリー映画。LAパンクの面々のほかソニック・ユース、さらに日本では映画『半分人間』(石井聰亙監督)で知られるインダストリアルミュージックの重鎮ノイバウテンが参戦、凄まじい奇天烈なライヴを繰り広げる。
2018年|アメリカ映画|93分|原題:DESOLATION CENTER
© 2018 MU PRODUCTIONS.
出演:SONIC YOUTH、MINUTEMEN、MEAT PUPPETS、SWANS、REDD KROSS、EINSTURZENDE NEUBAUTEN、SRL、SAVAGE REPUBLIC
監督:スチュワート・スウィージー

『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』新作|日本初上映

1986年~1996年まで活動、ニューヨーク出身のバンド、ジョウブレイカーの軌跡を追ったドキュメンタリー映画。90年代に拠点をサンフランシスコに移し、インディーズバンドとして絶大な支持を集めるも、1995年、メジャーレーベルのGeffenからアルバムを発表、凄まじいバッシングを受けて翌年解散、この顛末がすべて描かれている。監督・プロデューサーは『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005年)のチーム、ティム・アーウィン&キース・スキエロン。
2019年|アメリカ映画|77分|原題:DON’T BREAK DOWN:A FILM ABOUT JAWBREAKER
© 2019 Rocket Fuel Films
出演:JAWBREAKER、ビリー・ジョー・アームストロング、スティーヴ・アルビニ
監督:ティム・アーウィン、キース・スキエロン

『D.O.A.』19年ぶりの上映

70年代末、イギリスを中心に世界的に吹き荒れたパンク・ムーブメントのコアであり、世界で最も過激だったバンド、セックス・ピストルズ初のアメリカツアーを中心に、デッド・ボーイズ、シャム69、ジェネレーションXなど、当時絶頂期を迎えていた様々なバンドを追ったパンク・ドキュメンタリー映画の最高傑作。アメリカでの異様ともいえる熱狂の中での、観客との暴力沙汰、ベースで殴りかかるシド、極限まで張り詰めた緊張感と毒々しい空気。そしてなんといっても、ドラッグ漬けでまともに話さえできないシドとナンシー・スパンゲンの貴重なヘロヘロのインタビューを収録。
1980年|アメリカ映画|93分|原題:D.O.A.: A Rite of Passage
© 1981 D.O.A. Productions © 2017 MVD Entertainment Group
出演:SEX PISTOLS、GENERATION X、THE CLASH、THE DEAD BOYS
監督・製作・脚本:レック・コワルスキー

『悪魔とダニエル・ジョンストン』14年ぶりの上映

2005年サンダンス映画祭 監督賞受賞
2005年サンフランシスコ・インディペンデント映画祭 観客賞受賞(ドキュメンタリー部門)
世界中のアーティストたちを魅了し、2019年に他界した天才シンガー・ソングライター兼アーティスト、ダニエル・ジョンストン。本作は、その繊細さゆえ躁鬱病に苦しむダニエルの狂気、創造性、そして愛を描いた傑作ドキュメンタリーだ。誇大妄想に苦しむ天才アーティストの原点から現在までの浮き沈みの激しいドラマティックな人生、破天荒なエピソード、様々な禁断症状や挫折、そして痛ましいまでの贖罪の数々。ヒップスターの栄光の裏側に隠された驚愕の真実、感動の伝記映画がここに誕生した―。
2005年|アメリカ|モノクロ及びカラー|110分|原題:THE DEVIL AND DANIEL JOHNSTON
© 2005 YIP! JUMP、LLC.
出演:ダニエル・ジョンストン、キャシー・マッカーティ、ジャド・フェア、ギビー・ヘインズ、マット・グローニング
監督・脚本:ジェフ・フォイヤージーグ 音楽:ダニエル・ジョンストン

『AMERICAN HARDCORE』9年ぶりの上映

2006年サンダンス映画祭正式出品/2006年トロント国際映画祭正式出品
壮絶80年代USハードコア・パンク・ドキュメント巨編。1970年代末~1980年代にかけて全米の地下世界で爆発的に吹き荒れたUSハードコア/パンク・ムーヴメント。メジャーレーベルとのかかわりは無く、自主レーベル、ライヴ、ファンジンなどで独自のネットワークを築き、巨大なムーヴメントに成長していった。本作は、リアルタイムで世界的に紹介されることのなかったムーヴメントの最盛期、80年から86年をインタビューと当時の貴重な映像とで綴ったドキュメンタリー映画。全60バンド、インタビュー総勢94名、本編使用楽曲数は実に76曲におよぶ。
2006年|アメリカ|100分|原題:AMERICAN HARDCORE
©2006 AHC PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.
出演:ジョーイ・キースリー(D.O.A.)、マイク・パットン(ミドルクラス)、クリス・フォーリー(SS Decontrol)、デイヴ・ディクター(MDC)、クリス・ドアーティ(ギャング・グリーン)、ジャック・グリシャム(TSOL)、トニー・カデナ(アドレッセンツ)、キラ・ロゼラー(ブラック・フラッグ)、ケヴィン・セカンズ(7セカンズ)、ジミー・ゲシュタポ(マーフィーズ・ロウ)、マーク・アーム(グリーン・リヴァー, マッドハニー)、ショーン・スターン(ユース・ブリゲイド)
監督:ポール・ラックマン/原作:スティーヴン・ブラッシュ

『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』14年ぶりの上映

ブラック・フラッグのグレッグ・ギンが運営するレーベル、SSTレコードの第一号リリースとなった奇跡の突然変異バンド、ミニットメン。変則的なリズムの上にクリーントーンのギターととてつもないうねりのベースが乗っかるという前代未聞のサウンドで聴く者に衝撃を与えた。1985年のメンバーの事故死にてその歴史に終止符が打たれたミニットメンの活動と魅力を、50名以上の錚々たるミュージシャンたちの熱い想いと、当時の貴重なライヴ映像で綴る。
2005年|アメリカ映画|91分|原題:WA JAM ECONO:THE STORY OF THE MINUTEMEN
© Rocket Fuel Films 2005
出演:ジョー・バイザ(SACCHARINE TRUST)、ジェロ・ビアフラ(DEAD KENNEDYS)、デズ・カデナ(BLACK FLAG)、チャック・ドゥコウスキー(BLACK FLAG)、フリー(RED HOT CHILI PEPPERS)、グラント・はート(HUSKER DU)、サーストン・ムーア(SONIC YOUTH)、コリン・ニューマン(WIRE)、レイモンド・ペティボン、キラ(BLACK FLAG)、スポット
監督:ティム・アーウィン

『END OF THE CENTURY』

1974年ニューヨークにて結成、1曲2分足らず爆音3コードパンクのスタイルを確立、イギリスのセックス・ピストルズやクラッシュから現代パンクのグリーン・デイまで世界中の錚々たるバンドに影響を与え続けているラモーンズ。そんな彼らの、いままであまり語られる事の無かった光と陰を、バンドに関った多くの人々、そして過去在籍した全てのメンバーの証言をもとに記録したドキュメンタリー。
2004年|アメリカ映画|108分|原題:END OF THE CENTURY
© 2004 Cugat, Inc.
出演:ジョニー・ラモーン、ジョーイ・ラモーン、ディーディー・ラモーン、トミー・ラモーン、マーキー・ラモーン、CJ・ラモーン、リッチー・ラモーン
監督・製作・:マイケル・グラマグリア&ジム・フィールズ

『FUGAZI:INSTRUMENT』

MINOR THREATでUSハードコア・パンクを開拓したイアン・マッケイがポスト・ハードコアを実践すべく80年代後半に結成したワシントンDC発のバンド、FUGAZIの軌跡を追ったドキュメンタリー映画。本作は1987年から1998年のライブ映像を中心に、レコーディングのシーンやインタビュー、舞台裏の貴重な映像が織り込まれ、その様々なシチュエーションにFUGAZIの意思が表れている。
2003年|アメリカ|モノクロ及びカラー|117分|原題:FUGAZI:INSTRUMENT
©1998, 2018 Dischord Records
出演:FUGAZI(イアン・マッケイ、ジョー・ラリー、ブレンダン・キャンティー、ギー・ピチョット)
監督:ジェム・コーエン

『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』

2012年SXSW映画祭/2012年シルバードック映画祭/2012年シアトル国際映画祭/2012年ウッドストック映画祭 正式出品作品
アメリカン・ハードコア/パンクの最重要・最速のバンド、BAD BRAINSを追った2012年製作のドキュメンタリー映画。1976年ワシントンDCにて結成。そのあまりに激しいライヴによりワシントンDCのライヴハウスシーンから締め出しを食らったという凄まじい伝説や、パンクとレゲエを縦横無尽に行き来するという唯一無二のスタイルを確立してその後の多くのバンドに絶大な影響を与え続けている、アメリカのロック史にその名を刻む重鎮バンド。本作はそんなBAD BRAINSの2007年のツアーの模様を軸に、バンドの歴史も追っていく、同バンド史上初のドキュメンタリー映画。
2012年|アメリカ映画|104分|原題:BAD BRAINS / A BAND IN DC
© 2012 PLAIN JANE PRODUCTIONS
出演:BAD BRAINS(H.R.、ドクター・ノウ、ダリル・ジェニファー、アール・ハドソン)、ヘンリー・ロリンズ(BLACK FLAG)、イアン・マッケイ(MINOR THREAT)、BEASTIE BOYS(マイク・ダイヤモンド、アダム・ヤウク、アダム・ホロヴィッツ)、デイヴ・グロール(FOO FIGHTERS)、アンソニー・キーディス(RED HOT CHILI PEPPERS)
監督:マンディ・スタイン、ベンジャミン・ローガン

『ザ・メタルイヤーズ』

2015 telegraph.co.uk「史上最高の音楽ドキュメンタリー映画ベスト25」-第3位
2015 VULTURE「史上最高の音楽ドキュメンタリーベスト50」-第2位
2015 Esquire.com「史上最もヘヴィ・メタルな映画20選」選出
『ウェインズ・ワールド』(92)の大ヒットで知られるペネロープ・スフィーリス監督が自身のキャリアで最も情熱を注ぎ、最も大切にしている≪デクライン≫シリーズの第2弾『ザ・メタルイヤーズ』。オレンジジュースをこぼすオジー。泥酔して孤独を語るクリス・ホームズ(W.A.S.P.)。丘にそびえ立つレミー(motörhead)。華美な装飾に彩られた幻想、LAメタルのショッキングな実情を収めた衝撃の記録。巷に溢れる音楽ドキュメンタリーとは異なる鋭い描写と客観性、そして優れたライヴ撮影であらゆる媒体や観客から熱狂的な支持を受ける作品である。
1988年|アメリカ|94分|原題:THE DECLINE OF WESTERN CIVILIZATION PART II: THE METAL YEARS
© 1988 IRS World Media and Spheeris Films Inc. All Rights Reserved.
出演:スティーヴン・タイラー、ジョー・ペリー、アリス・クーパー、ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、レミー、オジー・オズボーン、POISON、クリス・ホームズ、LIZZY BORDEN、FASTER PUSSYCAT、SEDUCE、ODIN、LONDON、MEGADETH
監督:ペネロープ・スフィーリス

『ギミー・デンジャー』

ロック界のカリスマ〈ゴッドファーザー・オブ・パンク〉イギー・ポップ。そして、映画界の鬼才ジム・ジャームッシュ。イギーが率いたバンド、ザ・ストゥージズの熱烈なファンであり続けるジャームッシュはイギーを役者として起用するなど、二人は親交を深めてきた。そして今まで映像で語られたことのなかった伝説のバンド、ザ・ストゥージズの軌跡を綴るドキュメンタリーが完成した。イギーを中心に1967年に結成され、74年のライブを最後に自然消滅したバンド「ザ・ストゥージズ」。パンクムーブメント以降、その評価は高まり、2010年にはロックの殿堂入りを果たした。本作ではイギーを軸としたメンバーと本当に近しい関係者にのみ取材を敢行。当事者だから語ることができるストゥージズの真実が、新たに発見された映像や写真などとともに語られていく。
2016年|アメリカ|108分|PG12|原題:GIMME DANGER
© 2016 Low Mind Films Inc© Danny Fields/Gillian McCain
出演:ジム・オスターバーグ as イギー・ポップ、ロン・アシュトン、スコット・アシュトン、ジェームズ・ウィリアムスン、スティーブ・マッケイ、マイク・ワット、キャシー・アシュトン、ダニー・フィールズ
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ

『ザ・スリッツ:ヒアー・トゥ・ビー・ハード』

世界初の女性のみのパンクロック・グループ、スリッツの歴史を70年代中頃のバンド結成時から、解散以後のメンバー個々のストーリー、2005年の再結成、そして2010年、本作の制作中に癌でヴォーカルのアリ・アップが亡くなるまでを追ったドキュメンタリー映画。アーカイヴ映像や初めて公となる写真の数々、メンバーの証言やファン、プロデューサーや評論家などスリッツに影響を受けてきた面々のインタビューで構成された本作は、まさにアリ・アップの言葉が最も端的に作品を表わしている。「私は人に好かれようと思ってここにいるのではない。私は人に聴いてもらう為にここにいるの」。スリッツが如何に進化し世界中の人々に影響を与えていったかを描いている。
2017年|イギリス|86分|原題 HERE TO BE HEARD: THE STORY OF THE SLITS
© Here To Be Heard Limited 2017
出演:ドン・レッツ、ヴィヴ・アルバータイン、ポール・クック、アリ・アップ、デニス・ボーヴェル、テッサ・ポリット、ケイト・コラス、バッジー
監督・脚本・撮影・編集:ウィリアム・E・バッジリー

『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』

1985年~2001年に活動していた米国ロサンゼルスの女性4人組ロックバンド、L7の歴史を網羅したドキュメンタリー映画。結成時のエピソードから<グランジの女王>に上りつめた時代、そして解散まで、多くの未発表映像とともに完全にメンバーの視点でそのキャリアを描いていく。ヘヴィでノイジーなギターを軸にした陰鬱なサウンドで一部メタル界からも支持を集めたほか、ニルヴァーナやレッド・ホット・チリ・ペッパーズとのツアー、巨大フェスの94年ロラパルーザではビースティ・ボーイズやグリーン・デイらとメインステージをつとめるなど、オルタナバンドの代表格的な存在感を示した。他にはジョン・ウォーターズ監督のリクエストにより映画『シリアル・ママ』に出演、映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『タンクガール』などにも楽曲が使われている。映画はほぼ全篇メンバーが当時から撮っていた100時間超におよぶホームビデオの映像と新規インタビューの声で構成され、一般的な音楽ドキュメンタリーとは異なった作りとなっている。
2017年|アメリカ|87分|PG-12|原題 L7:PRETEND WE’RE DEAD
© 2017 BLUE HATS CREATIVE, Inc. All Rights Reserved.
出演:ドニータ・スパークス、スージー・ガードナー、ディー・プラカス、ジェニファー・フィンチ、シャーリー・マンソン(GARBAGE)、エクセンヌ・セルヴェンカ(X)、ジョーン・ジェット、ブロディ・ドール(THE DISTILLERS)
監督:セーラ・プライス



『地獄に堕ちた野郎ども』

モーターヘッドのレミー・キルミスターの生態をとらえることに世界で初めて成功した映画『極悪レミー』(2010年)のウェス・オーショスキー監督作。1976年結成、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュと共にロンドンの3大パンクバンドのひとつに数えられるザ・ダムド。現代にいたるまで大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、商業的な成功とは無縁のバンドだ。それはダムドの複雑な歴史、数えきれないメンバーの出入り、そして何よりも40年を経た今なお現役であり“伝説”と化していないことが大きな要因であろう。本作は満を持してのダムドを題材とした史上初の映画作品である。ダムドの歴代メンバーのほか、多くのミュージシャンたちが出演、バンドを追って地球上をまわり3年以上に渡って撮影され、バンドの、全体を把握することが不可能ともいえる難解な歴史と、メンバー間のもめごと、ダークサイドな部分までをストレートに伝えてしまっている。この、誰も成し得なかった(作れると思わなかった?)、ダムドというバンドの物語を映画化するという不可能への挑戦、そして映画作品として完成させたオーショスキー監督の努力は称賛されるべきであり、されるはずだ。
2015年|アメリカ映画|110分|原題:THE DAMNED:DON’T YOU WISH THAT WE WERE DEAD
© 2015 Damned Documentary LLC.
出演:THE DAMNED
監督・製作・脚本・撮影・編集:ウェス・オーショスキー


『ザ・デクライン』

ロンドン、ニューヨークで先行していたパンクロックの波が70年代末、カリフォルニアに到達、以後全米の地下世界に爆発的に吹き荒れたアメリカン・ハードコア/パンクのムーブメントの発火点となったロサンゼルスの、その瞬間を切り取った衝撃の記録。アメリカン・ハードコアの巨人BLACK FLAGが怪物と化す前の様子、破滅と退廃の象徴GERMSのダービー・クラッシュが自殺を図る直前(1980年12月7日、自殺)の姿。若者たちはメインストリームに中指を立て、警察を憎み、趣くままの服装とヘアスタイルで、異質・異端であることを恐れず、マイノリティであることを自覚しながら、おさまりきらない孤独とストレスとアグレッションをライヴで発散させ、ロックスターはくだらないと蔑視する。LAパンクの猛者ともいえるバンドたちの暴力と堕落と怒り渦巻くライヴを映像におさめた唯一無二の作品。
1981年|アメリカ映画|100分|原題:THE DECLINE OF WESTERN CIVILIZATION
© 1981 Spheeris Films Inc. All Rights Reserved.
出演:BLACK FLAG、GERMS、FEAR、ALICE BAG BAND、CATHOLIC DISCIPLINE、CIRCLE JERKS、X
製作・監督:ペネロープ・スフィーリス

『FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL』

全世界をパンクロックの波が浸食していた1978年、カリフォルニアで結成されたハードコアパンクバンドDESCENDENTS(ディセンデンツ)。その後DAG NASTYのデイヴ・スモーリーをボーカリストに迎え、1987年に結成されたALL(オール)。現在では当たり前となったポップパンク、メロコア、スケートパンクの元祖として、ただポップなだけでなく変則的で難解な"ひねくれ"要素も特徴的なCRUZIAN POP PUNKというジャンルまで作り上げてしまったカリフォルニアパンクの代表格である。この2つのバンドの飾らない今の姿と、70年代末の西海岸パンク誕生~80年代のハードコア期~90年代以降のメロコア時代と実に35年以上という途方もない年月を生き抜くその軌跡を辿ったドキュメンタリー映画。
2013年|アメリカ映画|90分|原題:FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL
© 2013 FILMAGE MOVIE, LLC.
出演:DESCENDENTS、ALL、デイヴ・グロール(Foo Fighters, Nirvana)、マーク・ホッパス(Blink-182)、キース・モリス(Black Flag, Circle Jerks)、チャック・ドゥコウスキー(Black Flag)、キラ・ロゼラー(Black Flag)、ブレット・ガーヴィッツ(Bad Religion, Epitaph)
監督:マット・リグル、ディードル・ラクーア

『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』

マッドチェスター・ムーヴメントの中心的存在として全世界の音楽シーンに多大なる影響を与えたザ・ストーン・ローゼズの、96年の解散から15年後の2011年10月18日、再び始まった活動を最も近くで記録した、バンド史上初にして決定版ともいえるドキュメンタリー映画。サッカーと音楽しか成り上がる手段がなかったマンチェスターのワーキング・クラス出身の4人による感動的な再会劇から初めて明かされるその裏側、そして彼らを人生の一部として愛するファンの素顔を、再結成にまつわるライヴやバックステージ映像と、これまで未公開であった秘蔵映像を軸に、鮮烈に描き出す。
2012年|イギリス映画|100分|原題:THE STONE ROSES:MADE OF STONE
© Channel Four Television/BMSW Ltd. and Warp 1989 Ltd. 2013.
出演:THE STONE ROSES(イアン・ブラウン、ジョン・スクワイア、レニ、マニ)、リアム・ギャラガ―、エリック・カントナ
監督:シェイン・メドウズ

【地下ロック・ドキュメンタリー映画祭にも関わらず、ロックであることから追加上映 決定した3作品】

『ジャームス/狂気の秘密』
堕落のカリスマ、ダービー・クラッシュ 1980年12月7日、自殺-。80年代アメリカン・ハードコア時代の扉を開いたLAパンクの伝説のバンド、GERMS。活動期間わずか3年(1977-1980)、残したオリジナルフルアルバムはたったの1枚のこのバンドの栄光と退廃の真実をオリジナルメンバーたち、パット・スミア(G.)、ローナ・ドゥーム(B.)、ドン・ボールズ(Dr.)が企画に参加して描く。
2007年|アメリカ映画|94分|DVD|原題:WHAT WE DO IS SECRET
© MMVI, DARBY CRASH PRODUCTIONS LLC, All Rights Reserved.
出演:シェーン・ウェスト、ビジョウ・フィリップス、リック・ゴンザレス、ノア・セガン  監督:ロジャー・グロスマン



『スパイナル・タップ』
1960年代にデビューしたスパイナル・タップの80年代の全米ツアーに密着、当時隆盛を極めていたハード・ロック/ヘヴィ・メタル文化や音楽を風刺したロック・モキュメンタリー。歴代ドラマーが自然発火やステージで爆死、楽屋からステージまでの導線を忘れて迷子になるスパイナル・タップに映画監督のマーティ・ディ・ベルギーが密着。自身の愛するバンドの裏側をあますことなく捉えた究極のロック・ドキュメンタリーを作り上げる。 1984年|アメリカ映画|83分|DCP|原題:THIS IS SPINAL TAP
提供:アンプラグド © 1984 STUDIOCANAL All Rights Reserved.
出演:クリストファー・ゲスト、ロブ・ライナー、マイケル・マッキーン、ハリー・シェアラー、トニー・ヘンドラ
監督:ロブ・ライナー


『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』
悔するなら、クソを漏らせ!フィヨルドの果てをめざし驀進する“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル"バンド=インペイルド・レクタム(直腸陥没)の活躍を描く、フィンランドのコメディ映画史上最大規模の巨費を投入した超大作。メタル満載、盗難事件、バイキング船の堂々たる巡航、武力紛争にロマンスもありでめちゃくちゃだが不覚にも感動する。
2018年|フィンランド映画|90分|DCP|原題:HEVI REISSU|提供:SPACE SHOWER FILMS © Making Movies, Filmcamp, Umed ia, Mutant Koala Pictures 2018
出演:ヨハンネス・ホロパイネン、ミンカ・クーストネン、ヴィッレ・ティーホネン、マックス・オヴァスカ
監督:ユーソ・ラーティオ、ユッカ・ヴィドゥグレン




主催:エスピーオー/ビーズインターナショナル/キングレコード

2020年9月11日(金)より開催!!


公式サイト:http://underdocs.jp/

予告編

特別料金

【料金】通常料金 ※各種サービスデー適用可能
リピーター割引あり
上映作品 半券提示で他作品が1500円で鑑賞可能。
(※当日一般1900円の処)

TOP