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田代親世の台湾ドラマ再発見!

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台湾ドラマの再発見!(3)
中華圏では韓流ブームが始まったのが日本よりもかなり早いので、アン・ジェウクの『アパート』(01年)、チェリムの『エーゲ海の恋』(04年)など、以前から中国・台湾ドラマに韓国俳優が出演することがあったのですが、最近は、その数が目に見えて増えてきました。台湾ドラマを始め中華ドラマの面白いところは、韓国人であることもお構いなしに、中国人として登場させてしまうところです。まあもっとも、同じ中国人同士の共演でも、大陸中国の俳優と台湾俳優が共演する時は吹き替えがあったりするくらいなので、「吹き替えちゃえばいいじゃん!」的なノリなんですね。韓国俳優に慣れない中国語を喋らせて、訛っているのに本人の声で演じさせようなどという苦労はする必要ないという考え方。合理的ですよね。吹き替えが主流の文化だからこそ生まれてくる考えなのでしょう。だからよく中華ドラマに挑戦する韓国スターたちは、言葉の負担が少なくて助かると言います。そんなこともあって中華ドラマへの登場率が高いのでしょう。日本ではこうは行きません。
よく韓国俳優が来日して「日本の作品に出演してみたいですか?」と聞かれると、ほぼ必ず「機会があれば挑戦してみたいですが、言葉の問題があるので、まずは日本語を勉強してからです」との答えが返ってきます。確かに、日本語がちゃんとしゃべれてしかるべき設定にもかかわらず日本語が下手だと、その役の説得力が欠けてくるのは確かですが、台湾や中国のやり方を見てみると、制作陣が俳優本人にセリフをしゃべらせることにこだわらなければ、もっと可能性が広がるのではと思えてきます。
なので、同じ東洋人、顔が同じなのだから、国籍を問わず、言葉ができる云々も関係なく、人気のある俳優を使うんだ!という強引ともいえる中華の手法がたくましいです。そのおかげで視聴者は、ボーダーレスな俳優の活躍を見られるわけですからね。しかも、最近はK-POPスターが招かれて台湾ドラマに出演することが多いので、ファンも嬉しいのではないでしょうか。
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