1931年10月、東京に生まれる。音楽好きの両親の下、幼い頃から音楽に親しみ、ピアノと作曲を学び始める。東京藝大音楽学部作曲科に入学するも、既成の作曲家の道に疑問を抱き、中退(1953)。同年、「音楽のあらゆる分野にわたって、日本の国民音楽の発展に役立つ仕事をしていきたい」と間宮芳生、外山雄三らと<山羊の会>を結成。≪交響曲ト調≫で芸術祭賞を受賞。その後、オーケストラ、オペラ、映画、演劇、ラジオ、テレビなど幅広い分野にわたり、作曲活動を展開。芸術、教育、政治問題にも積極的にかかわっていく。

1960年には武満徹、芥川也寸志ら8人で<作曲家集団>、1972年には同じく武満徹、一柳慧、高橋悠治、湯浅譲二、柴田南雄、松平頼暁という精鋭7人のグループ<トランソニック>を結成し、日本の現代音楽シーンに一石を投じる。1959年、新藤兼人監督との初コンビ作品となる『第五福竜丸』の音楽を担当し、1961年には『裸の島』でモスクワ映画祭音楽賞を受賞。国内では、毎日映画コンクール音楽賞を二度受賞している。

1975年オペラシアター<こんにゃく座>の音楽監督に就任、以後『白墨の輪』『セロ弾きのゴーシュ』『変身』など多くの作品を発表。1999年には『吾輩は猫である』によりサントリー音楽賞を受賞した。器楽作品も第44回尾高賞を受けた『ヴィオラ協奏曲<悲歌>』をはじめ多数。喜寿を迎える今年(2008)、CD20枚と書籍1冊がセットとなった集大成ともいうべき<林光の音楽>が刊行された。





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