シネマート劇場スタッフが厳選!第2弾 梅雨のジメジメした季節に観たい、名作韓国映画3選<前編>
6月アジア映画特集延長戦! 昨年の座談会の好評を受け、シネマート新宿&心斎橋スタッフによる韓国映画セレクト企画第2弾を開催。今回は梅雨のジメジメした季節にこそ観たい、動画配信サービス「おうちでCinem@rt -いつでも・どこでも- 」で楽しめる名作韓国映画について考えました。
セレクトしてくれたひと
シネマート新宿 支配人・中根さん(シネマート新宿歴15年目。好きな韓国映画は『シュリ』)
シネマート心斎橋 支配人・横田さん(シネマート心斎橋歴16年目。好きな韓国映画は『殺人の追憶』)
シネマート心斎橋 スタッフ・中さん(シネマート心斎橋歴16年目。シネマートのお面職人。好きな韓国映画は『アシュラ』。シネマート1韓国エンタメに詳しい。)

3人がそれぞれセレクトした映画は?
― 「梅雨のジメジメした季節に観るならどんな映画?」というテーマで今回おすすめ韓国映画を考えてきていただきましたが、皆さん、どんな映画を選ばれましたか?
シネマート新宿 支配人・中根さん(以下、中根):僕は2つの切り口で考えました。まずは「ジメジメを吹き飛ばす、スッキリする映画」ということで、『ベテラン』『犯罪都市』。あと「いっそ、もっとジメジメする映画」ということで『哭声/コクソン』。
全員:あー!『哭声/コクソン』!

シネマート心斎橋 支配人・横田さん(以下、横田):私は、「雨が印象的な映画」で選んでみました。まず「優しい雨の映画」で、『マラソン』『Be With You ~いま、会いにゆきます』。おうちでCinem@rtでは配信されていないのですが…『オオカミの誘惑』も入れたい! 「ジトっとした雨の映画」で、中根さんと同じ『哭声/コクソン』と『悪のクロニクル』です。
シネマート心斎橋 スタッフ・中さん(以下、中):『オオカミの誘惑』!たまらん! 私も「スッキリ爽快な映画」ということで、『アシュラ』『殺人の告白』『神の一手』…と血みどろばかりなので、『LUCK-KEY/ラッキー』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』も選んでラインナップを浄化しておきます(笑)。


チームで悪を成敗してスッキリ! 大ヒットアクション映画『ベテラン』
― 3つの切り口、「ジメジメを吹き飛ばす、スッキリ映画」「雨が印象的な映画」「あえてジメジメを加速させる映画」で作品を選んでいただきましたが、今回はそれぞれの切り口から1本ずつ、超!おすすめ映画を考えていきましょうか。まずは、「ジメジメを吹き飛ばす、スッキリ映画」はどうでしょう?
中根:語られる機会が少ない印象の『ベテラン』を推したいです。この作品は、韓国では観客動員数1300万人越えの大ヒットアクション映画で。ファン・ジョンミン演じるベテラン刑事が、ユ・アイン演じる御曹司の悪事を暴くというストーリーなのですが、ユ・アインの演技がとにかく憎々しい! そんな彼がどう成敗されるかが注目です。
横田:この作品、大韓航空のナッツ・リターンで財閥が批判されていた時期に作られた映画なんですよね。映画もその雰囲気に乗って「正義は勝つ!」というスカッと感を味わえる映画です。

― 韓国映画、御曹司が成敗されがちですよね(笑)。
横田:そうそう、ダメな御曹司はいつも成敗される(笑)。『ベテラン』もですが、韓国は世相を映画に反映させるのが早いですよね。その時に話題になっていることをすぐに取り上げて、大ヒット。全然忖度しないところが凄いです。
中:実在の政治家もよく出てきますよね、まだ生きてはるのに(笑)。あとスパイも。
中根:個人的に、韓国は政権交代が定期的にあるからかなと。だから、前の政権のことを忖度せずに描きやすいのかもしれないですね。
― 本作では、ユ・アインが悪役を演じていますが、あまり悪役のイメージがない方ですよね。
中:ユ・アインの悪役、もう最高ですよ! 劇中で彼の「어이가 없네(オイガオンネ)」という台詞があって。日本語だと確か「呆れて何も言えない」とかいう意味なのですが、それが大流行したんです。ユ・アインがバラエティに出るたび、そのシーンをやらされていました(笑)。あと、最後の方にマ・ドンソクが満を持して特別出演しているのですが、そのシーンも注目です!
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