←一覧ページに戻る

「裏切りに謀反・・・、最高の宮廷ドラマ!でもある『曹操』第2部の魅力」

 曹操と劉備(りゅうび)。後に天下をかけて戦うことになる宿命のライバルが、第2部の始まりである7話で出会う。もちろん、劉備の傍らには関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)もいる。ドラマ「三国志 Three Kingdoms」など、従来の三国志ものであれば、ここから劉備たちの活躍が描かれるだろうが、本作の主役はあくまで曹操。第2部は、曹操が霊帝(れいてい)の後継者争いに巻き込まれていく様が描かれていく。
 霊帝が病に倒れたことで、長子・劉弁(りゅうべん)を擁立する何(か)皇后と、次子・劉協(りゅうきょう)を擁立する董(とう)皇太后が対立し、何皇后は兄である大将軍・何進(かしん)、董皇太后は宦官・蹇碩(けんせき)と辺境の将軍・董卓(とうたく)を味方につける。さらに張譲(ちょうじょう)、十常(じゅっじょう)待も彼らとは別の思惑を持って暗躍。曹操は、誰の側につくこともなく袁紹(えんしょう)と共に行動する……。勢力争い、政治、裏切り、謀反といったことがスリリングに描かれるこの第2部は、一種の宮廷ドラマと言えるだろう。
 第1部で、宦官の跡取りとして育った曹操の出自が明かされていたが、それによって、曹操がかつて遊び相手を務めた霊帝に親近感を持っていることや、名家の生まれである袁紹に劣等感を抱いていることなどが第2部では伝わってくる。宮廷ドラマが戦場での合戦シーンに負けず劣らずエキサイティングなのは、曹操の心情が丁寧にすくい取られているからだ。