チョン・ドヨン 来日記者会見

内容

8月3日、東京都内某所にて、韓国国内で300万人以上を動員するという大ヒットを記録した作品『ユア・マイ・サンシャイン』の主演女優 チョン・ドヨンの来日記者会見が開催された。 ペ・ヨンジュンと共演した『スキャンダル』、イ・ビョンホンと共演した『我が心のオルガン』や主演作『初恋のアルバム ?人魚姫のいた島?』、『ハッピーエンド』という作品で印象的な演技を示している彼女の評価は非常に高く、この作品『ユア・マイ・サンシャイン』では韓国のアカデミー賞にあたる大鐘賞の女優主演賞、大韓民国映画大賞の主演女優賞など数々の主演女優賞を受賞し、名実共に韓国を代表する女優になった。日本でもこの作品の公開にあわせ、大きくブレイクすることは間違いないだろう。

公式では初めての来日となった今回の記者会見では背中が大きく開いたスパンコールのノースリーブのシャツに黒いパンツ姿で登場。そのスレンダーな姿はもちろん、質問に対し、きっちりと考え、答えていく姿勢が印象に残った。会見の後半には、お笑いトリオ 森三中の村上知子、黒沢かずこが浴衣姿で登場。そのコメントにはチョン・ドヨンも大きな笑いをもらしていた。




チョン・ドヨン:ほんの少し前に憶えた日本語でご挨拶します、コンニチハ。

こんなに歓迎を受けると思ってはいませんでしたので、とても驚いています。多くの方に関心を持っていただき、本当に感謝しています。

Q1:300万人を動員するほど、この作品が韓国の方々に愛された理由、ヒロインのウナがここまで受け入れられた理由はどこにあると思いますか。

チョン・ドヨン:この作品が多くの方に受け入れられ、大ヒットしたのはウナとソクチュンの愛情が、私たちのよくあるような愛情より、はるかに多くの困難を乗り越え、克服していく、運命の愛というものまで昇華したものだからだと思います。多くの方がそうだと思いますが、私自身も運命の愛を待ち焦がれ、そういったものがあると信じていました。しかし、実際にはただ人を愛したからといって、そういったものになるわけではありません。愛に落ちた時にそれを責任を持ち守り抜くというところまで引き継いだ時に運命の愛になるのでしょう。 ウナは多くの観客に愛されました。それは外見が可愛いからではなく、ソクチュンから多くの愛情を受け、光り輝くものを得たからだと思います。男性でも、女性でも恋をし、互いに愛情を受けたときが美しくなる瞬間なのでしょう。韓国には「愛する男女はとても美しい」という言い方があります。

Q2:役、作品へのアプローチはどのようにおこなっていますか。特にこの作品ではどのようなアプローチをなさいましたか。

チョン・ドヨン:この作品を含めて、私は9本の映画に出演しています。この作品以外は全てシナリオを読み、出演を決定しました。私にとって作品への出演で最も重要なのはシナリオです。シナリオがしっかりしていないと演技も出来ません。

この作品の場合、ストーリーがあまりにも強烈だったので、自分の中で受け入れることが出来ませんでした。しかし、監督から3枚の写真を見せられ、この作品に出演することを決めました。その写真は1枚はヒロインの写真、残りの2枚はその相手の男性の写真だったのですが、その男性の2枚の写真を見て「こんなにひとりの人間が変貌するのか」と認識し、監督と話し合い、この作品への出演を決めました。

出演までは本当にもの凄く迷いましたし、時間がかかりましたが、決めてからは難しいことはありませんでした。それは監督が私が出演することを前提にシナリオを書いてくれたからです。監督からは「チョン・ドヨンらしさを見せて欲しい」、「特に作り上げることもない」と指示されました。撮影中は本当に楽しかったです。




Q3:なぜ、ウナはソクチュンからあれほどまでに愛されたのでしょうか。また、チョン・ドヨンさんが考える愛される女性の条件があれば教えてください。


チョン・ドヨン:ウナが可愛かったからだと思います。線路のある道でソクチュンがたくさんの女性たちとすれ違っていく中で、ウナの時だけ振り返るというシーンがあります。あの短い時間の中でソクチュンの目がいくほど、ウナは特別なものを、そして何でこんな田舎にこんな子がいるのだろうというその場にふさわしくない、ひきつけるものを持っていたのだと思います。ソクチュンは一目惚れをしたのです。ただ、それを一目惚れで終わらせずに、最後まで貫こうとしました。それはソクチュンがこれが愛なんだ、運命なんだと信じきったからだと思います。映画の中でソクチュンは母親に「どうせ一生生きても結局は死ぬのだから、ウナと生きて死にたい」というようなことを言うのですが、それを聞き、私自身も感動しましたし、本当に幸せなんだなと感じました。ソクチュンはこれが運命の愛だと信じたから、それを守ることが出来たのだと思います。


愛される女性の条件ですが、それを知っていれば私も何度も恋愛を経験し、結婚も出来たと思います。私にはその答えは分かりません(笑)。

Q4:公式では初来日ということで多くの取材を受けていますがその感想、またプライベートで日本にどれくらい来たことがあるのか、日本に来るに当って楽しみにしていたことを教えてください。

チョン・ドヨン:公式では初めての来日です。日本に来る前にはこんなに多くの方が私に関心を持ってくれるとは思っておらず、逆に不安もありました。ただ、時間は多くあるだろうから、そこを有効に使用し、街を歩いたりなどしながら、仕事をしようと考えていたのですが、昨日から取材が始まり、感動をしています。外国からやってきたこと、イ・ビョンホンサンと共演していることなどから、ある程度は関心を持ってもらえるだろうと考えていたのですが、これほどまでとは思っていませんでした。正直、取材の多さに疲労感を感じることもあるのですが、取材をする方々が私自身や映画に対し、深い関心を持ち、よく勉強して臨む姿を見て、本当に頭が下がりました。取材を終え、宿泊先のホテルの戻った時には体は疲れているのですが、気持ちは温かいものを保っていました。

これ以前、写真撮影のために短期間ですが、日本の大阪、確か、小さな町に来たことがあります。ただその時は雨続きで外出もままなりませんでした。今回は到着した日に東京を少し歩き、人の多さ、街の活気に驚き、今まで行った外国の中で一番異国的なものを感じました。

個人的には温泉が好きで日本の温泉はとても良いと聞いていますので、機会があれば美味しいものを食べ、ゆっくり休みたいなと思っています。




Q5:これまでに演技的にも興行的にも素晴らしいフィルモグラフィーを築いてきていますが、韓国に限らず、女優が歳を重ねるごとに作品に出演し続けることは難しいと思います。そうした中、今後はどんな作品に出て、女優としてどのような活動をしていきたいと考えていますか。


チョン・ドヨン:日本もそうだったかも知れませんが、韓国では女優が映画の中で生きていくことが難しい時期があったと私は思っています。監督たちにも女性が主人公の作品よりも、男性中心の作品の方が面白いのではないかという傾向が確かにありました。私自身も山ほどのシナリオの中から作品を選んでいるのではないかと考えている方が多いでしょうが、2、3のシナリオしかないという時期もありました。待てども、それしかないのですから、落ち込みますし、女優を引退して結婚をし、子供を生んで生きていくことが幸せなのではないかと考えました。しかし、こうした状況も仕事をしていく中で変わってきています。男性映画の主流の時期もありますが、それが出尽くしたときにストーリー重視、それが尽きるとコメディになるというような流れがあります。私はそうした中で自然に必要とされる役に出演したいと考えています。女優は自分の生涯をかけた仕事だと考えていますので、あせらず、長いスパンで、一つひとつの仕事をしていくことでより多くの関心を持っていただけると思っています。


どういう女優になりたいかということは、今までもそうなのですが、こうなりたいという目標を立てたことはありませんでした。あえてあげれば、観客、スタッフたちに多くの信頼をされる演技者になりたいと思っています。一生懸命取り組み、慎重に試作品を選んでいけば、奥の方の関心を呼んでいくと思いますので、今後もこれまでどおりに一生懸命やっていきたいと思います。


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