監督ブログ 撮影日誌 【19日目】(クランクアップ)

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【19日目】

 19日目、クランクアップの日。最終日は大雪で撮りこぼしていた上野公園と若き昭彦と澪が別離するグリル柳田のオフィスでのシーン。32年前設定のオフィスの装飾は本当に素晴らしかった。それに呼応するように演技にも渾身の力が入り、カメラマンが撮りながら泣いてしまう位のシーンになる。最後はずっと出続けてくれた塚本くんのアップを撮ってオールアップ。とても短く、とても濃く、とても刺激的な19日間が終わった。長編映画で19日撮影と言うのはとても短いのですが、全員が一丸となって乗り切れた。この役者とスタッフで初長編を撮った事を誇りに思う。いつの日か、また一緒に作品を作りましょう。

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監督ブログ 撮影日誌 【16、17、18日目】

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【16日目】

 神奈川の方で名風荘へと辿り着く聡史のシーンを撮る。塚本君はずっと1人芝居。今回の撮影は塚本くんが出ない日は無く、毎日、撮影に来てもらった。逆に他のキャストの入れ替わりは多かった。彼はきっと寂しかったと思うが、いつも明るく元気に主役として現場を引っ張ってくれた。

【17日,18日目】

 現代の柳田家のシーン。聡史が節子から父親の秘密を知る。風吹さんが節子と言う役柄に見事に息を吹き込んで頂いて「死を前にした男が昔の恋人を探す」という女性の反感を買いかねないストーリーに厚みを持たせ、女性から見ても澪や節子の生き方が共感できるものになったと思う。

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監督ブログ 撮影日誌 【14、15日目】

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【14日、15日目】

 14日目から2日間、32年前の澪と現代の茜音が通う東洋音楽大学のシーン。そして何度目かの過去との行き来の撮影。ここのカット割は、撮影前にとても悩んだ。聡史は実際に過去に行っているのでは無い、スケッチブックに込められた想い出が聡史に当時の出来事を見せているのだ。それを表現する為に色々な手法も試してみた結果、一番、シンプルで飾らないカット割にした。しかし、カメラが極限まで寄るので、ピントがなかなか合わず思わぬ所で苦労した。

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監督ブログ 撮影日誌 【11、12、13日目】

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【11日目】

横須賀でバスのシーン。今日は殆ど塚本くんの一人芝居。演技は相手との関係が大事なので一人芝居はとても難しい。更にバス内が狭く、また片方向での撮影しか出来ないので、なかなか撮影がスムーズに進まなかった。

【12日,13日目】

2日間かけて、日活スタジオに組まれた名風荘のセットで撮影。リアルとファンタジーの絶妙なバランスが取れたとても素的なセット。セット内は風がなくライトの熱で寒さが弱まるので真冬には、とても嬉しい。原作者の本多さんが見学に来られた。

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監督ブログ 撮影日誌 【9、10日目】

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【9日目】

 本編のネタバレになるので割愛。パンフには載ってます。

【10日目】

 槙村茜音役の中別府葵さんがクランイン。彼女はとても不思議なオーラを持っている。この日は夜を徹してレストランをお借りして撮影。終わったのは翌日の正午。小休憩を挟んでの28時間耐久撮影でした...汗

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監督ブログ 撮影日誌 【7、8日目】

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【7日目】

 本編のネタバレになるので割愛。パンフには載ってます。

【8日目】

 上野公園にて聡史が若かりし頃の昭彦、澪と再会するシーン。若き昭彦訳の和田聰宏さんがクランクイン。ところが大雪に見舞われ撮影できず。仕方なくテントの中で3人で本読みをする。一向に雪は止まずに上野公園での撮影を諦め、次の撮影地、ガソリンスタンドへ移動。ここで子供が出てくるのだが、テストでは、なかなか思うように演技をしてくれずに暗雲が立ち込めるが、本番になると急に素直に演技をしてくれる。本番のテストの違いが分かっていたのか・・・。

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監督ブログ 撮影日誌 【5、6日目】

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【5日目】

 本編のネタバレになるので割愛。パンフには載ってます。

【6日目】

 32年前の世界で聡史と真山澪が喫茶店で雨宿りをするシーン。原田夏希さんがクランクイン。窓外にはホースで雨をふらす。店内に表の国道を走る車から反射する光が時々、差し込み、狙っては作れないような美しい光景が撮れる。その後、日本橋に移動して土砂降りの雨の中で澪を追いかけて聡史がやってくるシーン。2人とも真冬の夜の極寒の中でびしょ濡れになるが、弱音も愚痴も一度も吐かなかった。スタッフはそんな2人に答えようと緻密なリハーサルを重ねて本番を迎える。結果は殆ど一発OKで無事に終了する。

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監督ブログ 撮影日誌 【4日目】

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【4日目】

 高田馬場にあるカフェ・レストランにて撮影。通常は劇中の店名は変えるのが当然だが今回は実際の名前を使わせてもらいました。藤井哲男役のカンニング竹山さん、藤井陽子役の立花彩野さんがクランクイン。立花さんは役者としても活躍しているが、竹山さんも負けず劣らず演技が上手い。お笑いの方は大体、上手い人が多い。漫才やコントなどで鍛えられるからでしょうね。

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監督ブログ 撮影日誌 【3日目】

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監督ブログ 撮影日誌 【3日目】

 同じく病室のシーン。段々と父と息子の関係が解け始める。そして母親・節子役の風吹ジュンさんと兄・慎一役の蟹江一平さんがクランクイン。3日目にして家族が全員揃う。普通は人数が増えると現場に活気は出るが、監督は頭を悩ます事が多くなる。全員の立ち位置と動きを考えなくてはならないからだ。ところが今回は全員が高いレベルの役者なので大まかな動きを説明してテストをすると、何と最初から自然に動きがつけられ、台詞が喋られるのだ。監督冥利に尽きます。今日で病室でのシーンを全て撮り終え、東京へ帰る。

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監督ブログ 撮影日誌 【2日目】

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監督ブログ 撮影日誌 【2日目】

 2日目も同じく病室のシーン。初日に比べるとスタッフの動きも良く、僕も余裕ができてくる。父親に反抗的な青年を演じる塚本くんは、ずっと反骨心を持った演技を続けないといけないので、相当、疲れると思う。また國村さんは、ずっとベットの上で演技をしないといけないので、動きが無い分、とても難しいと思う。そんな中でナース役の石原あつ美さんが登場。レベルの高い役者に挟まれて、彼女も緊張していたのではないかと思う。
この日も現地に宿泊。僕とカメラマンは宿が変わって民宿に。撮影現場から徒歩5分。疲れているけど次の日のカット割りについてカメラマンと話し合う。だけど、現場が近い分、朝がかなり楽で嬉しかった。

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監督ブログ 撮影日誌 【初日】

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監督ブログ 撮影日誌 【初日】


ついにクランクインの朝。まだ陽が昇る前に渋谷に集合。
普段は昼まで寝る事も多い僕だが、現場中は本当に朝が早く、そして睡眠時間も無い。スタッフを乗せたロケバスは高速に乗って三崎へ。1時間半でロケ地の福祉施設に到着。ここの2Fのスペースを使わせて頂いて、ガンに侵された父親・柳田昭彦の病室を撮影する。病室の場所は普段は職員さんが昼食などを取ったりする多目的スペースなのだが、そこを美術部が壁で区切り、扉をつけ装飾を施して病室を作り上げる。こうすれば、壁が外せるので撮影的なメリットは、とても大きい。


シーンは息子・聡史が父親を初めて訪れて来るところ。控え室で支度中の聡史役の塚本高史くんと昭彦訳の國村隼さんに、父と息子の冷めきった関係が徐々に融解していく様を一連のシーンで表現したいと再度、確認する。


今回は準備段階から感じていた事だがスタッフや役者が脚本を読んでも理解できない登場人物の行動や台詞がないので全員の意思疎通が図りやすい。8ヶ月かけて作った脚本は手前味噌ながら良く出来た脚本だと撮影中に実感した。


夜は僕とカメラマン、プロデューサーは現地に宿泊。同じく現地に宿泊した國村さんと、この辺では1軒だけ夜も開いていると言う居酒屋へ飲みにいく。

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