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9月24日(木)までの上映

Challenged チャレンジド

チャレンジドの過去に思いを馳せ、現在を見つめ、
未来に希望を託す 傑作ドキュメンタリーの誕生!

知的障がいのある日本人の少年2人がアメリカの家庭にホームステイしたさまをユニークな視点で描いた映画『able/ エイブル』(’01)で毎日映画コンクール記録文化映画賞を受賞以来、知的障がいのある人々に寄り添ったドキュメンタリー作品を数多く発表している小栗謙一監督の最新作が遂に登場! 製作期間4年、総移動距離12万キロ。日本国内を始めフランス、ドイツ、スウェーデンと世界各地でパワフルに活動し社会参加を成し遂げているチャレンジドたちの日常を心優しく映像にすくいとった本作は、見るものを勇気づけ、真のインクルージョン(包み込む共生社会)とは何かを考えさせてくれるヒューマン・ドキュメンタリーの傑作です。

ロードムービーのように旅するカメラが、
自立への道を生きるチャレンジドたちの清々しい姿を写す!

本作最大の見所は、2012 年公開の『幸せの太鼓を響かせて〜 INCLUSION 〜』で彼らを撮影した後も8年間に渡り監督が成長を見守ってきた長崎の和太鼓演奏集団 瑞宝太鼓の魂を揺さ振るパフォーマンスです。チャレンジドたちで構成されているこのグループが、フランスのナント市で開催された文化交流芸術祭に参加し、現地で一大センセーションを巻き起こした感動のステージは、圧巻のひとこと!さらにカメラは、プロとして活躍するフランスのヒップホップ・グループ、アーティピックやベルリンを拠点 にアグレッシブな演劇活動をしているランバ・ツァンバのメンバーの日常を追い、障がいのある身でありながら自らの手で国会議員を目指すスウェーデンの女性にも目を向けていきます。
また、ユダヤ人のホロコースト以前からヒトラーの命令のもと密かに実行されていたナチス・ドイツによる障がいのある人々などへの殺りく(後にT4作戦と呼ばれる)の恐るべき実態も綿密に取材。現代社 会においてもなお残る障がいのある者は、生きる価値がないという間違った考え方の源流を考察しています。
パリコレのモデルとして注目を浴び、異色のタレントとして活躍する栗原 類がナレーションに初挑戦。劇中にも登場する日本を代表する小林研一郎の指揮によるベートーベンの交響曲の数々が、映画に深い 印影を与えています。

予告編

監督

小栗謙一

スタッフ

製作総指揮:細川佳代子
語り:栗原 類

配給:able の会 製作・配給協力:ディレクターズシステム(2020 年作品/日本/ドキュメンタリー/90 分)©2020 able 映画製作委員会

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