1986年6月7日スウェーデンを皮切りにスタートしたマジック・ツアーは、フランス、ドイツ、スイス、イギリス、オーストリア、etcとヨーロッパ各国を周り、8月9日イギリス・ネブワースでの公演で幕を下ろした。そしてこれが“オリジナル”クイーンでの最後のツアーとなってしまったのである。前年`85年に出演したライブ・エイドで最高のパフォーマンスを披露したバンドは、当時噂されていたメンバー間の不仲・解散説を一気に払拭し、`86年6月に2年ぶりとなるアルバム「カインド・オブ・マジック」を発表、すぐにこのツアーに突入した。このツアーは各国で大成功をおさめ、クイーンが完全復活したことを世界中が確信したツアーでもあった。しかし、その後`89年「ザ・ミラクル」、`91年「イニュエンドウ」とコンスタントにアルバムを発表するも、バンドはライブ活動を行うことはなかったのである。そして`91年11月24日、ボーカルのフレディー・マーキュリーが亡くなったことで、“オリジナル”クイーンでのライブは2度と観ることができないことを世界中が知ることとなったのである。この作品は、今や伝説となっているオリジナル・メンバーでのクイーンのライブであると共に、クイーン史上最大の規模となったウェンブリー・スタジアムでのライブを収録したものである。

(1986年・111分・カラー・5.1ch)

SONG LIST
One Vision –ひとつだけの世界- / One Vision
タイ・ユア・マザー・ダウン / Tie Your Mother Down
神々の業/ In The Lap Of The Gods
輝ける7つの海 / Seven Seas Of Rhye
ティア・イット・アップ / Tear It Up
カインド・オブ・マジック/ A Kind Of Magic
アンダー・プレッシャー / Under Pressure
地獄へ道づれ / Another One Bites The Dust
リヴ・フォー・エバー / Who Wants To Live Forever
ブレイク・フリー(自由への旅立ち)/ I Want To Break Free
インプロンプトゥ(フレディ・ソロ)/ Impromptu
ブライトン・ロック・ソロ (ブライアン・ギター・ソロ) / Brighton Rock Solo
ナウ・アイム・ヒア / Now I’m Here
ラヴ・オブ・マイ・ライフ / Love Of My Life
悲しい世界 / Is This The World We Created
ベイビー・アイ・ドント・ケア / (You’re So Square) Baby I Don’t Care
ハロー・メリー・ルー / Hello Mary Lou (Goodbye Heart)
トゥッティ・フルッティ / Tutti Frutti
ギミ・サム・ラヴィン / Gimme Some Lovin’
ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
ハマー・トゥ・フォール / Hammer To Fall
愛という名の欲望 / Crazy Little Thing Called Love
ビッグ・スペンダー / Big Spender
Radio Ga Ga/ Radio Ga Ga
ウイ・ウィル・ロック・ユー / We Will Rock You
心の絆 / Friends Will Be Friends
伝説のチャンピオン / We Are The Champions
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン / God Save The Queen
ライブ会場のサウンド感を再現したリアル・サラウンド!

NTT Media Labの開発したNML Live Surroundシステムによって、ライブ音源から会場の音響(残響)特性を高精度に抽出・調整し、ライブ会場でのサウンド感を忠実に再現。この最先端マスタリング技術によって、ライブ会場にいるようなクイーン・サウンドを劇場で体験することができます。

東郷かおる子(音楽評論家・元「ミュージックライフ」編集長)

クイーンにとって最後のツアーとなった'86年のヨーロッパ・ツアーは、その前年の『ライヴ・エイド』での彼らのステージへの予想外の反応の良さに触発された大規模なツアーだった。6月に北欧からスタートしたツアーは、7月11,12日の2日間に亘るロンドン、ウェンブリー・スタジアムでのコンサートでフィナーレを迎えた。このDVDは、7万2千人の大観衆を前に稀代のエンターテイナーとしての魅力と実力を見せつけるフレディ・マーキュリーの歌いっぷりをはじめ、クイーンファンなら絶対に聞きたいヒット曲、人気曲が、これでもか!というほど満載されたまさに必聴、必見の作品。今回の上映では映画館の大スクリーンと音響の良さで、自宅では味わえない興奮を感じさせてくれるだろう。

大貫憲章(音楽評論家・DJ)

運命的な出会いというものがあるとすれば、クイーンとぼくの出会いはまさにそれだった。初の渡英で偶然に彼らをポスターで知り、名前に惹かれてその存在を吹聴しまくり、旅を共にした友人がレコード会社で彼らの担当になり、ぼくがアルバムの解説をやらせてもらった。その時には、今日のような超ビッグなスターになるなど夢にも思っていなかった。あの頃の彼らへの想いは、今も消えずに心の中にある。

今泉圭姫子(DJ)

ウェンブリー・スタジアムの歓声の中にいた1986年。オープニングから、最後を告げる「God Save The Queen」が流れるまで、感動の涙・涙だった。これ程の感動を与えてくれる大物バンドはもう現れない。