2003年という年は、香港に繋がりのある人にとって忘れる事ができない年だろう。
新型の感染症SARSが猛威を振るい、人影もまばらで暗く重い空気に包まれた街の映像が、TV画面を通し伝わってきた。その最中、4月1日の晩、衝撃的なニュースが飛び込んでくる。私は玄関で受話器を握りしめていた。「レスリーが…」。友人からの電話は、とうてい信じ難い内容だった。レスリー・チャンという明星が、突然消えてしまったのだ。同年12月にはレスリーと親交の深かったアニタ・ムイも、彼を追うように他界した。2003年は大きな喪失感がアジアを覆った年だった。
あれから10年―。私たちは彼らを、そしてあの頃の気持ちを、忘れてはいないだろうか? ちょっと立ち止まって、さよならのその先へ吹いてゆく風を感じてみよう―。

◆上映作品情報


3/9(土)~3/15(金)

花の影 Temptress Moon / 風月

監督:チェン・カイコー
撮影:クリストファー・ドイル
製作:シュー・フォン
出演:レスリー・チャン コン・リー リン・チェンホア デヴィッド・ウー ジョウ・シュン
[1996/128分/アスミック・エース]
© 1996 Tomson (Hong Kong) Films Co., Ltd.
1920年代の上海・蘇州を舞台に描く、はかなくも美しく、退廃に彩られた愛憎劇。撮影はクリストファー・ドイル。幼少時に受けた心の傷により、愛を知らずに育ち上海ジゴロとなったチョンリャン。彼に下された新たな指令は、富豪パン家の跡取り娘ルーイーを誘惑すること。パン家に恨みを持っていたチョンリャンだったが、いつしか閉じられた世界で生きてきた無垢なルーイーを愛するようになる。ルーイーもまた彼に惹かれてゆくが…。


3/16(土)~3/22(金)

さらば、わが愛~覇王別姫 Farewell To My Concubine / 覇王別姫

監督:チェン・カイコー
撮影:クー・チャンウェイ
製作:シュー・フォン
出演:レスリー・チャン チャン・フォンイー コン・リー グォ・ヨウ
[1993/172分/アスミック・エース]
© 1993 Tomson Films Co.,Ltd. (Hong Kong)
京劇「覇王別姫」を軸に、国民党時代から、日本統治時代、文化大革命を経、50年に及ぶ動乱の時代を生きた人々の悲恋を描く一大叙事詩。京劇養成所で育ったシャオロウとティエイーは、立役者と女形として成長し人気を得る。しかし、シャオロウが高級娼婦と結婚したのを機に、彼に密かな恋心を寄せていたティエイーとの関係に溝ができ始める。さらには激動の時代が彼らを翻弄してゆくのだった…。カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した、永遠に色褪せない傑作!


3/23(土)~3/31(日)

夢翔る人 色情男女 Viva Erotica / 色情男女 ※権利切れ最終上映

監督:イー・トンシン ロー・チーリョン
出演:レスリー・チャン カレン・モク スー・チー ロー・ガーイン ラウ・チンワン チョイ・カムコン
[1996/99分/キングレコード] ※R15+
売れない映画監督シンにようやく舞い込んだ仕事は〈三級片(ポルノ映画)〉だった! 嫌々撮影を進める彼は、ポルノを見下し作家性を押し付けようとする。そんな彼が現場をまとめられるわけがない。しかし主演女優のモニクやスタッフたちの苦悩に触れるうち、様々な葛藤を乗り越えながら成長してゆく。香港映画と映画人への愛に溢れた傑作コメディ! スー・チーは本作で香港電影金像奨の助演女優賞と新人賞とをダブル受賞! ラストの劇中劇はレスリーが監督している。


3/9(土) ~ 3/31(日)  料金:1,300円均一
※メンズデー、レディースデー等の各種サービスデーの適応外
※招待券、ポイント引換は使用不可
Twitter:hkmovie_para

■シネマート六本木 [劇場情報]
地下鉄六本木駅3番・5番出口より徒歩約2分
03-5413-7711
http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/