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田代親世の台湾ドラマ再発見!

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台湾ドラマの再発見!(5)
韓国と台湾のドラマの作りの大きな違いの一つに、放送しながら撮影するのか、事前制作かということがあります。ご存知のように、韓国ドラマは時として「生放送か」…と揶揄されるほど、撮って出しのような忙しさの中で撮影が進むことがほとんどです。視聴者の反応を見ながら、方向性を修正し、死ぬ予定だった人物が生き残ったり、予定よりも長く登場することになったり、その逆に途中で消えてしまったり。でも台湾ドラマは前もって撮影して完成してから放送するという事前制作スタイルが主流です。だから、好きな俳優のドラマ撮影のニュースが聞こえてきても、実際の放送は一年後ということもあったりして、まるで待ち時間が映画のようです。
それぞれの持ち味をいえば、事前制作なら最初の構想どうりに行く事がほとんどなので、俳優としては演技の組み立てができるし、じっくり演技に取り組めるという安心感もあることでしょう。この点も、韓国の俳優が台湾ドラマに出る際に気持ちの負担が少なくて済む要因の一つになっています。逆に韓国ドラマの撮りながら脚本ができていく形だと、最初のシノプシスと大きく変わってくることもあって、自分の役がこんなはずじゃなかったのに…という展開を見せて、俳優が不満を漏らしたり、実際にもめて、途中降板したりすることもあるくらいです。
だから韓国も事前制作にしようという動きもありましたが、なぜか、韓国では事前制作したドラマで成功したものがないのです。完成度は高いのですが韓国人視聴者の生理に合わないのでしょうか、不思議なものです。撮って出しのような過酷な環境でみんなが集中力を爆発させて撮影していくと、火事場の馬鹿力のようなとてつもない熱が出てくるんだと思います。それがドラマのエネルギーにつながっている気がします。
ところで、台湾ドラマのオープニングやエンディングを見ると、事前制作だけに、最後まで撮ってある映像の中からいいところをチョイスしてバックに出してくるので、ドラマ終盤の方のラブラインがでてきたり、ときとしてネタバレになりそうなシーンが、もう1話の段階からわかったりします。それをみて、あ、好きな展開になりそうと予想して、これは觀ていこうと決めたりもします。一方韓国ドラマでは、途中から予告編がなくなっていくので、それで、ああ、もうこの辺から余裕がなくなってきたなと判断できちゃうわけです。
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