【ほぼ週刊 映画紳士タモ コラム VOL.23】近頃の太陽族といえば、馬鹿のひとつ覚えで
性のばくろ遊戯。これでは可愛い青春族にはまことにはた迷惑・・・と当時のキネ旬に書いたのはあの淀川先生だった。何とも太陽族と愚連隊の区別がつかなかった時代だが太陽族はいわゆる『太陽の季節』で描かれた湘南ボーイ。金持ちのボンボンで葉山や逗子を根城に車に女に夜毎のパーティにというのが決まりだった。まだ車の免許もない僕らにはそういった生活全般が羨ましくも憧れだったから青春発禁映画を観て夏休みに一色、森戸海岸へ行くぐらいが関の山。誰もが通るおとなへの誘惑の扉はそこから始まっていたのだ。その中で絶対忘れられない女優が二人いる。『墓にツバをかけろ』の艶美で奔放なアントネラ・ルアルディと可愛い青春族の代表『17才よさようなら』のカトリーヌ・スパークだ。片や恋する男のためにはすべてを投げ出す女、片やまだ蕾のような恥じらいに身をふるわす女。そんな二人が不良性感度たっぷりの映画に出ては思春期真っ盛りの僕を煽ってくれていたのだが、この2作に関しては相手の男優が同じクリスチャン・マルカンで映画の中とはいえ、それは嫉妬に近い想いに駆られた。彼はジャン・コクトーに見出された美男俳優で後年監督までこなした才人だが、経験豊富そうなルアルディはともかく何とも許せないのは中年男の癖に純情可憐なカトリーヌ・スパークの最初の男になってしまうという設定だった。スレンダーで長い足と柔らかなブロンドの髪、あどけなさの残る良家の子女そのままのカトリーヌ・スパークは正に相手役に嫉妬させてしまうファン垂涎の女優第1号だったのだ。その魅力を開花させたのは『太陽の下の18才』だ。イタリア人は借金をしてもバカンスを楽しむ、そうじゃない人は窓を閉め切って行ってるフリをするというくらいのバカンス好きで有名。そんな国民性で作り上げたこのバカンス映画が楽しくないはずがない。しかも舞台はカプリ島の隣にある風光明媚なイスキア島。いまどきの若者たちのひと夏をロマンスとファッションと音楽で描いたハッピーなイタリア版太陽族映画なのだが、これがやはり日本と違うのは何から何までとてつもなく明るいこと!♪エジレジーレバーイ♪と歌うゴーカート・ツイストは大ヒット、スパークの真似をしてよく踊ったものだ。だがここでも許せなかったのは共演のファブリチオ・カプッチイ(ダメ兄弟の弟役)だ。スパークと結婚して子供までいたなんて!(でも直ぐ離婚した、ウッシッシ!)

「太陽の下の18才」DVD情報
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「愛蔵版 欧州女優コレクション」公式HP
http://www.oushu-joyu.com/




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