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田代親世の台湾ドラマ再発見!

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台湾ドラマの再発見!(6)
台湾のドラマを見ていると、最近でこそ台湾オリジナル作品が作られるようになってきましたが、ちょっと前までは日本の漫画を原作にしたドラマが主流でした。その場合、製作者が原作の漫画をすごくリスペクトしているというか、かなり漫画に忠実に作っているなあと思ったものです。加えてわざわざ原作の日本語の名前がそのまま使われていて、それにもびっくりしました。
『流星花園〜花より男子〜』では、「道明寺司」が、そのままで、でも中国では名前は普通3文字なので、「道明」が苗字で「寺」が名前のように使われていて面白かったです。『イタズラなKiss』も台湾版では「直樹」はそのまんまを中国語読みにしていましたし、「琴子」は一文字をとって「湘琴」になっていました。
最近韓国でリメイクされた『花ざかりの君たちへ』も日本の漫画を台湾がいち早くドラマ化していました。この時、台湾版の主人公の名前は、「盧瑞希」と「左以泉」という、オリジナルの「芦屋瑞稀」と「佐野泉」に似た漢字を当てて、それを中国語読みにしていました。日本で放送される時には日本の漫画の人物名がそのまま字幕スーパーでついたり吹き替えになっていたりしますが、オリジナル放送では、こんな感じでなんちゃって日本名な感じで放送されていたのです。
私が以前映画『台北に舞う雪』の脚本を書いた時も、企画が出たのが2006年のことでした。その頃はまだ日本原作モノが流行っていたので、その流れで、日本の原作で台湾で映画を作る…というところがセールスポイントでした。なので、最初は台湾の人に、登場人物の名前もむしろ日本名のほうがいいかもと言われたことを思い出します。まあでもそこは、台湾が舞台の作品なので日本語名にはしませんでしたが。なので、むしろ日本原作なのだということがはっきりわかったほうが人気が出るという時代だったんですね。
 
今度台湾でリメイクされる『美男<イケメン>ですね〜Fabulous☆Boys』はどうなのかなと思ったら、やはり原作である韓国ドラマの名前と同じ音に漢字を当てた名前になっていました。
ファン・テギョンは「黄泰京」、コ・ミナムは「高美男」、シヌは「姜新禹」で、ジェルミはさすがにJeremyでした。日本のものをリメイクするとき、韓国では名前はだいたい、ちゃんと韓国っぽい独自のものが付けられます(※日本で放送される時には原作通りの名前に吹き替えられたり字幕がつけられたりすることもありますが…)。でも台湾は、日本のものであれ、韓国のものであれ、原作の色を名前からして打ち出すんですね。
さて、半年にわたって連載してきましたこのコラムも今回が最後となります。
「韓流、たま〜に華流」だった私ですが、それが「時々華流」となり、その年一番面白かった作品に華流ドラマが入ってくることもあったりして、楽しみの選択肢が増えて嬉しい悲鳴です。これからもますます面白いアジアのドラマの誕生を願ってやみません。これまで読んでいただいた皆さま、どうもありがとうございました。


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