『ノートに眠った願い事』ユ・ジテ初日舞台挨拶in シネマート六本木

内容

11月3日(土)、この日に初日を迎えた『ノートに眠った願い事』の初日舞台挨拶が、主演のユ・ジテを迎えて行われた。 この日のチケットはあっという間に完売。会場を埋め尽くしたユ・ジテ、韓国映画ファンの拍手と歓声、それに満面の笑顔で応えるユ・ジテの姿が何よりも印象的だった。そして、作品に対する質問のひとつ、ひとつへの真摯な受け答えからはユ・ジテの俳優としての意識の高さを感じることができた。ここでは、そうしたファンへの愛情と役者魂に満ちた当日の舞台挨拶の模様をお伝えする。

ユ・ジテ:こんにちはユ・ジテです。映画は楽しんでいただけましたか?
この作品は一年間という時間をかけて撮影しました。監督も私も含めたスタッフが一体となり、良い映画を作ろうと頑張りました。例えれば、自分の手で工芸品を作るように真心を込めて作った作品です。そうしたひとつ、一つの真心が皆様に伝わればと思います。


司会:本当に素晴らしい作品でした。ユ・ジテさん、ヒョヌという役柄を演じてみていかがだったでしょうか?

ユ・ジテ:映画をご覧いただいているのでお分かりだと思いますが、ヒョヌという人物はミンジュという愛する女性を失い、その後の10年間を罪悪感に苦しみながら生きています。私は映画で演じる役柄のキャラクターが自分の中に入り込んでくるので、今回もヒョヌというキャラクターが私の人生に深く染み入ってきたような気がしました。ですから、この作品の撮影の時も常に辛い気持ちを持っており、周りの方からは「とても辛そうですね」と言われました。ヒョヌというキャラクターは罪悪感、喪失感に苛まれて生きてきたので、演じてる時はユ・ジテという自分自身とヒョヌというキャラクターのバランスをとるのがとても大変でした。

司会:お気に入りのシーンはどこですか?

ユ・ジテ:ミンジュがヒョヌに会いたいという気持ちが高まり、自分の頭の中で想像してしまうシーンがあります。そうしたひとつに雪が降っている中、ソセウォン(瀟灑園)という場所でヒョヌがコーヒーを手に立っているシーンがあります。そのシーンはこの映画が持っている温かさを伝えてくれるように感じられ、とても気に入っています。

司会:ユ・ジテさんのお気に入りのシーン、皆様はどう感じましたか?


(観客からの大きな拍手にユ・ジテがおどける)


会場からの質問:『ファンジニ(黄真伊)』の奴隷役、『オールド・ボーイ』のウジン役など特殊な時代や環境にあるキャラクターを演じる場合と、この作品のヒョヌや『春の日は過ぎゆく』などの平凡な青年を演じる場合との役作りへの取り組み方に違いはありますか?

ユ・ジテ:『オールド・ボーイ』『美しき野獣』『南極日誌』などはジャンル映画、激しい印象という作品性を持った映画という部分で出演を決定しました。そうした激しい作品に出た後でしたので、この作品の撮影中は自分の演技は物足りないんじゃないか、もっと演技をしなければいけないんじゃないかという気持ちが少しありました。しかし、その後によく考えてみたら、先ほど言った激しい印象の作品よりも、この作品のようなメロドラマ、ラブストーリーの演技のほうがもっと難しいのではと感じました。言葉で何かを伝える演技よりも、滲みだすような演技、空白の美を必要とするので、難しさを実感したのです。こうしたことはジャンル映画に限らず、全ての映画に共通することですが、セリフが少なく、日常生活を演じるということには、俳優としての心構えや気持の持ち方が本当に大切です。そして、そうした感性を見つけ出して演技に投影させる必要性を強く感じました。 (観客から大きな拍手)


会場からの質問:日本語で何か話せる言葉はありますか?

ユ・ジテ:(全て日本語で)僕は日本で勉強しました。六か月勉強しました、少し日本語話せます。
(観客から大きな拍手)


『ノートに眠った願い事』はシネマート六本木、シネマート新宿にて公開中。シネマート心斎橋にて11月24日ロードショー、ほか全国順次公開。

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